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目玉焼き礼賛

2013年11月30日

 へこりと at 17:18  | Comments(0)
霜月 十

十一月、仕事はひまなのに飲み会がいそがしい。
誘われるままに予定を入れていたら、
月の半分近くを外飲みに消費していた。
おのれの不景気を省みず、
町の景気回復に貢献しているのだから、
われながら、けなげなこととあきれた。
べじた坊さんへ独り酒にでかけた。
お通しのキッシュでエビスを飲み、
なめこととろろの湯豆腐で、日本酒を酌んだ。
ひさしぶりの陸奥八仙は、
あいかわらず含み香の色気がつよい。
川中島の幻舞は、封を切って二週間、
きれいな味にダレがないのがさすがです。
味の感想をいいながら、杯をすすめていたら、
箸やすめにこんなものでもと、
御主人が目玉焼きをだしてくれた。
酒飲みのつぼを心得ていますなあと、
気の利いたサービスがうれしい。
晩酌をしているときに、
つまみもすっかりなくなった。
でも、もう一、二杯というときに、玉子が重宝する。
目玉焼きにして、ソースか醤油かマヨネーズ。
手間もかからず、腹のじゃまにもならない。
黄身を突っつきながらの一献は、
素朴な安心感がある。
以前なじみのおでん屋で、
カウンターの常連さんが女将さんに、
目玉焼きを作ってよと注文したことがある。
他人が頼むと、無性にこちらも欲しくなる。
ついでにこっちもお願いしますと、
すかさず頼んだ。
脂ののった、上等な肉や魚の一献を好む一方、
子供が好きな、ウインナーや目玉焼きに玉子焼き、
ポテトサラダでの一献にもそそられる。
そんな飲兵衛はけっこう多いかもしれない。
寒い夜がつづき、鍋で晩酌の日がつづく。
ひとり用の土鍋に出汁を入れて、
豆腐や野菜をあたためる。
燗酒をやりながらたいらげたら、
のこりの出汁に玉子をひとつ落とす。
あたためて黄身が固まったら、
それをつまみにもう一杯。
そんなふうにだらだら酔っているうちに、
今年のカレンダーものこり一枚になった。
忘年会の予定を入れすぎぬよう、
気をつけたいのだった。



  


電話雑感

2013年11月29日

 へこりと at 12:52  | Comments(0)
霜月 九

ときどき、
ソフトバンクのかたから電話がかかってくる。
アイフォンいかがですかのお誘いなのだった。
一週間に二度かかってきたときもあり、
ドコモが扱い始めて競争が大変なのかなと、
そのたびに思いながら、お断りをしている。
朝のニュースを見ていたら、携帯電話の話題が出た。
アイフォンやスマホが流行のこの時期に、
これまでの、
ぱかぱか開く携帯電話も売れているという。
中古品を売り買いする店も出来て、
需要もスマホよりも多いという。
あいかわらずのガラケー使いには、
うれしいニュースなのだった。
取りあげられた会社では、
スマホを使わなくなった社員に、
毎月五千円の手当てが出るという。
スマホを使う社員が増えたら、休み時間に昼休み、
無言でいじってばかりになって、会話がなくなった。
ちいさな会社では、社員どうしのコミニケーションが、
仕事の成果につながってくる。
言葉を交わし、
気持ちが通じ合うようにとの取り組みだった。
携帯電話が出て、スマホが出て、
ちまたでいじる姿を見るのがあたりまえになった。
携帯電話を持たない知り合いがいる。
駅のホームに並んでいる人が、
一様に画面に見入るさまを見て、まるで、
位牌を拝んでいるようでぞっとしたと言っていた。
友人知人の前で、
通話やメールをはばかりなくしているものの、
よくよく思い出せば、使っていなかったころは、
ひと様のそういう行為に、
話の腰を折られていらいらしたものだった。
野暮に写る行為はつつしむよう、
反省をしているのだった。
今年もおわりに近づいて、ふりかえれば、
あいかわらず、足取りに落ち着きのない一年だった。
来年は、しずかな仕草で暮らすよう、
ささいな日ごろの行いに気をつけたい。
早々の決まりごとになる。




  


巨峰とボージョレと

2013年11月24日

 へこりと at 11:26  | Comments(0)
霜月 八

台所にワインのボトルが並んだ。
坂城の巨峰のワインを買った。
住んでいる友だちの、
栽培したぶどうも使われているというから、
これは飲まないわけにはいかない。
晩酌用に一本、お使い用に二本、買い求めた。
次の週の水曜日、ボージョレ・ヌーボーを手に入れた。
馴染みの酒屋さんに二本届けてもらい、
馴染みのセブンイレブンで一本買い求めた。
酒屋さんからの二本は、
すべて女性の手で醸される、古いワイナリーのものと、
ちいさな畑の、樹齢の高い樹のぶどうで造られた、
長期熟成にも耐えられるものという。
セブンイレブンの、
舌をかみそうなジョルジュ・デュブッフさんのものは、
フレッシュさと、
厚みのバランスが絶妙とうたっている。
初めてボージョレを飲んだのは、
二十歳前半のころだった。
飲食店を営んでいた、いとこの店でいただいた。
まだ扱う店も少なかったときで、
今ではすっかり定着して、
第三木曜日の深夜には、イベントを行なう店も増えた。
ボージョレ・ヌーボーといえば、
昔は、色も薄けりゃ味も薄い。一本飲んでも、
ぶどうジュースのようでまるで酔わない。
そんな印象だった。
ワインに精通したかたのなかには、
あんなのワインじゃねえと、
てんで相手にしないかたもいた。
ところが近年口にしたものは、それぞれ、
味も深みやなめらかさがほどよく感じられ、美味しい。
今年はどんな出来なのか、飲み比べが楽しみになる。
祝日の夜、
南の空からおおきな音が聞こえてきた。
えびす講の花火大会の日で、
秋と冬の区切りの花火を、
氏神さんの境内から、ワンカップ一杯分眺めた。
戻ってきて、頂きもののキャベツと大根を鍋にして、
巨峰ワインの栓を抜いた。
澄んだピンクのボトルを注いで酌めば、
やさしい甘味をほどよい酸がまとめてある、
きれいな味だった。
酔いがまわってくるうちに、花火の音も止んでいた。
冬の色が濃くなるのだった。



  


スナックで日本酒

2013年11月23日

 へこりと at 16:09  | Comments(0)
霜月 七

月の下旬、今月も飲み屋の散財つづきで、
ふところがさむくなる。
ふらつきながら眺めれば、
そこかしこ、新しい飲み屋が出来ていた。
若いころは、見つけるたびに興味深々、
どんな店かと足を運んでいたものだった。
歳をかさねたこの頃は、
毎度おなじみのところばかりに通っている。
酒の品揃え好く、肴も旨い。
ヨッパのたわ言にいやな顔もせず、
値段以上のもてなしをしてくれる。
新しい店に行くひまがあるのなら、
そんな馴染みの店に、
お金を落としたいと思ってしまうのだった。
酒蔵のかたがたと飲み会をした。
冬になり、今年も酒造りの季節になった。
いそがしくなる前に一献をと、
酒屋のみねむら君が設けてくれたのだった。
集まったお蔵さんのなかには、
すでに仕込みに入られているかたもいて、
顔に疲労の色がうかがえる。
困ったことに、今年は出来の好い米がすくなくて、
造りに使う米の量が足りないという。
昨今の原料の不正表示のあおりを受けて、
風当たりもつよくなり、
早々に気苦労が絶えないのだった。
それでも、米の具合に水の具合、
悩みながら造った新酒の味を利いてみれば、
年々きれいな味になっている。
二十五年度もきっと大丈夫と応援したい。
鍋を囲んだ宴のあと、
二軒目はスナックでとみねむら君がいう。
この頃、今日集まったお蔵さんの日本酒を
メニューに載せた店といい、
スナックで日本酒はめずらしいと興味がわく。
駅ビルのうらにある優羽さんは、
きれいできさくなママが営んでいて、
カウンターむこうの冷蔵庫に、
北信濃の銘柄が並んでいてうれしい。
背広姿のおじさんの、吉幾三の酒よを聞きながら、
北光正宗と岩清水と、幻舞と十九を利いた。
苦労して醸されたちいさなお蔵の銘柄を、
居酒屋にかぎらず知ってもらう機会が増えるのは、
なによりのことだった。
歌に酔い、好き日本酒に酔ってもらいたいのだった。


  


今も昔も

2013年11月21日

 へこりと at 14:23  | Comments(0)
霜月 六

お客さん商売をしていると、
日々いろんな話に耳をかたむける。
嫁さんの悪口から、病気の話、
信仰している宗教の話から、子供の自慢話まで、
予期につけ悪しきにつけ、ためになる。
先日はじめて来られたかたは、
彼氏がクスリで捕まっちゃってというものだから、
初対面で、そんな話をされていいんですかとびびった。
楽しい話をするかたは、自然と好い顔つきになる。
うらみねたみを口にするかたは、
目つきのけわしい顔つきになる。
好ききらいのはげしい身は、
酔うと批判めいた台詞が口に出る。
顔つきがわるくなるぞと気をつけたいのだった。
会社勤めをしているかたの話題で多いのは、
人間関係のしがらみで、
上司や同僚、部下とのかかわりに、
みなさんストレスを抱えているのだった。
ことに、理不尽な上司の態度には、
文句があってもなかなか逆らえない。
組織で働くのは大変なことと、
ひとり身で働く気楽さに思いあたる。
読書好きの友だちが、
永遠の0がおもしろいと教えてくれたから、
買い求めた。
主人公の青年が、
太平洋戦争のときに特攻で亡くなった、
祖父のことを調べることになった。
祖父の知人を訪ね歩いて、話を聞く中で、
当時の軍部が、無理な作戦を現場に命じて、
そのために多くの若者が亡くなったことが
明らかになってゆく。
敗色濃厚になってきたときに、いさぎよくあきらめれば、
それ以上の犠牲を防げたものを、
思慮浅く、なんとかなると欲張ったつけは
下々のものが犠牲となって、ぜんぶ払うことになる。
読みすすむうち、
政治の深いところはわからないものの、
今の指導者の在り方も、
たいして変わらんじゃないかと思えてしまうのだった。




  


長野のワインを

2013年11月16日

 へこりと at 12:36  | Comments(0)
霜月 五

馴染みのおでん屋でワイン会を行なった。
最近、長野のワインが好いですなと、
常連さんと話題になった。
それではひとり一本持ちよって、
味を利いてみようとなったのだった。
長野には、三十ちかいワイナリーが在り、
これから、
立ち上げを予定しているぶどう園もあるという。
おおきな企業の営むところ、
塩尻に古くからある名の知れたところ、
そして、個人のかたのちいさなところと、
大中小、さまざまなワイナリーがある。
生意気をいわせてもらうなら、
かつて、長野のワインは口に合わなかった。
ワイン好きの以前の知事さんが、
原産地呼称制度を始めたり、
ちいさなワイナリーの銘柄が、
コンクールで金賞を取ったあたりから、
既存のメーカーさんもひっぱられるように、
良くなっていったように見受けられる。
日本酒のお蔵の西飯田さんでは、
地元のナイアガラで、
一升千三百円の白を造っていて、
この味がなかなかあなどれない。
塩尻志学館高校では、
授業の一環でワインを造っており、
将来の醸造家に、
期待が持てるのも好いことだった。
はすみワイナリーのシャルドネをぶら下げて、
途中の酒屋で、井筒ワインのメルローを買って、
おでん屋へ出向いた。
五一ワインの白に、サッポロワインのシャルドネに、
楠ワイナリーのメルローと並べられ、
同行した蕎麦屋の旦那お手製の、
牡蠣のソテーに、
鴨のローストをつまみに飲み比べる。
おなじぶどう品種でも、
酸味や旨みの濃淡に、それぞれの味がある。
畑や樹齢のちがいかなあと、
言い合いながらグラスをかたむけた。
大手のワイナリーの商品は、
旨いのに値段の手ごろなのがうれしい。
個人のワイナリーの商品は、
少々値が張るものの、顔の見える身近さと、
年どしの味を待つ楽しみがある。
無理なく和食に合うのも好いことで、
寒い夜、
鍋でゆるりと、長野のワインをやりたくなるのだった。



  


顔が見える付き合いで

2013年11月14日

 へこりと at 08:53  | Comments(0)
霜月 四

このところ、食品の偽装問題が、
連日、新聞やニュースで話題になっている。
ホテルやデパートで使われている食材が、
高価なメニューと異なった、
安いものだったという。
ホテルの厨房で働く知り合いがいる。
大丈夫かなと気にしていたら、
新聞に、疑いなしと載っていてほっとした。
食事がてら足を運んでお会いしたら、
大きな声じゃ言えないんだけど、
うちのホテル、あまり食材にこだわりがないから、
偽装の仕様がないと苦笑いでいう。
今しがたいただいた、
ランチの蕎麦と寿司のセットを思い出し、
たしかにと合点がいってしまった。
友だちと、馴染みのきらくさんへ飲みにでかけた。
乾杯してほどなく、テレビのニュースに耳がいく。
灘の大手の酒蔵が、
表示と異なる原料で酒を造っていたという。
純米酒にアルコールを混ぜたり、
使ってはいけない米で、
高い値段の酒を造って売っていた。
その銘柄は、まちがっても、
すすんで口にすることはないものの、
日ごろ日本酒を愛でる身は、
ニュースを聞いて、かなしい気分になってしまう。
愛飲している、
宮城の伯楽星の蔵元を訪ねたときに、
聞いた話を思い出す。
その時期に仕込んだ、純米酒のタンクの一本が、
純米酒として出すには引っ掛かりが感じられた。
本醸造のラベルを貼って、格を下げて出したという。
売り上げを減らしても、
蔵のレベルを下げない姿勢と、印象にのこった。
信州新町の蔵元の尾澤さんは、
今年いくつか、
規格にはずれた米を使った商品を発売した。
半分以上、米を削ってていねいに仕込み、
センスの好いラベルを貼って、
出された味を利いてみたら、
どれもまことに旨いあじわいだった。
おなじ規格外の米を使うにしても、
愛しむ気持ちと向きあう姿勢が真摯だったと
あらためてわかる
馴染みの店に行けば、
いつも好い味の料理でもてなしてくれる。
たとえば、どこでも手に入る野菜の煮物でも、
ほんとに好いなあと、食べるたびに思う。
旨い酒と肴のひとときを、
安心してほっと過ごせるのは、
日本酒にしても料理にしても、
手をかけるかたがたの、
柄が見えるからと思う。
最後はひと対ひとだなと行き着いて、
縁にめぐまれていると思い当たるのだった。





  


暮れにむけて

2013年11月13日

 へこりと at 10:30  | Comments(0)
霜月 三

新米をいただいた。
田んぼ仕事をしている知り合いが、
今年も、つやつやぴかぴかのこしひかりを
持ってきてくれた。晩酌のあと、
茶碗一杯分、土鍋で炊いて食べている。
新米を口にしながら、冬の気配も増してくる。
歳をかさねていくたびに、
男やもめに寒さがきびしい。
燗酒と鍋で体をあたためて。
そればかりに慰められる季節になって、
早々に、
忘年会の予定も立てなくてはいけない。
毎月顔なじみの店で、
顔なじみのかたがたと酌み合っているくせに、
忘年会というだけで気合が入る。
一年の締めの飲み会だからがんばらないと。
その力の入れ具合は、
できれば仕事に活かしてもらいたいと、
我ながら思う。困ったことに、
この頃は宴を始めて二時間もすると、
とたんに酔いが深くなる。
それでも杯をかさねていると、
いらぬことを言ったりやったりするから、
ご同席のかたにも迷惑を掛けて、
たちがわるい。
気をつけなくてはいけないのだった。
ここ毎日、仕事の合間に、
せっせと鉛筆とボールペンを動かしていた。
毎年一年の終わりが近くなると、
親しいかたがたに、
手描きのカレンダーを差し上げている。
絵を描いて、暦を入れて。
コンビニで人数分をコピーする。
このたびは、
先日訪れた戸倉上山田の景色を描いてみた。
天気の好い日だったから、
かなしくさびれた温泉街よりも、
川や山の好く見える、
のどかな景色を選んでいた。
カレンダーを描いたあとは、
年賀状の原画を仕上げた。
こちらもおなじく戸倉上山田の、
佐良志奈神社の、
境内からの眺めを描いてみた。
知り合いの、
印刷屋さんに送ってはがきにしてもらい、
お世話になったかたがたや、
なかなか会えない遠方のかたがたに、
一筆添えて、あとはポストに入れるだけ。
毎年このひと作業が済めば、
気分もすっとひと区切り。
せいせいと、忘年会に望めるのだった。


  


上田の紅葉を

2013年11月12日

 へこりと at 13:31  | Comments(0)
霜月 二

秋もすっかり深まった。
女子高への桜並木も、
善光寺境内のいちょうやもみじも色ぶかく、
訪れる人をなごませてくれている。
この秋は、戸隠や黒姫、
山の秋へと足をはこばなかった。
つい億劫がって日を逃がしたのは、
迂闊なことだった。
電車に乗って上田へでかけた。
のんびりゆられて目をやれば、
沿線の里山も、赤に黄にと色づいている。
駅から上田城跡公園へとむかったら、
平日だというのに駐車場がいっぱいで、
たくさんの人が訪れている。
城門前の看板には、
本日のおもてなし武将隊の出陣は、
望月六郎、根津甚八、猿飛佐助とある。
お堀端の紅葉を、
りっぱなカメラを構えたおじさんたちが、
あちこち位置を変え撮っていた。
車椅子のおばあさんたちは、
真っ赤なもみじの前で記念写真に納まっている。
望月六郎は、
おじさんたちの集団に石垣の説明をして、
根津甚八は、
関西弁のおばさんたちにパンフレットを配っていた。
猿飛佐助は、ひとまわりしてくる間、
ずっと、旅行会社のおじさんの話し相手になっていた。
もみじにいちょうにけやき、
広い敷地をゆっくりと愛でていたら、
おおきな風が吹いて、
いきおいよく葉の群れが飛びみだれていった。
秋の見頃もおわりになるのだった。
公園をあとにして、町なかをぶらぶらしていたら、
雲の厚い空から当たってきて、
肌ざむくなってくる。
石畳の柳町の通りには、
人のすがたも見えず閑散としている。
はすみワイナリーさんの店に入りひと休み。
店番のお姉さんに、今年のぶどうの出来具合や、
ワインの味の特徴を聞かせてもらいながら、
赤をグラスでいただいた。
土産に白一本求めてでたころに、
雨足もつよくなってきた。
今日はこれまでと、
駅前のホテルのレストランで昼飯を済ませ、
帰途についた。
寒さの増した夜、里にも雪が舞いおりた。
さいごの紅葉を眺めた日に、この冬が来たのだった。



  


祝いの宴

2013年11月05日

 へこりと at 14:36  | Comments(0)
霜月 一

ひさしぶりに、祝いの席に足を運んだ。
今年、結婚した友だちが二組ある。
馴染みの飲み屋で知り合ったかたがたで、
通いはじめて十年ほど、
そのくらいの付き合いになっている。
カウンターどうしで顔見知りになり、ほどなく一献を、
御一緒させていただくようになった。
二組とも籍は入れたものの、
式も披露宴もやらないと、欲がない。
せっかくの祝いごと、それではちょっとさみしいと、
飲み屋の御主人や同級生、職場の若いかたが、
祝いの宴の席を設けたのだった。
当日、小雨のぱらつくなか、
松代のレストランへと出向いた。
すこし早めに到着して、仕込みの料理の匂いに、
鼻をひくつかせながら待てば、
ぽつりぽつりとお客さんが集まってきた。
二組の新郎新婦が到着したら、おめでとう、
みんなでクラッカーを鳴らして迎える。
子守りで出席できなかった飲み仲間が、
わざわざ上田から、
祝いのワインを贈りにだけに来てくれた。
飲み屋の御主人のあいさつで乾杯をして、
おおきな花束が贈られて、
はなむけの目録がわたされる。
美味しい料理でワインや日本酒を酌みながら、
プロポーズの言葉は?、相手の好きなところは?、
なおしてほしいところは?突っ込んだ質問に、
どぎまぎしたり照れながら答えたり、
仲好い姿がほほえましい。
ごきげんのお客さんから、
やいのやいの、冷やかしの台詞も飛んで、
和気あいあいのひとときが盛り上がる。
つながりあって往くことに、
ときどきでこぼこすることもある。
そんなとき、その人を選んだことをうたがわず、
敬い合って、末々長くの道のりを、
歩んでいっていただきたい。
二次会は、気楽に鶴賀のおでんやで。
後半の記憶が飛ぶくらい、
よくよく祝いの酒に酔ったのだった。