カメラのかばんを
2015年06月25日
へこりと at 08:31 | Comments(0)
水無月 11
休日になると、町をさまよっている。
長らく見なれた界隈でも、いまだ、
目を引く佇まいを見つけることがある。
ときどき電車に揺られて、すこし遠くへ散歩をする。
たびたびの町は、上田に須坂に飯山。
ちいさな町なみに昔の風情がのこり、
眺めの好い公園がある。足を向けたい美術館があり、
歩いたあとに昼酒をたしなめる、
あたりの好い蕎麦屋もあるのだった。
春に須坂の臥竜公園へ出かけた。
早朝の公園で桜を眺めた帰り道、雨が降ってきた。
我が身が濡れても、カメラが濡れるのは大いにこまる。
あわてて駅まで引き返した。
それから、かばんを買おうと思いたち、
パソコンを覗いてみたものの、ぴんとくるものがない。
日ごろ、ラフな身なりで暮らしている。
いかにもという品では釣り合いがとれないと、
買わずじまいになっていた。
五月おわり、久しぶりのかたが訪ねてきた。
花火の会社に勤めていて、夏本番のかきいれどき、
毎日の花火作りがいそがしいという。
そういえばと思いだす。
仕事のかたわら、布製品を作っているかただった。
東京の問屋で布を仕入れては、毎晩ミシンを動かしている。
作った財布やバッグを、
フリーマーケットやクラフトフェアで売っているといい、
ていねいに縫われた財布を見せてもらったことがあった。
そろそろ二足の草鞋をやめて、
手仕事ひとつの暮らしを考えているというのだった。
暇なときに作ってもらえればとお願いして、
カメラの寸法を測ってもらう。
三週間のち、仕上げてくれたのは、
濃い灰色の小ぶりなかばんで、カメラの赤色に合わせて、
内布に、さめた朱を使ってある。金具もしぶい色合いで、
希望どおりの、落ち着いた出来栄えだった。
カメラを収めて、お手製の花火を撮りに行かせてもらいます。
その先、手に生業の暮らしができますよう、
及ばずながらも願うのだった。

休日になると、町をさまよっている。
長らく見なれた界隈でも、いまだ、
目を引く佇まいを見つけることがある。
ときどき電車に揺られて、すこし遠くへ散歩をする。
たびたびの町は、上田に須坂に飯山。
ちいさな町なみに昔の風情がのこり、
眺めの好い公園がある。足を向けたい美術館があり、
歩いたあとに昼酒をたしなめる、
あたりの好い蕎麦屋もあるのだった。
春に須坂の臥竜公園へ出かけた。
早朝の公園で桜を眺めた帰り道、雨が降ってきた。
我が身が濡れても、カメラが濡れるのは大いにこまる。
あわてて駅まで引き返した。
それから、かばんを買おうと思いたち、
パソコンを覗いてみたものの、ぴんとくるものがない。
日ごろ、ラフな身なりで暮らしている。
いかにもという品では釣り合いがとれないと、
買わずじまいになっていた。
五月おわり、久しぶりのかたが訪ねてきた。
花火の会社に勤めていて、夏本番のかきいれどき、
毎日の花火作りがいそがしいという。
そういえばと思いだす。
仕事のかたわら、布製品を作っているかただった。
東京の問屋で布を仕入れては、毎晩ミシンを動かしている。
作った財布やバッグを、
フリーマーケットやクラフトフェアで売っているといい、
ていねいに縫われた財布を見せてもらったことがあった。
そろそろ二足の草鞋をやめて、
手仕事ひとつの暮らしを考えているというのだった。
暇なときに作ってもらえればとお願いして、
カメラの寸法を測ってもらう。
三週間のち、仕上げてくれたのは、
濃い灰色の小ぶりなかばんで、カメラの赤色に合わせて、
内布に、さめた朱を使ってある。金具もしぶい色合いで、
希望どおりの、落ち着いた出来栄えだった。
カメラを収めて、お手製の花火を撮りに行かせてもらいます。
その先、手に生業の暮らしができますよう、
及ばずながらも願うのだった。