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今年の終わりに

2017年12月30日

 へこりと at 11:39  | Comments(0)
師走 5

忘年会も、ようやくあとひとつ。
平成29年が終わりを迎えている。
3月に父が亡くなった。
酒が大好きで、夕方になれば、
旨そうに燗酒を酌んでいた姿がなつかしい。
大晦日、しずかに偲んで杯をかたむけたい。
9月に、函館に暮らす姪っ子が結婚をした。
お相手は、地元の建築会社の跡取りさんで、
年明けの2月には、子供も生まれるという。
姪っ子はまだ21歳。体も華奢だから、
子供が子供を産むようで、はなはだ心もとないが、
無事の出産を願っている。
春のはじめに体調を崩した友だちがいる。
お相撲さんのような体格が、ひさしぶりに会ったら、
げっそり細くなっていて驚いた。
再び入院しているといい、
年越しは病院で過ごすという。
早く元気な姿に会いたいのだった。
夏のさなかに知り合ったかたがいた。
てっきり初対面だと思っていたら、
何度か会って話をするうちに、
はるか以前に、世話になっていたかたと思い出した。
お互いに、名前も顔も忘れていた。
数えてみれば、かれこれ27,8年前のこと。
当時の人当たりの好さは覚えていて、
思いがけない再会にも、その印象は変わらない。
こういうこともあるから、人の縁は面白いのだった。
今年も、中途半端な気持ちの不始末を、
いくつか仕出かした。
来年は控えめに、
隠居気分で過ごしていきたいものだった。
ご縁あるかたがたに、今年も楽しい時間を頂いた。
ありがとうございました。
穏やかに戌の年を迎えられますように。




  


陸王を観て

2017年12月26日

 へこりと at 14:54  | Comments(0)
師走 4

日曜日、夜9時放送の「陸王」を観ていた。
連続ドラマを観たのは、ひさしぶりのことだった。
経営不振の老舗の足袋屋が、景気回復のために、
新事業として、ランニングシューズを作ることにした。
大手メーカーの圧力や、機械のトラブルに見舞われながら、
力を合わせてシューズを開発する。
そのシューズの明暗を、怪我からの再起をかける、
ひとりのランナーに託すのだった。
高校生のとき、陸上班に入っていた。
中、長距離を任されて、
たいした成績は残せなかったものの、
朝は学校裏の浅川の土手を、
放課後は東和田の陸上競技場のトラックを、
ぐるぐると走っていた。
あの当時、ランニングシューズといえば、
だれもがアシックスを履いていて、
ミズノもアディダスもナイキも、とんと見かけなかった。
今のように、手ごろな値段のものから本格的なものまで、
種類が豊富ではなかった上に、
値段も安くなかった。
新しいシューズを買いに、
新聞配達のバイト代を持ってスター商会に行くときは、
気持ちがわくわくしたのだった。
「陸王」の最終回の日、
7時からのこれまでの総集編から、酒を酌みながら観た。
ところが、いよいよ9時から最終回が始まったら、
師走の忘年会つづきの疲れが出たのか、
酔いが回りすぎて、つぶれた。
気がついたときには、すっかり放送が終わっていて、
見逃してしまったのだった。なさけない・・
次の日、
あらためてテレビ局の公式ページで観ることができて、
ほんとに、今は便利なことだった。
役所広司さんは、拝見するたびに好い役者さんと思う。





  


朝の空気を

2017年12月16日

 へこりと at 14:38  | Comments(0)
師走 3

春の桜に夏の緑に秋の紅葉。
季節の折々に、ゆっくり足を留めていたつもりなのに、
過ぎてみれば、あっという間の一年だった。
今年も2週間足らずになった。
まだ大雪に町が白くなることもなく、
冬枯れた、褪せた師走の景色のままでいる。
早朝、散歩に出た。
寒くなり、ひと気のかすかな善光寺門前から
友だちの営む蕎麦屋の前を通る。
そういえば、くずした体調は回復したのかな?
しばらく会っていない友だちを思い出す。
セントラルスクウェアの向かいがわ、
友だちが勤める雑貨屋のキュブルーは、
週明け早々、買い物に来なくてはいけない。
まっすぐ下って末広町の信号を右折したら、
友だちの営む美容室の前をすぎる。
八十二銀行本店前の信号を渡り、ガード下をくぐったら、
区画整理の進む、長野駅の東側に出る。
ホクト文化ホールの在る若里公園を抜けて戻ると、
ちょうど1時間の散歩コースなのだった。
公園に入ると、
芝生の上でおじいさんがゆっくり体操をしていた。
この頃知り合ったかたは、仕事の帰り道、
この公園でしばらく時をすごすと言っていた。
屈託尽きない一日の終わりに、
しずかに気持ち落ち着かせる処とうかがえる。
公園を出て、広い通りを上がっていく。
駅の東口、ユメリア通りの、
馴染みの飲み屋のいいださんは、
年内に、もう一度くらいは来ないといけない。
階段を上がり、長野駅の中を抜けていけば、
足早な通勤通学の人たちとすれちがう。
JRにしなの鉄道のアナウンス。
駅に来るといつも、
人待ち気分のなつかしさを感じるのだった。
広い駅舎の真ん中で、
JRに勤める、飲み仲間のだいちゃんと遭遇した。
22日、おでん屋で日本酒の会だから都合ついたらぜひ。
忘れずに飲み会の誘いを伝えた。
爽やかな朝の散歩でも、
話題はやっぱり酒なのだった。



  


忘年会シーズンに

2017年12月08日

 へこりと at 12:49  | Comments(0)
師走 2

師走になると、忘年会と称して飲み会が多くなる。
今の時点で予定が七つ。
これだけで済めば良いものを、
毎年終わってみれば、
二日に一回のペースで散財をしている始末で、
飲み疲れの体調で新年を迎えているのだった。
今月一発目の飲み会は、まったく酒が飲めない友だち夫婦と、
まったく酒が好きで困った女友だちと、
寿司屋の大森食堂さんで開いた。
御主人の地元の高知の酒を飲みながら、
お造りに煮魚に握りに巻物と、肴の味を楽しんだ。
大森さんは今月で開店一周年を迎えるという。
開いたばかりの時から、
ひとりや、身うちや友だちと世話になっている。
気軽に過ごせる寿司屋が近所に在るのは、
こちらもありがたいことだった。
二発目の飲み会は、北石堂町のひ魯ひ魯さんで、
気に入りの、宮城のお蔵の新澤醸造さんの酒の会だった。
御主人の気合の入った料理を食べながら、
日ごろ飲んでいる手ごろな銘柄から、
口にできるのは最初で最後かもという超高級酒まで、
杯をかさねた。
全国屈指のお蔵さんの底力に、
あらためて唸った次第だった。
迎えた本日12月8日、かけもちで宴の席が入っている。
ひとつは、おでん屋のひろびろさんで、
今日は、さんざん世話になった、
先代の女将さんの命日なのだった。
女将さんを偲びながらの一献は、今年で五回目となる。
月日の経つのはほんとに早いことだった。
もうひとつは、居酒屋べじた坊さんの日本酒の会で、
いつも、店と客との垣根を超えた気遣いをしてくれるから、
行かないわけにはいかない。
大事な縁の宴がふたつ。
夜に向けて、気持ちも奮い立つのだった。




  


戸倉上山田、しげの家さんで

2017年12月06日

 へこりと at 16:02  | Comments(0)
師走 1

美容師をしていた母は、今年85歳になる。
信州新町の手前、安庭にかつてのお弟子さんがいて、
店を構えている。
本業のかたわら畑仕事もしていて、
母の身を案じては、
ときどき、野菜を届けがてら来てくれるのだった。
師弟の間柄とはいえ、尽きぬ好意はありがたいこと。
たまにはお返しをということになり、
温泉へ招待することと相成った。
温泉へ行くなら、戸倉上山田のしげの家がいいと母が言う。
以前、遠方より友来たる折りは、いつも利用していた宿だった。
休日の午後、篠ノ井を抜け稲荷山を抜け向かう。
佐良志奈神社の前を過ぎ、三つ目の角を曲がっていくと、
笹屋ホテルの玄関前で、着物姿の女中さんたちが、
お客の来るのを待っていた。
その先の曲がり角の突き当り、上田館のとなりに、
しげの家の看板が見えたのだった。
ラウンジで抹茶のもてなしを受け、部屋に案内してもらう。
部屋数は全部で八つ。
ラウンジも部屋も、さっぱりと、落ち着いた佇まいが良い。
この日は泊り客が少ないという。
高齢の母のために、
大浴場のとなりの部屋を用意してくれて、ありがたかった。
部屋に荷物を置いて、久しぶりの温泉街を歩いてみた。
スナックの看板の並ぶ小路を抜けて、
高台の善光寺大本願別院まで上がってみる。
どんよりとした空の下、温泉街の間を、千曲川が鈍く流れている。
冬枯れの褪せた空気が、
盛りを過ぎた町の寂しさに輪をかけているのだった。
宿に戻って、夕飯前のひと風呂を浴びれば、
柔らかな湯の当たりが気持ち良い。
中庭の紅葉を眺めながら体を温めた。ラウンジで、
乾いた喉をエビスでうるおしていれば、
長湯の母たちも上がってきた。
目と舌を楽しませてくれる懐石料理を堪能しながら、
温泉の夜を楽しんだのだった。