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ウイスキーの夜

2017年11月28日

 へこりと at 11:38  | Comments(0)
霜月 7

柿の甘みはウイスキーに合うと思う。
秋から冬、夜の時間が長くなると、ウイスキーが飲みたくなる。
日ごろ、甘いものを食べたいと思わないものの、
ウイスキーのつまみには、チョコとかジャムとか、
チーズにはちみつをかけたりしたのが、
腹にもたまらず良いのだった。
先日、サントリーに勤めるかたと、
酒屋とバーを訪ね歩く機会に恵まれた。
道々歩きながら、白州と響が大好きですというと、
ウイスキーもなかなか大変な時期でと返ってきた。
以前、朝の連続テレビ小説で、
ニッカウヰスキーを造った、
竹鶴政孝さんをモデルにしたドラマを放送していた。
それからウイスキー人気に火がついて、
おまけにこの頃は、
中国人の金持ちが大量に買うようになったという。
ウイスキーの熟成が需要に追い付かないのだった。
確かに、立ち寄った丸本洋酒店さんで、
ジンの試飲をしながら棚を眺めれば、
ウイスキーのラベルから、
12年とか17年という、熟成年度の表記が消えている。
白州と響の12年が好きだったから、ちょっと悲しい。
次に立ち寄ったバー・リタさんで、
年代表記のない白州と響を利いてみた。
旨いのかなあといぶかしながら口にしたら、
味わいに軽さが感じられるものの、
充分な香りと旨みが有って美味しい。
どこのメーカーさんにも、ウイスキーの味を調整する、
優れたブレンダーさんが存在する。
熟成に頼れない分、
ここは腕の見せどころと、奮闘していると伺えた。
寒い夜、ちびちびと楽しみたいのだった。





  


えびす講の花火に

2017年11月26日

 へこりと at 13:41  | Comments(0)
霜月 6

11月23日の勤労感謝の日、えびす講大煙火大会が開かれた。
若里の犀川の河川敷で打ち上げられて、
毎回、大勢の見物客でにぎわうのだった。
前日の夕方、仕事をしていたら友だちから電話が来た。
明日の花火、
観覧席のチケットが手に入ったからとのお誘いで、
それはありがたいことと、ふたつ返事で応じた。
次の日、友だちに話を伺えば、
病院を営む知り合いがいて、花火のスポンサーになったという。
スポンサー席のチケットを、
こちらにもまわしてくれたというのだった。
見ず知らずのかたの好意で、
思いがけず好位置で観られることと成り、
ありがたいことだった。
混んだ道路を避けて会場に着くと、
駐車場に大型バスがずらっと並んでいる。
大がかりな冬の花火は珍しいから、
すっかり有名な催し事となっている。
犀川沿いの土手は、すでにたくさんの人で埋まっていた。
カメラを載せた三脚がずらっと並び、
今か今かとシャッターチャンスを待っている。
弁当と発泡酒をもらって席に着けば、
冷え込んだ夜空に欠けた月が冴えていた。
じきに、開催の挨拶が始まって、第112回目の大会の、
花火が打ち上がったのだった。
こちらもカメラと三脚を持ってきたのに、
特等席で、間近に広がる彩りと迫力は、
カメラに収まりきらず、こりゃ、無理とすぐにあきらめた。
煙火師は、長野市の信州煙火さんと青木煙火さん。
それぞれに、工夫を凝らした作品をつぎつぎと披露して、
約2時間、たっぷり堪能させていただいた。
ひととき花火の時間を過ごすと、
どことなく、切ない余韻が胸にのこる。
今年の終わりが見えてきた初冬の花火なら、
なおさらのことだった。
今年も、ひと月余りのこととなる。



  


酢にほれこんで。

2017年11月21日

 へこりと at 14:02  | Comments(2)
霜月 5

11月も下旬となって、今年もひと月余りとなった。
1年が、ほんとにあっという間にすぎてしまう。
12月になると忘年会のお誘いで、
輪をかけて飲み屋通いが多くなる。
毎年大晦日を迎えるころには、
体も財布もへとへとになっているのだった。
この歳になると、飲み仲間も年下のかたが多くなり、
何の因果か、みなさんそろいもそろって酒がつよい。
男性はもとより女性陣に至っても、
わたし、お酒弱いんですう。
そんな台詞が似合いそうな、かわいい顔をしているくせに、
注げば空ける、注げば空ける、
泰然自若に杯をかさねる輩ばかりだった。
いつもこちらが先につぶれては、
お先に失礼しているのだった。
この頃パソコンを見ていたら、
ライオンの広告が載っていた。
「血圧が高めのかたにトマト酢生活」と、
健康飲料の宣伝だった。
初回限定、10日分を960円でとあって、
血圧は高くないけれど、酢は体に良いというし、
軽い気持ちでポチっとした。
それから間もなく、
いつものように深酒をして帰った翌朝、
目覚めがやけに爽やかで、
今朝に限ってどうしたことかとおどろく。
そういえば布団にもぐる前に、
トマト酢生活を一つ飲んだと思い出し、
酢、二日酔いで検索をしてみた。
おおっ、出てくる出てくる。酢には、
肝臓の動きを活発にする成分が含まれているといい、
飲酒の前後に飲んでおくと、
二日酔いにならないというのだった。
すばらしいぞ発酵食品!
怒涛の忘年会シーズンを前に、
なんと心づよい味方があらわれたことか。
幸い近所の小山薬局さんでも
上等の黒酢を扱っていた。
どんと来なさい忘年会。
勇ましい気持ちで、師走を迎えることとなったのだった。



  


形見の時計を

2017年11月16日

 へこりと at 13:23  | Comments(0)
霜月 4

春のはじめに父が亡くなった。
病気が見つかって2年半。
痛みと薬の副作用に耐えながら入退院をくり返し、
最後は緩和ケアの病院で息を引き取った。
家族と知人でささやかに見送って、
5月の連休に49日の法事を済ませ、
ひと段落着いたところで遺品の始末をした。
衣服の類は、兄と甥っ子がまとめてもらっていき、
こちらは生前使っていた文机と、
父が若いときに集めた、
昭和28年ごろの文学全集をもらい受けた。
先日、父のたんすの引き出しを片付けていたら、
壊れた腕時計が出てきた。
幼いころ、父が着けていたのを思い出し、なつかしい。
フェイスブックを開けて、
古い時計を直せる時計屋知りませんかと尋ねたら、
はるばる宮城県の友だちから、
宮入さんの友だちの、
峯村君が知っているとコメントが来た。
えっ、そうなの?灯台下暗しでした。
さっそく峯村君を通じて、おなじ信濃町は古間の、
小口時計店へお願いしたのだった。
それから一か月余り、
峯村君から出来ましたと連絡があり、
次の日に届けてくれた。
修理をしてくれたご主人によると、
セイコーのクラウンという製品で、
グランドセイコーの前身となった高級品という。
製造番号から、昭和35年に造られたとわかり、
こんなに状態が良いのはめずらしいというのだった。
薄給の公務員だった父に買える代物ではない。
美容師として羽振りよく、散財好きだった母が、
買ってあげたと察しがついた。
風防とベルトを新しくして、
きれいにお色直しをして戻ってきた。
長らくぶりに日の目を見て、
大事に使っていこうと思ったのだった。



  


同級会に

2017年11月14日

 へこりと at 11:01  | Comments(0)
霜月 3

朝刊を見ていたら、
でかでかと母校のお知らせが載っていた。
長野市立柳町中学校が、創立70周年を迎え、
記念式典を行うというのだった。
在校していた3年生のときに、
30周年の式典に出た覚えがある。
道を踏み外しながら、
あっという間に40年がすぎてしまっていた。
先だって同級生から、
同級会をやることになったと、連絡が来たとこだった
昼からの一次会は、仕事があるから出られない。
当日、仕事を早く終いにして、
夕方からの二次会へと向かった。
すこし早めに居酒屋べじた坊さんに着き、
カウンターでビールを飲みながら待っていれば、
じきに、うえっち、やんさん、りょうこさん、
まっちゃきにまっつにけんちゃんと、まさゆき君にしみずに、
もりさわ君にまゆみちゃんが入ってきた。
ひとりひとりと挨拶を交わして、
5年ぶりの乾杯と成ったのだった。
50歳も半ばとなって、みんなそれなりに
くたびれたおじさんおばさんになっている。
思い出話や、今の暮らしの気苦労話を交わしながら、
わいわいと杯をかさねた。
勉強のできた人たちは、それぞれまっとうに、
真面目さと、学力の良さを活かして社会に貢献している。
国立大学の教授をしているもりさわ君に、
あのさ、飲み屋のカウンターで、
酔っぱらって女性を口説いたことってある?と尋ねたら、
そんな恥ずかしいことしたことないと、
当たり前の顔で返ってきた。
・・だよね・・
子供のころの出来の差は、
大人になっても変わらないのだった。
すでに彼岸に旅だった同級生が3人いる。思い出せば、
こうして無事に会えるのは、なによりのことと思う。
さあさあ、夜は長いよ~。
再会の夜長に、うれしいはしご酒となったのだった。



  


休日に

2017年11月07日

 へこりと at 14:29  | Comments(0)
霜月 2

朝いちばん、小川村まで出かけた。
村に暮らす知り合いに、お願いごとが有ったのだった。
通勤の車が行き交う国道19号から、
中条の中を抜けていき、しなびた商店や、
長野西高中条分校をすぎていく。
右手にすぎた坂本精肉店は、
遠くに暮らす友だちのご実家だった。
美味しいジンギスカンを作っていたのに、
お父さんが店じまいをしてから、ずいぶんと久しい。
小川村に入ったら、知り合い宅に寄る前に、
アルプス展望台まで上がってみた。
ぴかぴかの青空に、
真っ白で勇壮な北アルプスの山並みが
清々と映えていて、気持ちが好い。
眼下の畑では、焚火の煙がのんびりと漂っている。
穏やかな秋晴れの、村の景色を眺めていると、
こんなところで余生を送るのも好いなあと
思ってしまうのだった。
お願いごとを済ませてから、そのまま長野に戻り、
実家へ行った。
母にお医者に連れて行けと頼まれていたのだった。
初めて伺うお医者で、どんな先生か気にしていたら、
とても感じの良いかたで、母の話をよく聞いて、
ていねいな治療をしてくれたから良かった。
医者と美容師と飲み屋のご主人は、
ほとほと相性が大事なのだった。
実家に戻ったら、
母の作ったさつま揚げときぬさやの煮物で一杯。
ほろ酔い気分で帰って行けば、
東の夜空にきれいな月が浮かんでいる。
見晴らしのいい高台へ上がり眺めると、
穏やかな一日にふさわしい、しずかなしずかな月だった。
一日のはじめと終わりに美しい景色を目にできて、
それだけで、さっぱりと好い日だった。


  


朝の昌禅寺へ

2017年11月05日

 へこりと at 11:22  | Comments(0)
霜月 1

新聞を広げたら、
小諸の懐古園の紅葉が、見ごろを迎えたと載っていた。
先日訪ねた際、葉っぱの色あせた様子に、
てっきり見ごろを過ぎたものだとばかり思っていた。
間を逃したとわかり、ちょいと口惜しい気分になった。
遠くの山の盛りが終わり、
里山や町なかの木々が色づくころとなる。
昨年知人に、上松の昌禅寺の紅葉がきれいと教わった。
足を運んでみたらほんとに見事な景色で、
こんな近所にこんな名所がと見惚れた。
冷え込んだ朝、
今年の色づき具合を確かめに行ったのだった。
ケヤキの色づく氏神さんを抜けていくと、
城山公園の桜並木も、良い塩梅に赤く色づいている。
今年は先月の立て続けの台風で、
葉っぱがずいぶん、雨風に落とされた。
すこしすきまの多い紅葉風情になっている。
長野高校の五差路をすぎていくと、
行く先々で、住民の人たちが草を刈ったり、
道を掃いたり、掃除をしている。
本日、上松地区の一斉清掃の日なのだった。
朝からのんきに散歩の身は、
少々うしろめたい気分で昌禅寺に着く。
境内のもみじや楓は、
見ごろまであとわずかの色づきだった。
木々の間を縫って、
朝陽が柔らかく境内に差し込んでいる。
先客のおじさんは、石段の下に三脚を立てて、
もみじを見上げて撮っている。
おはようございますと声をかけたら、
ちょっと早かったねと返ってきた。
それでも今週中には見ごろを迎えるから、
近々の再訪が楽しみなのだった。
境内を出たら、
清掃終了の時間です。みなさんごくろうさまでした。
のびのびと、ねぎらう声が流れてきたのだった。