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見慣れた景色がなくなって。

2024年07月12日

 へこりと at 09:04 | Comments(4)

文月 2

自宅を出て、右手の小さな橋を渡って石段を上がっていくと、
東之門町の氏神さんの伊勢社があって、天照大神が祭られている。
その昔、三重の伊勢神宮の所有地で、伊勢神宮から直々に
宮司さんが来て、神社をつかさどっていたという。
時代を経て、神社の土地が東之門町に譲られたのだった。
以来、町の氏神さんとしてとして、住人に愛されているのだった。
こんな小さな町に、どうして伊勢神宮が土地を所有していたのか、
すぐ近くの、古刹の善光寺と何か縁があるのかと、話を聞いた当時、
いぶかしんだのを覚えている。いまだにそのわけは知らない
ままだった。
石段を上がったわきに、二本の桜の木があって、金網越しに
石段わきの駐車場に枝が伸びている。
日当たりの良さに、毎年善光寺界隈でいちばん早く開花する
のだった。広い空を背景にした咲きっぷりが好く、夕方になると
缶ビールを飲みながら桜を眺めていた。ささやかな花見が
すぐ近くで出来てありがたいことだった。
境内に欅の木が何本かある。どれも老木で背が高く、
昨今の激しい雨風に枝が折れて落ちてくる危険がある。
植木業者のかたに伐採してもらうことになったと、知らせが
来た。しばらくしたら境内からチェーンソーの音や車の音が
聞こえてくるようになり、伐採が始まったとわかった。
一週間ほど過ぎた日の夕方、仕事を終えてビールを買いに
行こうと玄関を出たら、氏神さんの景色がおかしい。
いやな予感がして近づいたら、案の定、桜の木が丸々切られて
いた。切られたばかりの幹が痛々しく、嘘だろう、なんで
桜まで切るかなあと茫然自失となった。
だれが切れと命じたのか、業者のかたに悪気はないと思って
みるものの、あまりの悲しい出来事に、言葉が出てこない。
見慣れた景色が変わるのは、これまでもあったことだけど、
このたびはけっこうなショックだった。
もう来年から、開花を待ちわびることができないか。
朝陽に透ける、薄紅色の花を愛でることもできないか。
悲しい気持ちでビールを飲んだのだった。

失った景色悲しきビールかな。

見慣れた景色がなくなって。

見慣れた景色がなくなって。




この記事へのコメント
そうですか。来年からは、あそこの桜はもう見られないのか。
ちょっとした高台にあって、長野市も一緒に望めるいい花見の場でもあったんだけど。
Posted by 上穂悠生上穂悠生 at 2024年07月12日 09:20
ほんとに悲しいです。
まったく桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿
だよねえ。
Posted by へこりとへこりと at 2024年07月12日 09:28
危険があるから伐採したんですよね?
花見が大切なのか、安全が第一なのか。
事故が起きたら、花見客が責任を取ってくれるんですかね。
Posted by 金之助 at 2024年07月15日 11:36
金之助さん、危険はぜんぜんない場所です。木の下に人が住んでいるわけでもなく、せいぜい花弁が散ってまわりに舞ってくるだけです。
Posted by へこりとへこりと at 2024年07月16日 08:10
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