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福島の酒で

2011年07月12日

 へこりと at 15:39 | Comments(0)
文月 四

友だちごはんに招かれた。
古い付き合いで、ひとり身の栄養不足を気遣って
ときどき声をかけてくれるのだった。
社会人になって最初の夏、訪ねていったことがある。
縁側に座って話をしていたら
お母さんがビールと枝豆をふるまってくれた。
昼間にビールを飲んだのはそれが初めてのことで
恐縮しながら頂いたのを覚えている。
この友だちと、それから幾多あまたの酒を酌んだことか。
お母さんも今では空の上の人になり、
友だちの家に着いたら、まずはいちばん奥の部屋にある、
お母さんの位牌に手を合わせるのをわすれない。
夕方の雨で、空気のざわめきも少し落ち着いた。
縁側からの風が気持ちよく、まずは梅酒で乾杯をする。
上等の味醂で仕込んだ梅酒は、甘さ控えめで、
酸の味が効いている。
べたべた口にのこらない爽やかさがいい。
料理上手な奥さんの作った手料理が並び、
ビールから日本酒へと盃がすすむ。
手土産に写楽の純米吟醸を持っていけば、
あちらは飛露喜の特別純米を用意してくれて
この日は福島の酒二本の飲み比べとなった。
どちらもしっかりとした旨みがあって、
写楽の方が香りの印象がつよい。
福島もまた酒のレベルが高いなあとあらためて
感心しながら酌み交わす。
日本酒に好い感じに酔ってきたところで
ワインの栓も抜いてくれる。
初めて飲んだ城戸さんの白は、酸と旨みのバランスが良く
美味しい味だった。
ふたたび降りだした雨の音を聞きながら
ゆっくりと、くつろいだ酔いに身をまかせた。
馴染みの深い友だちとの酒に、雨の音は好く似合う。
この日、梅雨が明けた。

福島の酒で



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