気もちに寄り添う酒を
2019年01月04日
へこりと at 16:52 | Comments(0)
睦月 1
昨年の暮れ、締めの独酌に、馴染みの飲み屋へ出かけた。
カウンターで盃を傾けていたら、
顔見知りの、酒蔵の杜氏さんが入ってきた。
大学時代のお仲間の集まりがあるというのだった。
長野県の東の町にあるお蔵さんで、
近年、涼やかで口当たりの好い、旨い味を醸している。
そのかたがたの宴のざわめきを、
背中越しに聞きながら杯をかさねていたら、
合間を見てカウンターに来てくれた。
今季の造りの話をしてくれたあと、
酒にまつわる思い出話を聞かせてくれた。
8年前の、東日本大震災のときのことだった。
被災地へ、
ボランティアに行っていた知人から連絡があった。
出来るだけたくさんの日本酒を、
被災地に送ってくれないかというのだった。
避難所で暮らす人々のもとに、食料や衣服や毛布など、
救援物資が届いている。
ところが、酒やたばこのような嗜好品は
届かないというのだった。
家や家族や友人を失って、
避難所で毎日を暗い気持ちで過ごしていると、
胸が押しつぶされそうになる。
せめて、酒に酔って気分を紛らわせたいと思っても、
この大変なときに、酒が欲しいとは言えないという声を、
聞いたのだった。
すぐにできる限りの日本酒を被災地へ送ったといい、
辛いかたがたの役に立てて,
酒造りをしていてほんとによかったと、
そう思える出来事だったという。
1年の終わりに、
しみじみと好い話を聞かせていただいた。
気もちに寄り添う酒を造ってもらっているのだから、
いい加減、酒に寄り添う気持ちで酌まなくてはいけない。
遅まきながら、言い聞かせたことだった。
亥の年、人の手に負えない災いが起きないように、
切に願ってしまう。
楽しい一献の日がつづいてくれますよう。
今年もよろしくお願いします。

昨年の暮れ、締めの独酌に、馴染みの飲み屋へ出かけた。
カウンターで盃を傾けていたら、
顔見知りの、酒蔵の杜氏さんが入ってきた。
大学時代のお仲間の集まりがあるというのだった。
長野県の東の町にあるお蔵さんで、
近年、涼やかで口当たりの好い、旨い味を醸している。
そのかたがたの宴のざわめきを、
背中越しに聞きながら杯をかさねていたら、
合間を見てカウンターに来てくれた。
今季の造りの話をしてくれたあと、
酒にまつわる思い出話を聞かせてくれた。
8年前の、東日本大震災のときのことだった。
被災地へ、
ボランティアに行っていた知人から連絡があった。
出来るだけたくさんの日本酒を、
被災地に送ってくれないかというのだった。
避難所で暮らす人々のもとに、食料や衣服や毛布など、
救援物資が届いている。
ところが、酒やたばこのような嗜好品は
届かないというのだった。
家や家族や友人を失って、
避難所で毎日を暗い気持ちで過ごしていると、
胸が押しつぶされそうになる。
せめて、酒に酔って気分を紛らわせたいと思っても、
この大変なときに、酒が欲しいとは言えないという声を、
聞いたのだった。
すぐにできる限りの日本酒を被災地へ送ったといい、
辛いかたがたの役に立てて,
酒造りをしていてほんとによかったと、
そう思える出来事だったという。
1年の終わりに、
しみじみと好い話を聞かせていただいた。
気もちに寄り添う酒を造ってもらっているのだから、
いい加減、酒に寄り添う気持ちで酌まなくてはいけない。
遅まきながら、言い聞かせたことだった。
亥の年、人の手に負えない災いが起きないように、
切に願ってしまう。
楽しい一献の日がつづいてくれますよう。
今年もよろしくお願いします。