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世界の日本酒

2016年08月30日

 へこりと at 13:31  | Comments(0)
葉月 7

毎晩日本酒を酌んでいる。
休日、「カンパイ! 世界が恋する日本酒」という映画を観た。
岩手の蔵元の久慈浩介さんと、
日本酒に魅入られたアメリカ人のゴン・ジョントナーさんと
イギリス人のフィリップ・ハーパーさんが、
日本酒への想いを語るドキュメンタリーなのだった。
外国人のお二人は、
文科省の募集した英語教師としてやって来た。
2年の契約が切れたら母国へ帰るつもりだったのに、
運がわるいことに、
日本酒に詳しい友だちが出来てしまったのだった。
日本酒の沼は、いちどはまったらもうおしまい。
そのまま生業にしてしまったのだった。
ゴンさんは出版や講習で、海外への日本酒の普及に努めている。
講習を受けて造りを始めた外国人もいて、
海外には、すでに複数ののお蔵さんが在る。
外国製の日本酒はどんな味なのか。
機会があったら利いてみたいものだった。
フィリップさんは造りの世界に踏み込んで、
京都のお蔵さんの杜氏として、玉川という銘柄を醸している。
時間をかけた昔ながらの造りで、
太い味わいの酒を造っているのだった。
南部美人を醸す久慈さんは、
ふるいお蔵の体質を変えながら、質の向上に手をかけた。
国内はもとより、外国でも評価が上がったそのさなかに、
3月11日の大震災が起きたのだった。
酒が売れなくなり、もう駄目だと絶望感におそわれたときに、
亡くなった親友のお父さんに、
命有る若い君たちが将来を担ってくれと励まされた。
良い酒を造って売ることで、
東北の復興につなげようと決めたのだった。
東北の酒を飲んで応援してください!
あのときネットで訴えていた姿を思い出す。
日本酒は、気軽に触れられる日本の文化であると思う。
国内外、たくさんのかたに好んでもらえればと思う。
最後に、仲間と乾杯をするたくさんの笑顔が映された。
乾杯、好いなあ。
酌みあえる、馴染みのかたがたを思い出したのだった。



  


お芋が届いて

2016年08月25日

 へこりと at 14:52  | Comments(0)
葉月 6

日ごと夏がすぎていく。
日中の残暑はきびしいものの、
夜になれば涼しい風が吹き、さびしげな虫の声がひびく。
この夏も、さえない夏だったなあと
振り返りながら酒を酌んでいる。
平日の朝、宅急便が届いた。
函館に暮らす義姉さんからで、
実家で作っている馬鈴薯を送ってくれたのだった。
実家の在る厚沢部町のメイクイーンは、
ほくほくと旨みがつよい。
さっそく今夜の晩酌が楽しみになる。
新幹線が開通して、函館もずいぶん行くのが楽になった。
それでも薄給の身は、おいそれと出かけることができない。
兄夫婦にも、かわいい姪っ子にも、
なかなか会えないのだった。
20代のときに3回足を運んだことがある。
はじめてのときは、上野から夜行列車に乗ったのだった。
寝台車でほとんど眠れず、青森からの青函連絡船では、
4時間、ひどい船酔いに苦しめられた。
昼間は路面電車の走る港町を散策して、
夜は兄の働くバーでしたたかに酔っぱらった。
2度目のときは、両親と飛行機に乗って伺った。
湯の川温泉の宿で湯に浸かり、
宴で盛り上がったのだった。
そういえば、それ以来飛行機に乗ったことがない。
高いところが苦手だから、乗らなくてもいいと思っている。
3度目のときは愛車に乗って、
夜中に出発して日本海に沿って東北を抜けた。
明け方に見た、
八郎潟のしずかな湖面がきれいだったのを覚えている。
観光をして、世話になって別れるときに、
馬鈴薯を10箱、土産にと渡された。
車の後ろのシートを倒して積んだのはいいものの、
華奢な軽のアルトだったから、重さでハンドルがとられて、
帰りの道中はひやひやしながら運転したのだった。
あれから25年余り、函館の町も変わっただろうか。
港町の風情を思い出せば、
また足を運びたい気分にもなるのだった。





  


イトーヨーカドーへ

2016年08月20日

 へこりと at 12:58  | Comments(2)
葉月 5

お盆休みの昼どき、馴染みの蕎麦屋は、
どこも観光客で混雑していて入れない。
ゆっくりビールが飲めるとこと思案して、
権堂のイトーヨーカドーへ出かけた。
高校一年生の時にできたスーパーだった。
長野電鉄が地下鉄になり、その上を長野大通りが開通した。
それに合わせて、
電車の停車場だった敷地に建てられたのだった。
当時はたくさんの買い物客で賑わっていたのに、
最近は、地下の食品売り場にお客が目立つくらいで、
すっかりひまになっている。
お盆のさなかでもお客の姿はまばらで、
案の定、五階の食堂街も静かなものだった。
食堂街には、
喫茶店とファミレスと蕎麦屋とラーメン屋が並んでいる。
ちょっと迷って、
焼きそばをつまみにビールと決めて、ラーメン屋に入った。
店内に先客が3組いて、にこにこと愛想の良いおばさんが
注文に応じている。
出てきた焼きそばは予想以上の量で、
すっかり腹が膨れたのだった。
次の日、イトーヨーカドーの向かいの映画館へ、
シン・ゴジラを観に行きながら、
少し早めの昼飯にと、ふたたび食堂街へ上がった。
入口の、本日のおすすめ うな丼にひかれて、
今度は蕎麦屋へ入ってみた。
先客は、常連とおぼしきおじいさんがひとり、
唐揚げをつまみにチューハイを飲んでいる。
こちらの店は、明るいお姉さんが迎えてくれて、
チューハイのお代わりを頼むおじいさんに、
飲みすぎないようにねと、やさしく声をかけていた。
うなぎを食べながらビールを飲んでいれば、
おねえさんがアルバイトの女の子に、
生ビールの注ぎ方を教えはじめた。
こんなにひまでバイト代出せるのかなあ。
余計な心配をしてしまった。
ラーメン屋も蕎麦屋も店の感じが良かったから、
もっと繁盛すればいいのにと思ってしまうのだった。
先日新聞に、
近い将来、イトーヨーカドーを建てなおす予定と載っていた。
景気の沈み具合に、
いつ閉店してもおかしくないと思い込んでいたから、
これは意外なことだった。
上田アリオよりもおおきくなるというから、
周辺の景色もずいぶん変わることになる。
賑やかさが戻ってくるのかと、もっぱら気になっているのだった。







  


お盆休みに

2016年08月16日

 へこりと at 14:35  | Comments(4)
葉月 4

お盆休みの早朝、菩提寺でお参りを済ませてから、
草津へ出かけた。
友だちが二人暮らしていて、それぞれ、
蕎麦屋と旅館を営んでいるのだった。
スーパーカブにまたがって、松代から地蔵峠を上がっていくと、
ロードレーサーに乗った若者がお尻をあげて、
必死にペダルをこいでいる。
ファイト~と声をかけたら、
ありがとうございますと、元気な声が返ってきた。
真田町を抜けて鳥居峠を越えていくと、
大きな空の下にキャベツ畑が広がっている。ゆるやかな曲道を、
のんびりと眺めながらで走っていると、
大きなバイクの集団が、すごいスピードで追い抜いていった。
山の湯の町は、夏休みの観光客で盛況で、
人のあいだを縫うようにして旅館にたどり着く。
さっそくひと風呂浴びてから、蕎麦屋のひと席に落ち着いて、
昼酒のひとときとなる。
そのまま旅館に戻っての宴となって、
草津へ来るたびに、
こんなことをくり返してはつぶれているのだった。
翌々日、休みの最後の日、
いまにも降りそうな厚い雲が広がっている。
空模様を気にしながら飯山へ出かけた。
春、たくさんのかたが訪れる菜の花公園に、
夏になるとひまわりが咲くと聞いたのだった。
国道117号を、千曲川を眺めながら走っていけば、
がたごとと飯山線のさびれた車両が追い抜いていく。
まっすぐ進んで道の駅を過ぎて、
赤い橋を渡ったら、じきに公園に着く。
春は、菜の花の黄色で埋まる草地をすぎていくと、
夏の千曲川を背景に、ひまわりの群れが揺れていた。
いつ種をまいたのか。
まだ知られていない様子で、若者4人連れと、
親子3人連れがいるだけだった。
菜の花の時期の、賑やかなときしか来たことがなかった。
花の向こうの遠景を、
しずかに眺めるのも好いものだった。
帰り道、ひと気のない道を戻っていけば、
田んぼの緑が目に映える。
なだらかな山並みが遠くにかすみ、
北信濃の夏の気配は、ことさら爽やかさがある。
お盆も過ぎて、夜ともなれば、
しずかな虫のささやきも聞こえる。
すぎてみれば夏も短い。
毎年おなじことを思っているのだった。





  


軽井沢へ

2016年08月09日

 へこりと at 15:17  | Comments(2)
葉月 3

軽井沢へ出かけた。
中軽井沢駅で降りてまっすぐ行くと、星野リゾート地に着いて、
朝からたくさんの人でにぎわっている。
飲食店の並ぶハルニレテラスを抜けて、
きれいな川に沿った遊歩道を歩いてみた。
おおきな道路を挟んだ向かいの林には、
軽井沢高原教会がある。
最初の結婚をしたときに、ここで式を挙げたのだった。
すみません、5年でこわれました。
おそまきながら、神様にお詫びしたくなる。
あれからすでに30年。
すっかり他人事のように実感がない。
ふたたび引き返して下りていくと、
長倉神社の橋の下で、お父さんと男の子が川遊びをしていた。
軽井沢中学校のモダンな校舎を過ぎて左へ曲がると、
林の中の坂道を上がった先に、
軽井沢現代美術館がある。
ただいま、松本路子さんという写真家の
ポートレート展をしているといい、観に来たのだった。
初めての美術館は、女性の作家の作品を常設していて、
草間彌生さんの作品が多い。
どうも良さがよくわからんと眺めてから
松本さんの展示室に入ったら、
草間さんにぎょろっとした目でにらまれた。
美術館を出て歩いていくと、
つぎつぎと、県外ナンバーの車が追い抜いていく。
ベンツにポルシェにBMW,
当たり前のように走っていって、
さすが軽井沢と感心をするのだった。
そろそろビールが飲みたいと、道沿いの店を物色していけば、
和食の森Qが在った。
窓際の席に落ち着いて注文したら、
キリンのブラウマイスターと、
なかなか気に利いた銘柄が出てきた。
のどを潤して、茜さすの特別純米を酌みながら、
ちらし寿司で腹を満たした。
親子でにぎわう雲場池のほとりを抜けて、
緑に囲まれた別荘地の通りを行く。
木々の緑に石垣の苔が、
通りの気配を涼やかにして気持ちが好い。
ところが案の定、旧軽銀座の前に出たら、
芋を洗うように観光客でごったがえしていて、
とたんに歩きまわる気が失せた。
サワムラでビールを飲んで、今日の散歩はこれにて。
軽井沢駅へとむかったのだった。




  


上田の花火

2016年08月06日

 へこりと at 16:03  | Comments(0)
葉月 2

ときどき、電車に乗って上田へ出かけている。
9年前、住んでいるかたと飲み友だちになって、
足を運ぶようになったのだった。
ちいさな城下町の、穏やかな風情が好い。
酒肴の好い蕎麦屋があって、ひいきにしたい飲み屋もできた。
縁のできたかたがたには、飲み屋の混在する袋町の、
好い店に連れて行っていただいたこともある。
夏の上田はまつりがつづく。
祇園祭で、通りを勇ましく練り歩く神輿の列を拝み、
上田わっしょいで、通りを回って踊る老若男女の列を眺めた。
8月5日、今年も千曲川河川敷の花火大会に出かけた。
花火好きの友だちがいて、毎年夏になると、
カメラと三脚を抱えて、あちこちの花火を撮りに行っている。
夕方、駅前のここからさんで、
一杯ひっかけてから土手を上がっていけば、
打ち上げ場所のほぼ正面に、
三脚を立ててカメラを構える姿を見つけた。
上田の花火はテンポが好い。
並んで見上げていれば、
つぎからつぎへと首が疲れるくらいに高く上がり、
大輪の花の乱舞に、見物客から歓声が沸く。
今年はことのほかに花火師さんの気合が感じられ、
いつも以上の迫力なのだった。
ことに、青木煙火さんのスターマインは、
真田丸の曲に乗って、
赤い花がたてによこに大きく、
圧巻の出来ばえに涙が出そうになるほどだった。
さいごのスターマインまで見届けると、
いやあ見事だったと口に出た。
友だちは先日、長岡の花火を観てきたという。
ところが風下に流れてくる煙に邪魔されて、
好い写真が撮れなかったのだった。
そのもやもやが、今夜の花火で消し飛んだとうれしそうにいう。
やっぱり上田は好いなあ。。
駅前の東都庵さんで、花火の余韻に浸りながら、
馬刺しをつまみに酌み合ったのだった。





  


トットちゃん広場へ

2016年08月03日

 へこりと at 10:21  | Comments(0)
葉月 1

休日、思い立ってバイクにまたがった。
大町市で、地域の観光事業をしている友だちがいる。
松川村の安曇野ちひろ公園に、黒柳徹子の自伝小説、
窓ぎわのトットちゃんゆかりの広場が出来たという。
黒柳徹子に興味はないし、小説も読んだことはないが、
友だちの関わったことならと、
すこし遠出の散歩に出かけてみた。
犀川沿いの国道19号を走って、オリンピック有料道路を抜けていく。
有料といっても、バイクは代金20円。
かえって申しわけがない。
のんびりと時速40キロで走っていけば、
次々と、白馬へ向かう車が追い抜いていく。
青木湖、中綱湖、木崎湖と眺めながら行けば、
道に沿った大糸線を、さびれた電車がとことことすぎて行った。
ひと気のない大町の商店街を抜けてしばらく行くと、
松川村に入り公園にたどり着く。
広い芝生のむこうに、小説に出てきた電車の学校が見えて、
その脇では、見頃のブルーサルビアが映えていた。
茶色の電車は長野電鉄から寄贈されたといい、
薄青色の車内には、地元の池田工業高校の生徒が作った
子供用のちいさな机といすが並んで、
当時の様子を再現しているのだった。
すぐ近くに、日帰りの温泉施設のすずむし荘が在った。
ひと休みしようかと思ったものの、
この暑さではすぐにまた汗をかくと通りすぎた。
朝からのうだるような熱気に、
道沿いのひまわりも、そろって頭をたれていた。
ふたたび商店街を抜けていけば、高い煙突が目に留まる。
近づいてみたら案の定、北安大国のお蔵さんだった。
酒好きの身で言わせてもらうなら、
ここのところ、大町界隈のお蔵さんやワイナリーは、
ほんとに好い味を醸している。
友だちに頑張って宣伝してもらいたいのだった。
青天の空に厚々と雲のひろがる案配に、
北アルプスの雄姿を拝めず、降りそうな気配になってきた。
早々に戻ってビールと中山高原を抜けたのだった。