仕事始めの日に
2022年01月07日
へこりと at 12:11 | Comments(0)
睦月 2
ガリガリガリガリと,
だんだん耳に届く音で目が覚める。
仕事始めの朝、時計を見ると、四時を
まわったところだった。
カーテンを開けると、雪がさんさんと降っている。
まだ暗い中、向かいのお宅の奥さんが、
雪かきをしていたのだった。
早起きなかたで、毎朝五時ともなれば
玄関先をせっせと掃除をしている。
雪が降るとなおさらで、惰眠をむさぼっている身は、
そのたびに雪かきの音で起こされるのだった。
眠気に負けてふたたび布団にもぐり込み、
のこのこ起きて外へ出れば、
すっかりこちらの玄関先まできれいにしてある。
こちらのほうが若いのに、
毎度毎度申しわけないことだった。
止むことのない降りぐあいに訪ねて来るかたもなく、
暇な仕事始めの日となった。
路地の両脇の雪を、
すぐそばの川に投げて、片付けていたら、
久しぶりの友だちが訪ねてきてくれた。
明けましておめでとうの挨拶をして、
昨年は大変だったねえと労をねぎらえば、
テレビデビューしちゃったよと苦笑いを浮かべる。
小学校の校長先生をしているのだった。
昨年の秋、校庭で遊んでいた児童が、
あやまって大けがをしてしまった。
さいわい命に別状はなかったものの、
ドクターヘリで大きな病院に搬送され、入院をした。
マスコミにでかでか取り上げられ、
深々お詫びをする姿をテレビで観たのだった。
学校関係者への報告やら、警察への後処理が
年末までかかっていたといい、それでも、
退院した児童が校庭を走りまわっている
姿を見たときは、心底ほっとしたという。
ひと様の子供を預かる仕事は、重い責任が
つきまとうことと、改めて伺えたのだった。
今年はなにもないといいねえ。
穏やかに一年をすごしたいねえ。
もうすぐ定年を迎える友だちと、
言い合った。
雪かきの音を遠くに二度寝かな。

ガリガリガリガリと,
だんだん耳に届く音で目が覚める。
仕事始めの朝、時計を見ると、四時を
まわったところだった。
カーテンを開けると、雪がさんさんと降っている。
まだ暗い中、向かいのお宅の奥さんが、
雪かきをしていたのだった。
早起きなかたで、毎朝五時ともなれば
玄関先をせっせと掃除をしている。
雪が降るとなおさらで、惰眠をむさぼっている身は、
そのたびに雪かきの音で起こされるのだった。
眠気に負けてふたたび布団にもぐり込み、
のこのこ起きて外へ出れば、
すっかりこちらの玄関先まできれいにしてある。
こちらのほうが若いのに、
毎度毎度申しわけないことだった。
止むことのない降りぐあいに訪ねて来るかたもなく、
暇な仕事始めの日となった。
路地の両脇の雪を、
すぐそばの川に投げて、片付けていたら、
久しぶりの友だちが訪ねてきてくれた。
明けましておめでとうの挨拶をして、
昨年は大変だったねえと労をねぎらえば、
テレビデビューしちゃったよと苦笑いを浮かべる。
小学校の校長先生をしているのだった。
昨年の秋、校庭で遊んでいた児童が、
あやまって大けがをしてしまった。
さいわい命に別状はなかったものの、
ドクターヘリで大きな病院に搬送され、入院をした。
マスコミにでかでか取り上げられ、
深々お詫びをする姿をテレビで観たのだった。
学校関係者への報告やら、警察への後処理が
年末までかかっていたといい、それでも、
退院した児童が校庭を走りまわっている
姿を見たときは、心底ほっとしたという。
ひと様の子供を預かる仕事は、重い責任が
つきまとうことと、改めて伺えたのだった。
今年はなにもないといいねえ。
穏やかに一年をすごしたいねえ。
もうすぐ定年を迎える友だちと、
言い合った。
雪かきの音を遠くに二度寝かな。