この先の行方が
2020年05月22日
へこりと at 14:39 | Comments(0)
皐月 3
気がつけば、
駐車場のつるばらの、
白い花が咲いていた。
玄関先のガマズミも、
日ごと、ちいさな白い花が膨らんでいる。
氏神さんの大木や、善光寺を囲む木々も、
新緑のときから鮮やかに、緑が増している。
コロナコロナと、
コロナばかりに気をとられて、
今年は季節の移ろいが早い。
外出を控えろとの呼びかけで、
善光寺門前から、観光客が絶えて久しい。
車の量も少なくなって、
まことに、しずかなときが続いている。
騒がしいのは苦手だから、正直、
町がしずかなのは好ましいことだった。
うぐいすの鳴き声も、善光寺の鐘の音も、
ことさらすがすがしく聞こえてくる。
しかし、
まわりで商いをしているかたがたは、
そんなのんきなことは言っていられない。
商売にならず、
土産物屋に蕎麦屋、休業しているところが
いくつもあるのだった。
休日の昼どき、近所の蕎麦屋へ出かけた。
お客のいない店内で、
枝豆ともつ煮で、
生ビールを2杯。
ふきの煮物で,お銚子を2本。
さっぱりとつめたいもりで締めて、
ゆっくりと、そば湯でおなかを落ちつかせて、
お勘定お願いしますのその間、
ひとりもお客が来なかった。
商売やめたくなるよ~~。
ご主人の愚痴りたい気持ちが、
よくわかるのだった。
飲み屋も休業する店が相次ぐなか、
長野駅前の馴染みの店は、
変わらず営業していた。
席の間をあけて、5人を過ぎたら入れぬよう、
気を使っていた。
週にいちど顔を出せば、
ぽつっと、常連さんがひとりか二人、
だれもこない日も何度もあるという。
先日、入り口の黒板に、
元気に美味しい酒を飲みましょうと
書いたら、
帰るときには、
だれかにすっかり消されていたという。
飲みにいくのが犯罪みたいだねえと
ちんやりしてしまったのだった。
緊急事態宣言が解除になって、
ようやく再開する店も出てきた。
週末、通りを下りて行けば、
そうはいってもまだまだ人の姿がない。
再開なった、馴染みの店の階段を上がれば,
先客がひと組みあってほっとする。
困るのは、外出を控えた暮らしが、
この先も当たり前になってしまうことだった。
お客さん、戻ってきますかねえ。
ご主人の、いぶかる台詞を聞きながら、
ビールのグラスを傾けたのだった。

気がつけば、
駐車場のつるばらの、
白い花が咲いていた。
玄関先のガマズミも、
日ごと、ちいさな白い花が膨らんでいる。
氏神さんの大木や、善光寺を囲む木々も、
新緑のときから鮮やかに、緑が増している。
コロナコロナと、
コロナばかりに気をとられて、
今年は季節の移ろいが早い。
外出を控えろとの呼びかけで、
善光寺門前から、観光客が絶えて久しい。
車の量も少なくなって、
まことに、しずかなときが続いている。
騒がしいのは苦手だから、正直、
町がしずかなのは好ましいことだった。
うぐいすの鳴き声も、善光寺の鐘の音も、
ことさらすがすがしく聞こえてくる。
しかし、
まわりで商いをしているかたがたは、
そんなのんきなことは言っていられない。
商売にならず、
土産物屋に蕎麦屋、休業しているところが
いくつもあるのだった。
休日の昼どき、近所の蕎麦屋へ出かけた。
お客のいない店内で、
枝豆ともつ煮で、
生ビールを2杯。
ふきの煮物で,お銚子を2本。
さっぱりとつめたいもりで締めて、
ゆっくりと、そば湯でおなかを落ちつかせて、
お勘定お願いしますのその間、
ひとりもお客が来なかった。
商売やめたくなるよ~~。
ご主人の愚痴りたい気持ちが、
よくわかるのだった。
飲み屋も休業する店が相次ぐなか、
長野駅前の馴染みの店は、
変わらず営業していた。
席の間をあけて、5人を過ぎたら入れぬよう、
気を使っていた。
週にいちど顔を出せば、
ぽつっと、常連さんがひとりか二人、
だれもこない日も何度もあるという。
先日、入り口の黒板に、
元気に美味しい酒を飲みましょうと
書いたら、
帰るときには、
だれかにすっかり消されていたという。
飲みにいくのが犯罪みたいだねえと
ちんやりしてしまったのだった。
緊急事態宣言が解除になって、
ようやく再開する店も出てきた。
週末、通りを下りて行けば、
そうはいってもまだまだ人の姿がない。
再開なった、馴染みの店の階段を上がれば,
先客がひと組みあってほっとする。
困るのは、外出を控えた暮らしが、
この先も当たり前になってしまうことだった。
お客さん、戻ってきますかねえ。
ご主人の、いぶかる台詞を聞きながら、
ビールのグラスを傾けたのだった。