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相撲を観ながら

2021年11月30日

 へこりと at 15:30  | Comments(2)
霜月 8

日ごと、朝夕の冷え込みがきびしい。
仕事を終えて住まいへ戻ると、
台所も茶の間も寒々として、
男やもめのわびしさを感じている。
すぐに暖房をつけて、風呂に火をつけて、
ひと風呂のあとは、寒いといってもとりあえずビール。
そのあとに、燗酒で体を温めている。
相撲中継が始まると、酒を酌みながら観るのが
楽しみとなる。
ふだんは仕事終いのあとに、
ちゃちゃっと湯船に浸かったら、ビールの栓を
抜きながらテレビをつけて、
終盤の関脇大関横綱の取り組みが
始まるところとなる。
休日は、早めに風呂に入って、
ゆっくりと幕内からの取り組みを観ている。
応援しているのは、木曽出身の御嶽海。
優勝をすでに二回成し遂げて、
長野県期待の力士だった。
最初のころは、いずれ大関横綱へ突き進むかと
わくわくしていたのに、
関脇になってから、その先がなかなかきびしい。
毎場所、相撲の取り口にムラがあるのだった。
前半白星がつづいたかと思ったら、
後半黒星がつづいたり、
下位の力士にあっさり負けたりと、
おなじ人とは思えない相撲内容に、あれまたかと
ずっこけている。
先日の九州場所でも、早々に勝ち越しを決めたのに、
解説の北の富士親方が、
この人はガラッと相撲が変わるからねえと、
いぶかしんでいた。
仰せの通り後半ころころ連敗して、
いつもどおりのくり返しだった。
そのうちに、勝ち進んだのち予想どおり連敗する。
それこそ御嶽海と思うようになるかもなあ。
後半まで勝ち進んだら、
なんだか期待を外された気分になるかもしれないと、
失礼なことを思ってしまった。
お相撲さんに限らず、日々付き合いのあるかたがたも、
みなさん真面目で品行方正、しくじりを
したこともないような人ばかりだとつまらない。
中には日々の生きざまに、
しょうがないなあと苦笑いを
浮かべたくなるような人もぽちぽちいるから、
人の縁に味が出る。
我が身への、言い訳めいたことを思って
いるのだった。
そうはいっても先日、古い縁の友だちに、
やるせない思いをさせられた。
考えもしなかったことに
なんでかねえと、思い出すたびにため息が出る。
後味のわるい、霜月の締めとなってしまったのだった。







  


馴染んだ所で

2021年11月26日

 へこりと at 09:32  | Comments(0)
霜月7

休日の昼どき、上田へ出かけた。
駅を出て歩いていると、天気予報は
はずれなかったか。
しとしと雨が降ってきた。
雨宿りを兼ねて、蕎麦屋の刀屋で昼酒と向かったら、
すでに、順番待ちのお客がならんでいる。
もりの量の多さに惹かれて来るのか、
この店は、いつでもお客が絶えないのだった。
あきらめて、はす向かいの路地に在る、
萬寿すしの暖簾をくぐった。
この日のくちあけさんで、カウンターの端におちついた。
やせたお父さんと、男前の息子さんの営む店は、
うかがうのが四度目で、
すっかり顔を覚えてもらえてうれしい。
寿司をつまみに燗酒を酌んでいれば、
コロナの感染者が減ってきて、すこしお客が
戻ってきた。
ほっとした顔で息子さんが話すのだった。
店を出て、酔い覚ましに上田アリオまで足を延ばすと、
買い物客でにぎわっている。
きれいなお姉さんが無料で入浴剤を配っていて、
四つも頂いてしまった。
気になるスニーカーを求めてABCマートへ入ったら、
あいにく在庫がないという。
感じの好い店員のお兄さんが、
すぐにほかの店の在庫を調べてくれて、
週末には、自宅に届くよう手配をしてくれた。
お礼を述べて支払いをした。
コロナ禍になり、ろくな遠出もせず、近場ばかりを
さまよっている。
元来ものぐさな身だから、
あちこちいろんなところに行かなくても、
おひざ元の善光寺界隈と、
気に入りの町だけうろうろできれば、
けっこう満足なのだった。
上田の町はその昔、深々付き合っていた人が住んでいる。
出会えたおかげで、穏やかでどこか懐かしさのある、
この町の風情に触れられた。
二人で初めて入った飲み屋は養老乃瀧だったな。
しばらくしたら、いつの間にか閉店していた。
蕎麦屋に寿司屋に飲み屋、
気に入りの町の気に入りの店が、長なが商売できますよう、
願ってしまうのだった。




  


時間があいまいで

2021年11月24日

 へこりと at 12:13  | Comments(0)
霜月 6

早朝、スマホの着信音に起こされた。
介護施設に暮らす母からで、
何ごとかと思ったら、
りんごが食べたいから買ってきておくれと
言うのだった。
時計を見たら4時半で、
朝っぱらから、そんな用事で電話してと文句を言えば、
わるびれた様子もない。
おまけになにか食べている様子で、
聞いたら、らっきょう漬けをかじっているという。
朝っぱらから、らっきょうなんか食べてんじゃないと、
また文句を言いたくなった。
この頃になって、母は時間の観念が怪しくなってきた。
施設の職員さんにうかがえば、
夜中に食堂にご飯を食べに来たり、入浴をすると、
長いときで3時間もお湯に浸かっているという。
年寄りは風呂場で亡くなることが多いから、
入浴の際は、
ヘルパーさんに付き添ってもらうようにした。
日々、客商売をしている。
以前、月にいちど訪ねてきてくれるおばあさんがいた。
時間に几帳面なしっかりしたかたで、
毎月、決まってお昼前ぐらいに訪ねて来たのに、
そのうちに体内時計がおかしくなってきた。
ある朝、町をひとまわり、ランニングをして戻ってきたら、
玄関先に立っている。
顔を見るなり、あんたどこに行ってたんだねえと
待ちわびた様子で言われた。思わず時計を見たら
まだ6時半前だった。
別の日の朝、前夜の深酒が効いて、
二日酔いで寝ていたら、
玄関のチャイムに起こされた。
戸を開けたらおばあさんが立っていて、
あんた、まだ寝てたんかねえと怒られた。
時計を確かめたら、まだ6時前。
別の日の夜、晩酌をしていたらチャイムが鳴った。
おばあさんが立っていて
お医者へ行った帰り道、自宅の場所が
わからなくなったと、途方に暮れたように言う。
自宅は忘れてもここは覚えていてくれたかと、
ちょっと安心して、タクシーを呼んで自宅まで送り届けた。
それからしばらくして、
遠くの町に暮らす娘さん夫婦に引き取られたと
伝え聞いた。
まだお元気でいるのかいないのか、
間の抜けた母の電話を受け、懐かしく思い出した。
歳をとると、それまで当たり前だったことが、
当たり前じゃなくなってくる。
親を含め、身近なご年配のかたの姿に、
ときどき切なくなるのだった。





  


秋深まって

2021年11月19日

 へこりと at 12:49  | Comments(0)
霜月 5

雲ひとつない、秋晴れの日がつづいている。
日中穏やかな陽気に包まれても、
午後の3時をすぎれば、とたんに風が冷たくなる。
早朝、玄関を出たら、冷え込みが
いつもに増してつよい。
ひとまわり町を歩いていると、
里山が今が盛りの朱に黄に色づいている。
乾いた空気の冷たさに、行く先々のテレビ塔や
鉄塔が、よりくっきりと晴天に映えていた。
久しぶりの友だちと深酒をした翌朝、寝坊をした。
いつもより1時間おそく散歩に出た。
この秋、たびたび訪れた昌禅寺の紅葉も、
見ごろを終えた。
見納めにと足を向けることとした。
日の出がずいぶん南寄りになり、
陽射しも柔らかくなっている。
毎日のように見慣れた景色でも、
道々や家々や木々への光の変わりように、
気持ちがそのたび惹かれるのだった。
招魂社の境内から城山団地を抜けていくと、
城山小学校へ向かう、集団登校の子供たちと
すれちがう。かわいい姿に、
おはようとあいさつをしたいものの、
子供がらみの事件が多い昨今、
人相のわるいおじさんは、うかつに声を
かけてはいけない。
目を合わせぬようにすれちがった。
湯谷団地の坂を、上がって下がって昌禅寺に着けば、
さすがにもう、紅葉詣での人の姿はない。
褪せた朱色の落ち葉を踏みながら、
静かな境内をひとまわりした。
冬の雪に埋もれた境内も、それはそれで風情がある。
そのころに、また訪ねて来たいものだった。
帰り道、ふたたび城山団地を抜けていけば、
あずき色のカバンを背負った、柳町中学校の女の子が
必死の走りで追い抜いていった。
見送りながら、あまり運動神経の好さそうな
走りじゃないなあと、よけいなことを思ってしまった。
帰り着いて目をやれば、
向かいの松木さんちのつたの葉も、色味が増している。
秋がすっかり深まっているのだった。






  


ブレイブウォリアーズに

2021年11月17日

 へこりと at 13:57  | Comments(0)
霜月 4

久しぶりにスニーカーを買った。
ながらくコンバースばかりを買っていた。
身の模様替えをしようと、このたびは、
アディダスのスーパースターを買った。
中学生のときに、バスケットボールをやっていた。
さしてうまくはなかったものの、
その当時、母に買ってもらったのが、
スーパースターだった。
MADE IN FRANCEで、箱を開けたら
ぷーんと革の匂いが広がって、、
子供ごころにも、上等な品と感動したのが懐かしい。
今でこそ、町なかで履いている人を見かけるものの、
あの頃は激しくコートを駆け巡る、
生粋のバスケシューズだった。
皮の質も変わり、すっかり、
アディダスの定番スニーカーになっている。
朝刊をめくっていたら、スポーツ蘭の記事に
目が留まる。
地元のバスケットボールチーム、
信州ブレイブウォリアーズが、新加入の
岡田の活躍で逆転勝ちと載っていたのだった。
ん、岡田?もしかしてあの岡田?と思い出す。
暇なときに、ユーチューブで動画を観ている。
以前バスケットボールの、冬の全国高校選手権、
ウインターカップを観た。
今の子供たちはすごいのお。
スラムダンクさながらのプレイを、いとも簡単に
やってるわいと感心していたら、
ひときわ目を引いた選手がいた。
京都、東山高校の岡田侑大選手だった。
巧みなドリブルさばきで、敵の隙間をかいくぐって
シュートを決めたかと思えば、
長距離からのシュートもすぱすぱ決める。
わずかなスキをついてのパスも見事で、
この子すげえと、ほれぼれしながら何回も
観てしまった。
ブレイブウォリアーズのホームページを開いて
確かめたら、
まさにその岡田さんだった。
身長は189センチ。思ったより上背がある。
履いているシューズはアンダーアーマー。
アンダーアーマーがバスケのシューズも
作っていると、初めて知った。
おっ、Twitterにインスタグラムもやっている。
昨日の朝刊には、岡田選手が10月の月間MVPと、
日本代表候補に選ばれたと載っていた。
すごい選手が加入して、
ちょいとブレイブウォリアーズに、
そそられているのだった。






  


カメラじゃなく写真の。

2021年11月11日

 へこりと at 12:46  | Comments(0)
霜月 3

休日、上田城跡公園に行ったら、
すでに紅葉が散りはじめていた。
今年の秋は足が速い。
色づきはじめたかと思ったら、どこの名所も
いっせいに見ごろをむかえ、間が合わず
見逃した。
写真を撮るのが好きだから、
出かけるときは、たいていカメラをぶら下げている。
フジフイルムのカメラを3台持っていて、
その日の気分で使い分けている。
この頃は、スマホのカメラも相当きれいに
撮れるけど、
カメラを構えて撮るほうが、
楽しさがより深いのだった。
カメラを使い始めて七年、
勉強嫌いな身は、いまだ知識に詳しくなく、
意味の分からぬ専門用語も、
たくさんのありさまだった。
師匠と呼べる、写真愛好家の友だちが何人か
いるから、
カメラ談議の折りに、いろいろ教えてもらえばいいと、
楽をしているのだった。
ときどき、アマチュアの写真家さんがたの作品展を
観る機会がある。
ずらっと並んだ作品は、風景、人物問わず、
どれも色味が鮮やかで、こちらにぐっと迫ってくる。
すてきな作品と思いつつ、観ていくうちに、
その気迫に、気持ちが疲れてくるのだった。
先だって、ユーチューブでカメラがらみの動画を
観ていたら、
嵐田大志さんという写真家の、
「カメラじゃなく写真の話をしよう」という著書を
薦めていたかたがいた。
検索したら、嵐田さんのインスタグラムを見つけて、
覗いてみたら、このかたの写真が、
なんとも好かった。
身近な風景や家族を写した作品は、
どこか柔らかく懐かしい。
こんな写真を撮りたいのおと、
作品がアップされるたびに拝見している。
で、拝見しているうちに、肝心の著書のことを
すっかり失念していたら、
この頃友だちが、フェイスブックに取り上げて、
迷ったときに立ち戻りたい本になりそうと
褒めていた。
おお、そうですか!と、
すかさずポチっとしたのだった。
簡潔な文と、合間に載っている写真に触れながら、
いろんな視点を持ちながら、
丁寧に、暮らしの日々のシャッターを切りたいと
思ったことだった。









  


野球を観ながら

2021年11月05日

 へこりと at 15:11  | Comments(0)
霜月 2

自宅で晩酌をするときは、たいていプロ野球を
観ている。
今年はセ・リーグもパ・リーグも、
終盤まで優勝争いがもつれて、なかなか
見ごたえがあった。
子供の頃、野球中継といえば巨人戦だけだった。
父がよく、巨人は、大金でほかのチームの好い選手を
引き抜いてばかりだと、文句を言っていた。
江夏豊の阪神や、星野仙一の中日に負けると
喜んでいたものだった。
最近は主にBSで、
セもパもいろんな試合が観られるのだった。
これといって贔屓にしているチームはないものの、
巨人の原監督が好きだから、これまで
巨人戦を観ることが多かった。
ところが今年はちょいと毛色が変わった。
DeNAベイスターズの試合を、
楽しみにしていたのだった。
開幕早々から、中野市出身で松本第一高校出の、
牧秀悟選手が活躍していたせいだった。
長野出身の選手の活躍は、なんとも
うれしいことだった。
セカンドのポジションに定着して、
軽快な守備を見せたかと思えば、打つほうでも、
サイクルヒットを放ったり、連続二塁打の日本記録を
作ったり、
打率3割、ホームラン20本、
シーズンの終盤には4番を任されて、
惚れぼれする輝きぶりだった。
打席での佇まいを見ても、新人とは思えぬ
風格がある。
もうすぐ還暦をむかえるというのに、
酔っ払ってばかりの、ヘラヘラ締まりのない
我が身より、
よほどしっかりとした目つき顔つきで
構えが落ちついている。
どうか新人王を取れますようにと願っている。
チームを率いた三浦新監督も、現役のときから
好きだった。
今シーズンはあいにく最下位だったけれど、
リーグを制したヤクルトもオリックスも、
昨年は最下位だった。
来シーズンは、引きつづき牧選手の活躍で、
上位を目指していただきたい。
くれぐれも、怪我には気をつけて
もらいたいことだった。







  


ランチに招かれて。

2021年11月03日

 へこりと at 15:47  | Comments(0)
霜月 1

近所に暮らすご婦人に、ランチに誘われた。
いつもお世話になっているから、ご招待しますの
お言葉に、ありがたく甘えさせてもらったのだった。
御年85歳になられるかたで、
毎朝近くの公園で、友だちと一緒に体操をして、
遠くのスーパーまで歩いて買い物に行き、
料理が好きで、いつもいろんな食材で、
その日の食事を作っている。
お会いすれば、身近にあった出来事を、
楽しそうに話してくれて、
歳を感じさせないほど、明るく元気なかたなのだった。
その日のランチは、そのかたの馴染みの、
藤屋御本陣で。
待ち合わせの時間にうかがえば、素敵なスーツ姿で
すでにお待ちになっていた。
席について、料理はお任せしますと言えば、
牛のステーキのコースに
アラビアータのパスタを小皿でつけてくださるかしら。
すらすらと注文をする。
チリの赤ワインで乾杯して、話をうかがえば、
若いころ、あちこちへ海外旅行に出かけたおかげで、
歳をとった今でも洋食が大好きという。
イタリア、フランス、スペイン、モロッコ、
五つ星のホテルに泊まって、
有名なレストランで食事をして。
同じ国でもその地域の料理があって、
いろんな味を経験したという。
そのかわりどの国も,日本とちがって
治安がわるかった。
用心していたのに、
マドリードの町を、友だちと話をしながら
歩いていたときに、
風のようにだれかが走りすぎていったと思ったら、
10万円の入った財布を盗られていた。
あまりの早わざに、見事なものと、
かえって感心してしまったという。
もう昔のように遠出はできないけれど、
できることならもういちど、シンガポールに
行きたいという。
ラッフルズに泊まって、そこで食べた
フカひれのスープが最高だった。
翌朝にはお肌もプルプルになったのよ~。
おまけに、そこで受けたマッサージが、
すごく気持ちが好かった。
フカひれとマッサージのためだけに行きたいと、
昨日のことのように、
目を輝かせて話してくれたのだった。
食事をしながらの楽しい思い出話に、
こちらも楽しい気持ちにさせていただいた。
つまらんぐちなどこぼさずに、
いつでも明るく楽しくだなあ。
年配のかたの心遣いに、
とても贅沢な時間を頂いたのだった。