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ホンダ・エイプを

2018年07月31日

 へこりと at 14:46  | Comments(0)
文月 7

今月、愛車のスーパーカブの保険が切れる。
更新をしてもらいに、世話になっているバイク屋へ出かけた。
ついでに劣化したバッテリーも、新品に替えてもらうことにした。
作業が済むあいだ、店内をぶらぶら眺めていたら、
一段高いところに置いてあるバイクが、目に留まった。
ホンダのエイプで、黒地のタンクに、青いラインが入っている。
2001年に製造が始まり、
昨年生産中止になるまで、
長きにわたって造られつづけたバイクだった。
今までも、用事があって伺うたびに、
目にしていた記憶があった。
それでもさほど気にも留めなかったのに、
今日に限ってどういうわけか、ささやきかけてくるような気配が、
感じられるのだった。
店主の亮介さんに尋ねてみたら、
2年前、エイプを買おうかどうしようか、
迷っているというお客が来たという。
それならば、実物を見たほうが決めやすいだろうし、
そのときにはすでに、生産中止が決まっていた。
希少価値の出るバイクだから、
売れても売れなくても良いと取り寄せた。
結局、くだんのお客は、別のスクーターを購入してしまい、
以来、売れることなく、店に置いてあったのだった。
そろそろ身の置き所が欲しいのかなあと
眺めてしまうともういけない。
日をおいて、エイプ買いますと亮介さんに伝えてしまった。
購入したエイプには、
亮介さんの選んだ、社外品のマフラーが付いている。
見た目も音も派手で、アクセルを回せば、
およそ原付とは思えない音を出す。
ところが走りだせば、のどかな気分になるほど遅い。
落差のおおきさに笑いが出たのだった。
シャカリキに飛ばすような歳でもない。
性能うんぬんよりも、情緒で選んだようなもんだった。
あたらしく加わった相棒と、
のんびりとことこ、散歩を楽しみたいのだった。





  


しばしの涼を

2018年07月25日

 へこりと at 15:13  | Comments(0)
文月 6

休日、暑さで寝つかれず、
だらだらと,浅い眠りのまま朝をむかえた。
ひとまわり、氏神さんと善光寺さんと、
菩提寺の寛慶寺さんにお参りをして、
そのまま長野駅まで散歩に出た。
わずか2キロの距離で、シャツが汗に濡れ、
今日も朝から陽射しがつよい。
朝食に蕎麦でも食べるかと思いたち、
駅ビル2階の、立ち食い蕎麦屋へ立ち寄った。
冷たい安曇野わさび蕎麦を頼んだら、
出汁の風味もなく、なんだかぼやけた味だった。
せまい店内は、寒いくらいに冷房が効いているから、
温かい蕎麦でちょうどよい。
値段の安い駅蕎麦は、夏でも温かいやつ。
学習したのだった。
階下のスターバックスへ移れば、
窓越しの通路を、通勤通学の人が行き交い、
バス停には、子供たちの長い列ができている。
週明けの、いそがしい朝の景色を眺めながら、
コーヒーを飲みほした。
自宅に戻って洗濯機を回して、部屋の掃除をする。
シャワーを浴びて汗を流せば、頃合い良い時間となった。
車に乗って母のもとへ行き、歯医者へ連れていく。
治療の済むのを待ってから、
仕事場に寄って、少し伸びた髪を整えれば、
ちょうど昼どきとなった。
うなぎの浜名屋まで南下して、
土用の丑の日に食べそこねた,うな重をたいらげた。
この店は、味もさることながら、
厨房で働くおばちゃんも、お運びをしているお姉さんも、
みなさんそろって愛想が好い。
この次は夕暮れどきに、
かば焼きでビールを飲みに伺いたい。
母を送り届けたら、これにて本日の予定は終了。
しばしの涼を求めて、山道をスーパーカブで駆け上がる。
信濃町まで走って行けば、飯綱、黒姫、妙高の、
勇壮な山の姿は雲に隠れて見えない。
冨ケ原神社の前にバイクを停めたら、
蜩のせつない声が、辺りの静けさにひびきわたっている。
眼下の広い畑では,赤いトラクターが、
もくもくと行き来して土を耕していた。
すこし進んで橋の上に立つと、
きらきらと、鳥居川の流れが速い。
その先に軒をつなげるとうもろこし屋は、
どこもまだ開いていなくて残念だった。
帰り道、古間のみねむら酒店に顔を出したら、
みねむらくんが、きれいな奥さんと、かわいい愛娘と一緒に
店番をしていた。
愛娘のにぎやかな泣き声を聞きながら買い物を済ませて、
山道を下ったのだった。
このところ、休日のたびに野暮用に時間を取られていた。
ひさしぶりに涼やかな風の中で山の緑を眺められ、
気分が清々とした。
暑さがきびしくても、長野の夏はやっぱり好いものと思う。





  


学校にエアコンを

2018年07月24日

 へこりと at 14:22  | Comments(0)
文月 5

この夏、ことさらきびしい暑さがつづく。
外へ出る気力も失せて、訪ねてくる人もいない。
路地の照り返しの中、蝉の声だけがひびいている。
新聞やテレビでは、連日、熱中症で倒れたり、
亡くなったかたを伝えている。
陽が沈んでも、よどんだ暑さが夜まで残り寝つけない。
よなよなの睡眠不足で疲れが取れないのだった。
友だちの息子が熱中症になってしまった。
給食が済んで、午後の掃除にかかろうとしたら、
先生が、様子が変だと気がついた。
熱を計ったら39度もあって、
あわてて友だちに連絡が来たという。
教室がそんなに暑かったのかと思い、
学校の先生をしている友だちに電話をしてみたら、
長野はほとんどの学校にエアコンがないという。
毎年、子供たちの熱中症には気を揉んでいる。
ところが、物事を決める上の地位のかたがたは、
タブレットや電子黒板を使った、
授業の先進化の方を優先しているというのだった。
タブレットがなくても授業に差支えはない。
ところがエアコンがないと、友だちの子供のように、
命に関わる事態が起こる。
来年は、佐久市に県立の武道館を造るために
かなりの費用をかけるとも言い、
そのお金で、子供たちのためにエアコンでしょうと
思うのだった。
中には、俺が子供のときは、
エアコンがなくても勉強していたと、
否定的なことを言うかたもいるという。
・・・お前ばかか。
昔と今じゃ暑さの度合いがちがうだろうとあきれて、
お偉いかたがたのやることは、
さっぱりわけがわからないのだった。
まだまだつづく暑さに、若いかたもお年寄りも、
油断せず、御自愛していただきたい。


  


ホンダ、スーパーカブで

2018年07月19日

 へこりと at 13:00  | Comments(0)
文月 4

日ごろの足に、ホンダのスーパーカブに乗っている。
酒屋に郵便屋に新聞屋、走りまわる姿はすっかり町に馴染み、
今年で生誕60周年という。
まさに国民の愛車なのだった。
この頃は、飲み仲間の薬屋の旦那が、
最新のスーパーカブを購入した。
店の前を通ると、鮮やかな黄色の姿が目に飛び込んでくる。
朝、セブンイレブンで買い物をした帰り、
花屋の旦那が店先を掃いていた。
声をかけたら開口いちばん、
みやいりさん、ぼくもスーパーカブ買いましたというのだった。
すばらしい。ぜひ見せてくれとお願いしたら、
昼下がりに乗ってきた。
緑色の愛車は、先月ヤフオクで落としたという。
あちこちいじってあって、マフラーは以前の持ち主がつけたもの、
それ以外は、パーツを取り寄せてつけたという。
バイク談義をしながら、ひさしぶりにやりますかと相成って、
夕方馴染みの飲み屋で落ち合った。
ビールで乾杯して、話を聞けば、
ヤフオクで落としたのはいいものの、それからが大変だったという。
以前の持ち主は千葉市のかたで、
ネットのやり取りだけでは味気ない。
きちんと会ってお礼を言って引き取りたいと,
新幹線に乗ったという。
ところが、バイクに付けるナンバープレートを忘れてしまった。
高崎で降りて長野に戻り、
奥さんから受け取って、再び新幹線に飛び乗った。
この時点で、すでに2時間半のロスが出た。
千葉市に着いて、念願のスーパーカブを受け取ったときには、
午後の5時を回っていた。
排気量が90㏄だから、高速道路は使えない。
それでも夜の10時には、
長野に着くだろうとたかをくくっていたら、
東京を過ぎて埼玉に入ってから道をまちがえた。
走っていくと、どんどん景色がさみしくなって、
グーグルマップで確認したら、見当ちがいのところにいた。
ようやくの思いで国道17号から18号へ出たときには、
肩は凝るし腕もしびれてきた。
高崎を過ぎたときには午後の11時を回り、
その先には難所の碓氷峠が待っていたのだった。
疲れと寒さにスピードを上げる気力もうせて、
トラックにばんばん追い越されながら、
くたくたになって長野県に入った。
自宅に着いたときには午前の1時を回っていたという。
若いねえ、タフだねえ。
同胞の苦労話に、感心しながら笑ったのだった。




  


この日常に

2018年07月12日

 へこりと at 16:24  | Comments(0)
文月 3

夕暮れどき、飲み仲間の女性からメールが来た。
我が家で夏酒の会をやります。
よかったら来てくださいとのお誘いだった。
最近引っ越しをしたと添えてあり、
記された住所をたどっていくと、
しずかな旧道沿いに在る、りっぱなお屋敷にたどり着いた。
淑女がひとりで暮らすにはでかすぎる。
まさかここではないよなあ、いぶかしながら、
広い庭園を抜けて玄関まで行くと、
諏訪の銘酒、真澄の樽が置いてあった。
酒豪らしい、わかりやすい目印に安心して、
玄関の戸を開けた。
広い座敷では、
すでに馴染みのかたがたが宴を始めている。
お席に交ぜてもらい乾杯をして、
どうしてまた、こんな立派なお屋敷に越してきたかと
尋ねたら、
親しくしている、この地域のかたに紹介してもらったという。
フリーのライターをしながら、
ときどきワインやら日本酒やら、
酒がらみのイベントを開いているかただった。
夏、趣きの有るお屋敷と庭園でも、
そんなイベントが開かれると良いねえと、
感心しながら杯をかさねた。
先日、初めてお会いしたかたがいる。
共通の友人のお別れの席で、言葉を交わしたのだった。
なにを気に入ってくれたのか、それからしばらくしたら、
一緒に飲みに行きたいとお誘いが来た。
馴染みの料理屋に席を設けて、そのあとの、
はしご酒にも付き合っていただいた。
春のはじめ、近所のイタリアンで知り合ったかたは、
東京で働いているかただった。
長野の町が気に入りで、
暇ができると長野詣でにやってくる。
その都度連絡をくれるから、都合が合うと
一献酌み交わしてもらっている。
この歳になって、宴を共にしてくれるかたが、
年下のかたばかりになった。
だらしない酔っぱらいのじじいに、
よくも懲りずに付き合ってくれると、
心づかいに感謝をしているのだった。
毎朝、氏神さんに、家族の無事と親しいかたの無事を
お願いしている。
境内から、西の空を眺めれば、里山の緑も色濃くなって、
好い季節になった。
料理屋の満留八の2階で洗濯物が揺れている。
となりの湯本さんの奥さんは、
今日も川の上の金網に布団を干している。
旨い酒を、共に酌んでくれるかたがいること。
変わらぬ日常の景色を目にできること。
大きな災害があるたびに、
有難いことと思うのだった。







  


夏は身軽に

2018年07月05日

 へこりと at 17:16  | Comments(0)
文月 2

久しぶりに雨降りがつづき、
連日の蒸した空気がさっぱりとする。
この雨が過ぎれば、夏の盛りがやってくるか。
暑いさなかでも、町なかを眺めれば、
きちんと制服を着て、仕事をしているかたがたくさんいる。
えらいなあと感心しながら、気ままな自営の身は、
Tシャツにタイパンツにサンダルと、
行ったことのない,アジアの国の格好ですごしている。
久しぶりの友だちからメールが来た。
布製品の制作をされているかたで、
以前、カメラバッグとカメラのストラップを
作ってもらったことがある。
長野から、実家の在る坂城町に戻ってからは
とんと音信絶えていたのだった。
メールには、御無沙汰しています。タイパンツを作りまして、
ぜひ見てもらいたいのですがとあって、
おっ、タイパンツで思い出してくれたかとありがたい。
次の日に、早速訪ねてきてくれた。
綿麻の、ススキ色のタイパンツは、
試着をしたら、はき心地が軽くて気持ちが好い。
そのまま頂戴をした。
ほかに、縫製する前の生地もいくつか持参してきて、
古い着物の生地が、柄が好く薄手で、
これもタイパンツに仕上げてもらうことにする。
しばらくしてから、もうひとつ、
お願いすることがひらめいた。
先だって、馴染みの呉服屋で、
夏の着物に合わせる、薄手の羽織を作ってもらった。
その反物がずいぶん余っていたから、
気軽に羽織れる、夏の上着をお願いすることにした。
思いがけず、久しぶりに生業のお役に立てたのは、
こちらもうれしいことだった。
出来上がりを、楽しみに待っている。


  


笑顔の1日を

2018年07月01日

 へこりと at 11:22  | Comments(2)
文月 1

梅雨が明けた。
今年の梅雨は、灰色の厚い雲が広がったまま、
降りそうで降らない日がつづいた。
めりはりのない、気圧の低い天候に、
体もしゃきっとしない。
頭痛がしたり肩こりがひどかったり、
人が訪ねてくるたびに、体の不調を言い合っていた。
加えていけなかったのは、
年下の友だちを見送ったことと、
遠くの身内が、おおきな病気にかかったことだった。
あいかわらず、
毎晩、へべれけに酔ってつぶれているものの、
屈託のある出来事に、
意欲の出ない気分で朝を迎えていたのだった。
梅雨のはじめに見送ったのは、
老舗の蕎麦屋の若旦那だった。
店の前を通れば、ガラス越しの作業場で、
お相撲さんのような体をゆさゆさ動かして、
蕎麦を打っていた。
蕎麦よりも肉が大好きで、
宴の幹事をお願いすれば、
決まって焼肉屋に集合と相成った。
1年あまり前に体調をくずして入院をした。
退院したと聞いて会いに行ったら、
おおきな体がずいぶんと痩せて、
蕎麦を打つ力も出ないという。
再び入院したら、幾日過ぎても出てこない。
近ごろのお医者は、
少しでも回復すればさっさと患者を退院させる。
長らくの入院が気になったものの、
ときどきツイッターで、
のんきなことをつぶやいていたから、
そのうちに、元気な姿に会えると疑わなかった。
ところが今年になって,
東京の病院へ転院したと耳に入り、
長野じゃ治せんのかと心配していたら、
訃報が届いたのだった。
優しくておおらかで、
こんなばか酔っぱらいに、よく付き合ってくれていた。
旨い焼肉屋を見つけた。元気になったら行こう。
果たせずじまいの約束になってしまった。
告別式の翌朝、
蕎麦屋の入り口にまっさらな暖簾がかかって、
残されたお身内は、早々に商いを始めていた。
生きている身は、ちゃんと働いてちゃんと食べて飲んで、
きっちり笑顔で一日を。
6月の終わりに、言い聞かせたことだった。