インフォメーション
長野県・信州ブログコミュニティサイトナガブロ
ログイン

ホームページ制作 長野市 松本市-Web8

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 11人
オーナーへメッセージ

きなりの雲

2012年02月10日

 へこりと at 17:39 | Comments(6)
如月 四

石田千さんの新刊が出た。
前回の小説につづいてこのたびの作品も
芥川賞の候補になった。
惜しくも当選ならなかったものの、
賞というものに執着しない雰囲気の人だから
気に入りでも、
残念という気持ちにならずに済むのはよいことだった。
きなりの雲の主人公のさみ子さんは、
恋人にふられ、しずんだ気持ちですごす日々がつづく。
食べることを雑にして、睡眠不足になり体調をくずす。
ちゃんとした食事に規則正しい生活。
我に返って顔を上げたとき、
住んでいる古いアパートの住人の松本さんや、
いつも草木の手入れをしている田中さん、
編み物教室の生徒の小学生のちさちゃんや、
昔の職場の先輩の玲子さんと、御主人の中野さんとの
絡みの中、
恋人との再会があり、これからの道すじを探してゆく
話なのだった。
日々つつがなく暮らしている中で、
まわりの人の在り方が、往きかたを定めるきっかけになる。
垣間見える人柄に、ほそくながくの縁を求めたり
中途半端な思いはかえって迷惑のもとと
思いなおしたこともあった。
付き合いの長い短いが深い浅いにつながらないことや
それぞれの柄がわるくなくても
組み合わせのうまくいかないことや
言葉をかさねても伝わらないことがあると
日々の積みかさねでしみとおったこともある。
欲張らないこと。たし算よりもひき算で。
さらさらいくにはそれがかんじんとわかっているのに
ふがいなさが顔を出す。
久しぶりに玄関先の枝をかえた。
買ってきた白木蓮は春先の枝ものという。
それでも大ぶりの白い花は、二月の澄んだ空気に合う。
こんなふうにぽつっと単純に。
それがなかなかなあと眺めた。
料理雑誌に、カウンターで飲んでいる石田千さんが載っていた。
文体とおなじ涼やかな横顔が、見ていて飽きない。

きなりの雲



この記事へのコメント
石田千さんの新刊、早速買って読んでいますよ。
石田千さんって、男性とも女性ともとれる文章を書かれますよね。
そこに魅力を感じます。
人は皆、何も無いように見えてもいろいろあるものなんですよね。
そこをうまく描いてられるでしょう。才能ですよね。
Posted by モモセ at 2012年02月10日 20:07
おおっ、モモセさん、
早速!
ありがとう(^O^)
あの小説はおそらく
自分の実体験の思いが
入ってると思うんですが、湿っぽさの少ない
文体が好きですわ。
自分の日々と交差するあらすじが気持ちに残りました。
Posted by へこりと at 2012年02月10日 20:16
木蓮、もう出てるんですか?
前の実家には赤い木蓮があり、いつも桜が終わってから眺めていた記憶が。
木蓮は、あのおおぶりなぽってりした花の感じが好きです。反面、大きな花弁が散って落ちているのは、少し物悲しい気持ちになりますが…。
今夜は久々にアルコール補充してます♪
染み渡りますぅ♪
Posted by さすらいの酒飲み at 2012年02月10日 20:49
さすらいさん、明日から
連休かな。
がんがん飲んでください。白木蓮、昨日の冷え込みで花がしおれたよ。(T_T)
やはりまだ早かったみたいです。
これから日本酒三杯目です。
寒いときの燗酒は幸せに
なれますなあ(^O^)
Posted by へこりと at 2012年02月10日 20:57
なんか、こんな感じの、似ているひとに、心当たりがあるような、ないような(そんな思わせぶり)。
Posted by sousukesousuke at 2012年02月10日 21:21
SOUSUKEさん、
誰ですか!?
早く思い出して紹介
してください!
!(^^)!
Posted by へこりと at 2012年02月10日 21:51
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。