苗木を眺めて
2014年05月29日
へこりと at 16:01 | Comments(0)
皐月 十一
穏やかな陽気の日がつづく。
ときには夏日のような日もあって、
菅平の空に、おおきな入道雲がわいていた。
Tシャツですごせる季節になって、
身も心も軽く往きたい気分になる。
玄関先のガマズミが花をつけた。
枝が伸びて葉が茂り、
昨年は蕾がついても開かなかった。
今年はちいさな花のかたまりが十一個、
白く路地に映えている。
駐車場に根を張ったつるバラも白い花が咲いた。
枝の伸びっぷりが好く、停車のじゃまになってきた。
葉のあちこちにしがみついている
毛虫にさわらぬよう、切りおとした。
仕事場のうらの、どくだみの群れも葉が茂り、
もうすぐ白い花が咲く。
路地に面した花壇のハコベは、
すっかり色あせて枯れた。
引っこ抜いてゴミ袋に入れた。
ひと仕事終えたら、
駐車場のすみの、プランターの様子をたしかめて、
水をあげる。
坂城町で畑仕事をしている友だちがいる。
ハーブや、名産の巨峰を作るかたわら、
ワイン用のぶどう栽培にも精を出している。
赤ワインの品種の、
メルローの苗木をもらったのだった。
ほったらかしにしてあったプランターに刺して、
毎日の水くれが日課になった。
貧弱な土だからと期待をしていなかったのに、
二十日をすぎた朝、葉が出はじめていた。
かぼそい苗木の健気さに、
朝からワインを飲みたい気分になった。
こんな些細なことでもうれしいのだから、
天候の良し悪しや、害虫の寄生に気をもみながら、
作物に向き合うかたがたの、
実が成ったときのこころ持ちは、
いかほどなものかと思いが向いた。
友だちのぶどうが、ワインになるまであと三年。
ファーストビンテージの祝い酒まで、
肝臓に持ちこたえてもらいたいのだった。

穏やかな陽気の日がつづく。
ときには夏日のような日もあって、
菅平の空に、おおきな入道雲がわいていた。
Tシャツですごせる季節になって、
身も心も軽く往きたい気分になる。
玄関先のガマズミが花をつけた。
枝が伸びて葉が茂り、
昨年は蕾がついても開かなかった。
今年はちいさな花のかたまりが十一個、
白く路地に映えている。
駐車場に根を張ったつるバラも白い花が咲いた。
枝の伸びっぷりが好く、停車のじゃまになってきた。
葉のあちこちにしがみついている
毛虫にさわらぬよう、切りおとした。
仕事場のうらの、どくだみの群れも葉が茂り、
もうすぐ白い花が咲く。
路地に面した花壇のハコベは、
すっかり色あせて枯れた。
引っこ抜いてゴミ袋に入れた。
ひと仕事終えたら、
駐車場のすみの、プランターの様子をたしかめて、
水をあげる。
坂城町で畑仕事をしている友だちがいる。
ハーブや、名産の巨峰を作るかたわら、
ワイン用のぶどう栽培にも精を出している。
赤ワインの品種の、
メルローの苗木をもらったのだった。
ほったらかしにしてあったプランターに刺して、
毎日の水くれが日課になった。
貧弱な土だからと期待をしていなかったのに、
二十日をすぎた朝、葉が出はじめていた。
かぼそい苗木の健気さに、
朝からワインを飲みたい気分になった。
こんな些細なことでもうれしいのだから、
天候の良し悪しや、害虫の寄生に気をもみながら、
作物に向き合うかたがたの、
実が成ったときのこころ持ちは、
いかほどなものかと思いが向いた。
友だちのぶどうが、ワインになるまであと三年。
ファーストビンテージの祝い酒まで、
肝臓に持ちこたえてもらいたいのだった。