八方尾根へ
2018年09月20日
へこりと at 14:07 | Comments(0)
長月 3
山へ行こうと誘われた。連休の最終日、
国道19号から大町街道を走って、白馬へ向かう。
朝晩の空気が冷えて、あんなに暑かった夏の空も、
高く静かに落ちついている。
道沿いの田んぼでは、黄金の稲穂が揺れて、
秋の実りを伝えているのだった。
駐車場に車を停めて、
さびれた宿泊施設の間を抜けたら、
ゴンドラとリフトを乗り継いだ。
そこから、八方尾根の八方池までを目指す。
あいにくの曇天で、前も横も雲におおわれて、
彼方の景色が見えない。
ごろごろの岩道を上がって行けば、
山はすでに初秋の色づきを見せている。
急な斜面の山肌を、ゆるやかに雲がなめていく。
途中のケルンでおにぎりをほおばって、
小雨まじりの中、八方池に着けば、
水面が風にさざ波打っていた。
晴れた日は、北アルプスが、
池にきれいに映えるといい、
本日お預けの景色に気が馳せた。
同行したかたは、登山に長けた人だった。
今年は仕事がいそがしすぎて、
ぜんぜん山に行けないとこぼす。
八方池から2時間半で唐松岳に着くといい、
まだ先の山道を欲しているのが、
よくよくわかるのだった。
山に来たのは25年ぶりで、
山好きの友だちと、御嶽山に行って以来だった。
歩くのが好きで、10キロ20キロ歩くのも苦にならない。
それでも山登りをしようとは、
これまで1度も思ったことがない。
学校行事で行ったのと、友だちに誘われて2,3回。
本日の山道めぐりは1,5キロ。
平地なら、15分で歩ける距離だった。
たわいない散歩のような道のりでも、おまけに曇天でも、
ふだん触れることのない景色と大気の山の気が
しみじみと心身に染みこんできた。
おおきなリュックを背負って、
えっちらおっちら山登りをする人たちは、
もっとたくさんの喜びを感じてきた。
懲りずに頂上を目指す、その気持ちがうかがえた。
下山して、八方の湯の柔らかい温泉に浸っていたら、
雲切れて、北アルプスの山並みがくっきりと顔を出す。
まこと信州は山の国。
勇壮な姿にほれぼれとした。
山に囲まれているんだから、
長野の人はもっと山に行けばいいのに。
同行してくれたかたの台詞が、
ものぐさの身にひびくのだった。

山へ行こうと誘われた。連休の最終日、
国道19号から大町街道を走って、白馬へ向かう。
朝晩の空気が冷えて、あんなに暑かった夏の空も、
高く静かに落ちついている。
道沿いの田んぼでは、黄金の稲穂が揺れて、
秋の実りを伝えているのだった。
駐車場に車を停めて、
さびれた宿泊施設の間を抜けたら、
ゴンドラとリフトを乗り継いだ。
そこから、八方尾根の八方池までを目指す。
あいにくの曇天で、前も横も雲におおわれて、
彼方の景色が見えない。
ごろごろの岩道を上がって行けば、
山はすでに初秋の色づきを見せている。
急な斜面の山肌を、ゆるやかに雲がなめていく。
途中のケルンでおにぎりをほおばって、
小雨まじりの中、八方池に着けば、
水面が風にさざ波打っていた。
晴れた日は、北アルプスが、
池にきれいに映えるといい、
本日お預けの景色に気が馳せた。
同行したかたは、登山に長けた人だった。
今年は仕事がいそがしすぎて、
ぜんぜん山に行けないとこぼす。
八方池から2時間半で唐松岳に着くといい、
まだ先の山道を欲しているのが、
よくよくわかるのだった。
山に来たのは25年ぶりで、
山好きの友だちと、御嶽山に行って以来だった。
歩くのが好きで、10キロ20キロ歩くのも苦にならない。
それでも山登りをしようとは、
これまで1度も思ったことがない。
学校行事で行ったのと、友だちに誘われて2,3回。
本日の山道めぐりは1,5キロ。
平地なら、15分で歩ける距離だった。
たわいない散歩のような道のりでも、おまけに曇天でも、
ふだん触れることのない景色と大気の山の気が
しみじみと心身に染みこんできた。
おおきなリュックを背負って、
えっちらおっちら山登りをする人たちは、
もっとたくさんの喜びを感じてきた。
懲りずに頂上を目指す、その気持ちがうかがえた。
下山して、八方の湯の柔らかい温泉に浸っていたら、
雲切れて、北アルプスの山並みがくっきりと顔を出す。
まこと信州は山の国。
勇壮な姿にほれぼれとした。
山に囲まれているんだから、
長野の人はもっと山に行けばいいのに。
同行してくれたかたの台詞が、
ものぐさの身にひびくのだった。