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高村光太郎の詩に

2011年02月15日

 へこりと at 13:08 | Comments(0)
如月 九

二月の連休は雪降りの日がつづいた。
朝からちらちら降り始め、夕方にいきおいを
増してくる。
みるみるうちに路地を白く埋めていっても
水気の多い湿った雪は
明日はきっと融けるのが早い。
降る雪の様子にも春の近さが伺える。
仕事を終えてひと風呂浴びて、
酒を燗につける。
窓を開けて、ひととき雪の降るさまを
眺めながら酌めば、澤屋まつもとの原酒の旨みが
よいなあとしみわたる。
仕事場をすこし模様替えした。
お世話になっている人に、書道の先生がいる。
善光寺の宿坊に勤めながら、書を書いたり
教えたりしている女性の方で、
目鼻立ち整った顔に、髪をきっちり刈り上げて
黒い法衣を着ている様は
なかなかにかっこよく見とれる。
正月に頂いた年賀状に、新年の挨拶と一緒に
高村光太郎の詩の一節が書いてあった。
奥ゆきのある文字が見ていて飽きない。
額に入れて壁に飾った。
高村光太郎の詩は、学生のころによく読んでいた。
前を向く言葉の列がそのころの気持ちに馴染み、
繰り返し読んでいたことを思い出す。
その当時付き合っていた女の子に、気に入った詩を
手紙に書いて送っていたこともあり、
若さというのはおそろしい。
今ならとてもじゃないがはずかしくてできない。
中学校の時、国語の教科書に載っていた
冬が来た という詩は気に入りのひとつだった。

きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒(ほうき)になった
 
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
 
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
 
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のような冬が来た

この詩を読むたびに、白い冬の中に、
背筋伸ばして毅然と立つ。
そんな人間になりたいと思っていたのに
すっかりぼやけた春のような人間になってしまい
なさけがない。

高村光太郎の詩に






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