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休日に

2021年04月27日

 へこりと at 11:32  | Comments(2)
卯月 5

向かいの、
岸さんちの八重桜がきれいに咲いている。
日中は陽気がよいものの、
まだ朝晩の冷え込みがきついから、
散ることもなく、長々淡い紅色を保っている。
窓越しに、さいごの桜に癒されているのだった。
早朝、ノルディックウォーキングに出れば、
日ごと里山の緑が色濃くなっている。
広い通りの街路樹や、川べりの柳も色味を増して、
目にやさしく映る。
秋の紅葉が、じつに見事な上松の昌禅寺は、
これから初夏にかけて、
境内が、爽やかな緑に包まれる。
先日、散歩の帰りに立ち寄ってみたら、
黄金週間のころには見ごろになりそうな
色合いだった。
休日の月曜日、野暮用を済ませに、
川中島の知り合い宅まで出かけた。
風は冷たいものの、雲ひとつない晴天の日で、
善光寺門前の、栗庵風味堂で手土産を買って、
歩いて行く。
中央通りから国道117号を南に向かっていくと、
丹波島橋から左手に、うっすら雪をかぶった菅平が、
右手に、しっかりと残雪の北アルプスが見えた。
千曲川の川面がきらきらと、風にさざめいていた。
用事を済ませて戻ってきたら、
近所の蕎麦屋の丸清さんで、ビール1本にお銚子2合。
月曜日限定のラーメンで、昼酒の締めとする。
腹を満たしたその足で、長野県立美術館で開催中の、
東京芸術大学スーパークローン文化財展に行ってみた。
世界の文化遺産を、
現在のデジタル技術で再現したもので、
中には、すでに消失してしまった遺産を
再現したものもあり、
精巧に作られた作品たちに、
今の技術はすごいのお。ただただ感心してしまった。
館内を歩いていると、女性スタッフの制服が好い。
襟のない深い紺色の制服姿は、
シンプルで清楚な佇まいで、つい見惚れてしまう。
写真を撮らせてもらおうかと思ったが、
怪しまれて、出入り禁止にされても困るのであきらめた。
コロナが収まらず、
遠出のままならない日がつづいている。
歩ける範囲で潤った時間を過ごせるのは、
ありがたいことなのだった。







  


緑の季節に。

2021年04月20日

 へこりと at 12:26  | Comments(0)
卯月 4

4月10日、改築中だった近所の信濃美術館が、
県立美術館と名前も新たに,開館した。
当日の昼どき、ぶらりと様子を見に行けば、
たくさんの人でにぎわっている。
道路からそのまま入れる屋上のテラスには、
家族連れや若い子たちが,
善光寺の景色を眺めたり、
お茶を飲んでいたりと、くつろいでいた。
開館最初の企画展は、
「世界の至宝 スーパークローン文化財展」で、
世界の国宝や文化遺産を、
東京藝術大学が開発した特許技術で
精密に再現した作品展だった。
それはまた次回の楽しみにして、
この日は併設されたレストランで、
旨いランチをつまみに、
ワイン3杯に酔っ払った。
夕暮れどきの散歩がてら、缶ビール片手に
屋上のテラスでひと休みできるのも
ちょっとしたぜいたくで、
新しい美術館の開館は、まことめでたいことだった。
先週今週と、
2週つづけて上田市立美術館に出かけた。
ただいま「春景」と題した、
春にまつわる所蔵品展をやっている。
先週行った折りに、
三栖右祠さんの「紅梅図」に目をうばわれた。
おおきな画面いっぱいの梅の巨木の版画は、
あでやかなのに、
気持ちの底に落ちついていくような、
静けさがあった。
今週ふたたび観に行ったのだった。
暇を持て余したときに、ちょいと美術館に行って、
学芸員のかたの、
センスの良さがうかがえる作品に触れるたび、
豊かな気持ちに包まれる。
気楽に行けるそんな場所が在るのは、
ありがたいことと思うのだった。
あっという間に桜の季節がすぎて、
界隈の木々も、花に代わって緑の葉が冴えてきた。
向かいの松木さんちのつたの葉も、
あれよあれよと茂っている。
早朝散歩をしていれば、
静かな住宅街の畑の、
鮮やかな、菜の花の黄色に目を奪われる。
緑冴え増す新緑の季節。
大きく息を吸って歩いていきたいものだった。


  


別所線で

2021年04月14日

 へこりと at 13:48  | Comments(0)
卯月 3

休日の昼どき、
しなの鉄道に乗って上田へ出かけた。
市立美術館で開催中の、春の所蔵品展を眺めてから、
別所温泉へ行く。
先月の下旬、一昨年の台風の被害にあった、
別所線の赤い橋が復旧して、
めでたく全線開通と相成った。
2両編成の電車の中には、地元企業の
お祝いの広告が、ずらっとぶら下がっている。
おおきなリュックを担いだ母子連れや、
キャリーケースを引っ張ってきた年配の
ご夫婦が乗ってきて、
今日は別所温泉で、ゆっくりくつろぐとわかる。
沿線沿いの大学に通う子供たちに、
上田の町なかで買い物を済ませたおばさんたちに
交じって、揺られて行った。
上田駅を出てじきに、
千曲川を眼下に赤い橋を渡って行くと、
無事の復旧に思いがいって、なんだか胸がじんとなった。
住宅街を抜けて、里山に囲まれた、
塩田平の畑の中を30分。
久しぶりの別所温泉に着く。
暑いくらいの陽気の日で、坂道を上がっていくと、
上着を1枚脱いでいても、じんわり汗をかいてくる。
平日の温泉街に人の姿がなく、
ぽつぽつ外湯に向かう、
地元のおじいさんを見かけるだけだった。
北向観音で、
上田に暮らす友だち親子の無事を願ってから、
町の中をひとまわりすると、
掲示板に、クマ出没注意の貼り紙があって、
びびった。
道々の桜やハナモモが、まだ見ごろの色を残していて、
ちいさな畑では黄色いタンポポが揺れている。
遅めの昼めしに日の出食堂へ行ったら、
あいにく暖簾が出ていなかった。
そのまま坂を下って、
北向観音入口の食堂、三友軒におじゃました。
たっぷりと、味の素がかかった野沢菜をつまみに
ビールを飲んで、
あっさり味のラーメンで腹を満たした。
ちいさな温泉街でひととき、
のどかな気分に浸ったのだった。
上田へ戻って、
駅前のホテルでひと風呂浴びれば、
頃よく町も薄暮に染まってくる。
いざ出陣。飲み屋の並ぶ袋町へ、
今宵の酒を求めに行ったのだった。









  


今年の桜に

2021年04月06日

 へこりと at 12:22  | Comments(0)
卯月 2

まことに今年の桜は、咲きぐあいがいそがしかった。
開花したと思ったら、日を置かずに満開になり、
4月になったばかりというのに、
もう花びらが舞い散っている。
3月さいごの日、恒例の、
上田城跡公園の桜詣でに出かけた。
ちいさい子供を連れたお母さんや、
犬の散歩をしているおじさんたちに混ざりながら、
満開の、お堀のまわりのソメイヨシノを眺めた。
城門入口の、満開のしだれ桜の前に、
上田西高校華道部の、
花飛翔と題した花のオブジェが飾ってあった。
コロナに負けず、一人ひとりが花のように
美しく輝いて未来に飛びたって欲しい。と、
メッセージが添えてあり、
子供たちの健気な行いに、胸が温かくなった。
次の週、小諸の懐古園に出かけた。
まずは昼酒に、すぐそばの、
蕎麦屋の草笛におじゃました。
店内は、懐古園に来た客でにぎわっていて、
次から次へとお客が入ってくる。
かき揚げをつまみにビールを飲んで、
くるみそばを頼んだら、思いのほか量が多く、
やっとの思いでたいらげた。
蕎麦を食べて胃がもたれたのは、
久しぶりのことだった。
雨上がりのさっぱりと晴れた日で、
懐古園で、たくさんの花見客とすれちがう。
広い園内で、石垣に寄り添う桜を眺めていたら、
さっきのかき揚げの油が効いたのか、
腹ぐあいが怪しくなってきた。
ひとまわりする間に2回も公衆トイレに
駆けこんで、情けないことだった。
帰り道、しなの鉄道に乗って、
再び上田で降りた。
上田高校の前を通ると、校門前のお堀に
桜が散って、水面に色を添えている。
城跡公園に行くと、
しだれ桜はすっかり散っていたものの、
お堀のまわりのソメイヨシノは、まだ見ごろの色を
残していた。
大砲のようなカメラのレンズを構えた
おじさんたちが、
お堀の水辺にやってくる、青い鳥をとらえようと、
その動きを追っかけて、ばたばたと
右往左往していた。
公園を出て、浄土宗の古刹、呈蓮寺へ行くと、
鐘堂わきの桜は散りはじめていたものの、
こちらも見ごろの色を残していた。
となりの真言宗の古刹、海禅寺の桜並木は、
舞い落ちた花びらが、きれいに参道を彩っていた。
今年の桜詣ではこれで終いか。
あおられつつも、ゆっくり楽しんだのだった。








  


先が読めずに

2021年04月02日

 へこりと at 13:40  | Comments(0)
卯月 1

町内のすぐ近くに肉屋があって、
日ごろ世話になっている。
年配のご夫婦と、義理のお姉さんと、
長らく勤めるおじさんと、4人で店を
切り盛りしている。
肉だけでなく、野菜や豆腐や厚揚げに、
コロッケやメンチカツやアジフライなどの
総菜もあるから、晩酌のつまみに、
ときどき買わせてもらっているのだった。
先日訪ねて来た友だちは、手土産に
国産黒毛和牛の切り身を買ってきてくれた。
肉を買うといえば、
いつも豚バラ200グラムだけだから、
上等な肉の差し入れは、ありがたいことだった。
かつて、
善光寺の宿坊に泊り客がひんぱんに
来ていたときは、肉屋も毎日いそがしかった。
泊り客が来なくなってずいぶんと久しく、
もう昔のようないそがしさは望めない。
そんな中、コロナのおかげで
みなさん外出を控えているせいか、
総菜の売り上げが、
ものすごく増えたというのだった。
仕込みの量が増えて、
少ない人数でまわしているから、
てんてこまいよ~と、それはそれで
大変なことだった。
長野市の繁華街の飲食店に、
時間短縮要請が出た。4月2日から9日まで。
付き合いのある飲み屋は、
その間休業するところがほとんどで、
関わりのある肉屋や八百屋や酒屋も
売り上げが減ってしまう。
お偉いかたがたに、
救いの手をお願いしたい気分に
なってしまうのだった。