インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 11人
オーナーへメッセージ

久しぶりの銘柄を。

2025年03月25日

 へこりと at 08:59 | Comments(2)

弥生 5

母が亡くなってこの冬の間、空き家になった実家の片づけを
していた。困ったのは、母が買いこんだたくさんの着物だった。
高価な品ばかりだから捨てるには忍びない。
処分をするのが厄介だと自身のブログで愚痴ったところ、
長い間、こちらの拙劣な文章を読んでくださっているかたから、
うちの母が着物で小物を作っています。よかったら引き取ります
と、コメントを頂いたのだった。
それまでコメントのやり取りはあったものの、お会いしたことの
ないかただった。お母様のお役に立てるならこちらも嬉しいし
ありがたい。後日、こちらの連絡先をコメント欄で伝えたところ、
電話を頂き、訪ねてきて来てくれたのだった。
ブログといえば、酒と飲み屋のネタばかりで、すっかりヨッパな
柄と知られている。なんと手土産に一升瓶を持ってきてくだ
さった。越後は長岡の越乃白雁。実に久しぶりの銘柄だった。
三十年ほど前に、新潟の上越へ向かって車を走らせていたところ、
国道沿いの一軒の酒屋が目に留まった。
あれこれ旨い酒を探し求めていた頃で、迷わず車を停めた。
店に入ったときに、初めて目にしたのがこの銘柄だった。
越後の酒といえば、こちらがまだ日本酒に目覚める前から、越乃寒梅、
雪中梅、峰の白梅、〆張鶴あたりが有名だった。長野では手に入りづらく、大手の酒屋では定価よりもずいぶん高い値段で売っていた。
その後、同じ長岡の久保田が名を馳せて、地酒に力を入れ始めた長野の
酒屋でも扱うところが現れたのだった。
以来、越後の端麗辛口が席巻していた時代が長らく続いていた。
帰宅して、初めて口にした越乃白雁は、端麗辛口の例にもれず、すっきりと
した味わいで旨かった。とは言ったものの、しょっちゅう上越まで
酒を買いに行くことも出来ず、当時住んでいた場所からほど近い酒屋が
〆張鶴を扱っていると知り、〆張鶴を酌むことが多かった。まさか三十年
ぶりに越乃白雁を口にできるなんて思わなかった。
初めてお会いしたかたの気遣いが嬉しかった。
その日の晩、久しぶりに利いてみたところ、すっきりとした、飲み飽き
しない口当たりに杯が進む。一升瓶がすぐに空になりそうなので、
一日一合と我慢して酌んだのだった。
後日、着物を引き取りに来てもらい、気がかりごとがなくなって感謝を
したことだった。

朧夜や三十路の頃の酒を酌み。

久しぶりの銘柄を。



この記事へのコメント
一日一合だなんて。
どうりでこの3月は異常気象になるわけだ。
Posted by 上穂悠生上穂悠生 at 2025年03月27日 21:59
いえ、越乃白雁は一合だけで、
他の酒はいつも通りにやってました。
晩酌一合だけのわけがない(笑)
Posted by へこりとへこりと at 2025年03月28日 10:32
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。