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子の年に

2020年12月30日

 へこりと at 15:38  | Comments(0)
師走 7

ずっと以前から、
首の後ろにちいさなしこりができていた。
痛くもかゆくもないので放っておいたら、
いつのまにやら大きくなって、
首をうごかすと、すこし痛みが出る。
以前、背中にしこりができて、
お医者通いをしていた知り合いがいた。
形成外科のまゆみだクリニック、
とてもいい先生だよと言っていたのを思い出し、
おじゃました。
診てもらったら、脂肪のかたまりということで、
そのままベッドにうつぶせになり、
麻酔を打って削除していただいた。
今年は、血圧が高くて内科へ行ったり、
歯周病がひどくて歯医者に行ったり、
ちょこちょこと、お医者の世話になっていた。
面倒ごとはその程度。
年明けからコロナが走りまわった今年、
いつもと変わらぬ足取りで過ごせたのは、
つくづくなによりのことだった。
親しいかたがたに支えられての1年だった。
なかなか会えない友だちにも、
身近に感じられる気遣いをいただいた。
再会できる日を、お顔を思い出し待っている。
先行きの見えない毎日は、まだ続きそうで、
不安がつきまとう。
みんなが無事に、丑の春を歩いていけますように。
笑顔の一献を楽しみにしています。
1年間、ありがとうございました。






  


にせものを買ってしまい。

2020年12月29日

 へこりと at 11:39  | Comments(0)

師走 6

昨年の冬、酔っ払って帰宅して、
茶の間のストーブの前でうたた寝をしていたら、
着ていたコートを焦がしてしまった。
この冬、新しいコートを買わなきゃと思っていたら、
フェイスブックの広告に、
湾岸署の青島刑事が着用している
M51モッズコートが載っていた。
おお、良いではないかとポチっとしたのだった。
それから2週間ほどして、届いた荷物を確かめたら、
なぜか中国から発送されていた。
日本のメーカーなのにおかしいな。
不安を抱きながら開封したら、
広告とはうらはらのまがい物だった。
そこではたっ!と思い当たる。
しばらく前、小ぶりのバッグを買ったのだった。
吉田カバン創立85周年企画。
今ならひとつ買うと、もうひとつ無料でお付けしますの
宣伝にのせられて、ポチっとした。
届いたバッグは程よい大きさで使い勝手が好いものの、
どこにも吉田カバンの表記がないのが気になった。
あらためて、吉田カバンのホームページで確かめたら、
このカバンも、案の定まがい物だった。やるな中国・・・
よく確認しなかったこちらに落ち度があるし、
これも勉強のうちとさっぱりと割り切った。
とはいうものの、そうなると、本物の青島コートが欲しくなる。
販売しているのはヒューストンというメーカーで、
ホームページを開いてみた。
そこで購入したかたのユーザーレビューを読むと、
どうもサイズについての感想がまちまちで、
オンラインで買うのが、ちょいと不安になった。
長野市で扱っている店はないかと確かめたら、
自宅からほど近い、53フィフスという洋服屋で扱っていた。
在庫の確認に電話をしたら、お店のかたの応対も感じよく、
翌日足を運んだ。
大きいサイズとやや小さいサイズの両方を試着して、
ゆったりめの大きいサイズを買わせていただいた。
踊る大走査線の映画で、
青島刑事が、犯人の母親に背中を刺される場面があった。
このたび買ったコートは、あえて、射した裂け目を補修してある
特別なあつらえで、ちょっと得をした気分になった。
酔っ払ってストーブの前でつぶれぬよう、
よくよく気をつけたいのだった。









  


戻らぬ景気に

2020年12月24日

 へこりと at 16:28  | Comments(0)
師走 5

朝刊の一面に、上田電鉄別所線の、
赤い鉄橋が載っていた。
昨年の台風で、橋の一部が折れてしまい、
ただいま復旧作業の真っ最中なのだった。
来年の3月下旬には完成するといい、
上田の町が好きな身は、心待ちにしている。
その鉄橋を、
1月下旬までライトアップしているといい、
興味をそそられた。
鉄橋を眺めに行って、ついでに、
上田に住んでいる友だちと酌み交わそうか。
電話でその旨を伝えたら、
ライトアップ、かなりしょぼいよと言われた。
そうなの?
百聞は一見にしかず。
夕暮れどき、電車に乗って出かけた。
上田駅の温泉口を出て歩いていくと、
千曲川の堤防道路は、帰宅の車が行きかっている。
鉄橋に向かって進んでいくと、
ライトアップしているのにやけに暗い。
鉄橋の前に着いて見たら、
片側だけをいくつかの電灯で照らしている、
まことに地味なライトアップで、笑ってしまった。
それでも、丸窓電車がのんびりコトコト走る別所線には、
この素朴さが似つかわしい。ゆるい企画に
気持ちが和んだのだった。
橋を後にして、ちいさな飲み屋の密集する袋町へ行けば、
人の姿がない。酒の品ぞろえ好く、
つくねが絶品だった田吾作も閉店していた。
田吾作よ、おまえもか・・
さみしい気分になってしまった。
ひとまわりして、ひさしぶりに、
焼き鳥めめ家の戸を開けた。
カウンターで酌みながら、ご主人にうかがえば、
まだ客足は普段の2割ほどという。
それはきびしいなあ。ほんとなら、
忘年会シーズンのかきいれどきなのに、
どこも、まだまだ苦しい商いがつづいている。
終わりの見えないコロナ騒ぎに、
新年への、不安がぬぐえないのだった。







  


友だちの助けで

2020年12月18日

 へこりと at 11:55  | Comments(0)
師走 4

昨年の春にバイクを買った。
ホンダのスーパーカブC125は、
紺色の車体に赤のシートで、
なかなか見栄えよく、気に入っている。
せっかく買ったのだから、
どんどん遠出をすればよいものを、
休日になれば、母の医者通いに買い物通い、
自身の医者通いに終われている。
ぽっかり時間の空いた日も、遠出よりも、
蕎麦屋の昼酒に、ふらふらと足が向いてしまうから、
乗らずじまいなのだった。
困るのは、バッテリーが上がりやすいことだった。
近ごろのバイクは、
リモコンでピッとエンジンを始動したり、
盗難防止アラームが付いていたり、
やたらと電気を食う。
そのわりにバッテリーの容量が小さいのか、
これまでに3回上がってしまった。
そのたびにバイク屋に来てもらい、
充電をしてもらうから、出費がかさむ。
そんな話を、先日宴の席でこぼしたら、
バイクに詳しい友だちが、
上がらないように、常に充電していればいい。
そのための細工をしてあげると、
言ってくれたのだった。
バイクや車はそこそこ好きでも、機械音痴の身には、
まことにありがたいお言葉だった。
さっそくアマゾンで、教えてもらった充電器を取り寄せて、
取り掛かってもらった。
あれこれ思案しながら、車体のカバーを外し、
バッテリーに、充電用のケーブルをつなぐ。
夜勤明けの疲れた身なのに、
もくもくと作業してくれる背中を見ていたら、
鼻の奥がつんとした。
無事、終了して、充電開始となったのだった。
しくじりばかりのへなちょこな人間なのに、
どういうわけだか、人の縁にだけは恵まれている。
気持ちを尽くしてくれる友だちに支えられて、
今年も過ごせているのだった。


  


希望の光

2020年12月09日

 へこりと at 16:16  | Comments(0)
師走 3

近所の古刹、善光寺で、5日から13日まで、
「希望の光」と称した催しが開かれている。
善光寺本堂や山門、
いつも参拝客を見守っているお地蔵さんたちが、
様々な光に彩られるのだった。
初日、訪ねてきた友だちと連れ立っていくと、
多くの人たちが、本堂を射す、
鮮やかな光の模様に見入っている。
このたびは、外側だけでなく、
仏さまの眠る内陣も照らし出されるという。
長い列に並んで入っていくと、
おごそかな内陣がしずかに映し出されて、
こちらも気持ちがしんとなる。
はやくコロナがなくなりますように、
よくよくお参りをした。
山門の前には、
昨年の台風の水没から復活したピアノが置かれ、
だれでも弾いていいという。
まずは、高校生くらいの女の子が
ムーンリバーを聞かせてくれて、
つづいて、お母さんに手を引かれたちいさな女の子が、
楽譜を見ながら一生懸命弾いてくれる。
上等なウールのジャケットの青年の力づよい演奏に、
ショートカットのきれいなご婦人の弾き語りとつづき、
素敵な生の演奏が、
光の空間に花を添えてくれた。
ひととき楽しんで、自宅に戻れば午後7時。
缶ビールをプシュッとしながら、茶の間の窓から、
地附山の打ち上げ花火を眺めた。
コロナで気分がさえない中、
人々を和やかにしてくれる催しは、
ありがたいことだった。
夜の冷えこみきびしくても、
開催中は晴れの日がつづきますよう、
願っているのだった。







  


ふらり旅 新居酒屋百選を。

2020年12月05日

 へこりと at 12:42  | Comments(0)

師走 2

毎月、第1水曜日を楽しみにしている。
BS11の夜8時、太田和彦さんの、
「ふらり旅 新居酒屋百選」を観ているのだった。
グラフィックデザイナーを本業とするかたわら、
若いときから、全国の居酒屋をめぐり歩いて、
著書もたくさん出している。
番組では、訪ねた町の古きよき風情や、
足を運んだ店の酒に肴、
御主人や女将さんの人柄を、
しずかな語り口で伝えてくれる。
晩酌をしながら観るたびに、北から南の
あの町この町にそそられているのだった。
先日の回は、家飲みについて語っていた。
コロナで外出がはばかれる中、
自宅でひとり鍋もよいものですという。
酒徒の鍋の具は、せいぜい2品まで。
野菜と、肉か魚か、あるいは豆腐か油揚げ。
寄せ鍋のようにあれこれ入れるのは野暮という。
ひとり鍋をつまみに、じっくりと古酒を酌んでいた。
翌日、馴染みの、りさ子さんの店に行ったら、
品書きに豆乳鍋があった。
良いタイミングですと注文して、
突っつきながら、十九の冷やを酌んだ。
はしご酒に寄ったべじた坊さんで、
幻舞の酒粕をもらったから、
自宅の晩酌は、
粕汁鍋で温まることとなりありがたい。
太田さんは子供時代を
松本で暮らしていたかただった。
著書を開くと、満まる、よしかわ、あや菜にきく蔵と、
故郷の飲み屋が紹介されていて、
いつか一献におじゃましたい。
実は飲み友だちに、
太田さんの御身内のかたがいる。
世間は狭いとおどろいて、
いつか宴を御一緒できる日を、
心待ちにしているのだった。



  


久しぶりのランチへ

2020年12月03日

 へこりと at 14:40  | Comments(0)
師走 1

電車に乗って上田へ出かけた。
ぽっかり空いた休日、ル・カドルさんのフレンチと
思い立ったのだった。
以前おじゃましたのはいつだったか、
ずいぶんとご無沙汰をしていた。
コロナの感染者が出て以来、
飲食店もお客への応対に気を使っている。
広い店内に、間をおいてぽつっと席のある、
贅沢な空間のこの店も、
さらにお客の数を減らしている様子で、
気苦労がうかがえた。
美味しいサラダと牛肉のランチで、
エビスを一杯に白と赤を2杯づつ。
久しぶりのひとときに、腹も気持ちも満たされた。
すてきな御主人夫婦に見送られて
通りを上がっていくと、
池波正太郎記念館で、自筆画展を開いていた。
真田太平記などで、
上田にゆかりのこの作家が好きで、
鬼平犯科帳に剣客商売、
仕掛人藤枝梅安のシリーズは、
何度読んでも飽きない。
文中、長谷川平蔵や梅安さんが、昼さなか、
蕎麦屋で酒を飲む場面が出てくる。
大人は、
蕎麦屋へ入ったら酒を飲まなくてはいけない。
うながされているようで勇気が出る。
今度上田に来たときは、
駅前の東都庵で、馬刺しをつまみにゆるゆると。
早々に決めてしまった。
旅先で描いた、素朴なスケッチの数々を
拝見して、
記念館を出てぶらぶらと徘徊する。
低い町なみの空には、
のんびりと大きな雲が流れていた。
下校の時間とかさなって、今日も勉強頑張ったかい?
道すがら、清明小学校の子供たちとすれちがう。
すっかり落ち葉の積もった城跡公園に行くと、
城門前で、太鼓を抱えた猿飛佐助が迎えてくれた。
穏やかな西陽の射す中をひとまわりして、
いつ来ても好い町と、あらためて思うのだった。

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