城山公園の桜も
2014年04月18日
へこりと at 17:41 | Comments(0)
卯月 七
城山公園の桜が満開になった。
昼間、おばさんの群れや、
ちいさい子を連れたおかあさんたちが上がって行き、
陽が落ちたころに、会社帰りのおじさんたちが、
足早にすぎてゆく。
出向いてみれば、たくさんの人が訪れて、
車も列を成している。
野球場あとの、公園の桜の枝ぶりも伸びて、
見ばえ好く咲いている。
花粉が舞って、うすぼんやりした空気のむこう、
里山の桜も染まっていた。
桜の下でにぎやかに酌み交わす団体に、
静かにビールを飲んでいる女同士、
酔ったおじさんが、トイレはどこかと探している。
花見小屋も満席で、
スーツ姿のおじさんお兄さんお姉さんが
宴の席に興じている。
暗闇の桜の下では、
若いカップルが町の灯を見下ろしながら、
肩を並べて座っていた。
桜の艶気にそそのかされる春は、うらやましいことだった。
通り沿いの屋台にも人が集まっていて、
テキ屋のお兄さんもいそがしい。
近くの女子高の生徒がふたり、
道ばたに腰かけてたこ焼きを食べている。
規則のきびしい学校だから、
見つかったら怒られると心配になった。
おかあさんが、桜をバックに子供の写真を撮っている。
こっちむいてといえば、お姉ちゃんはピースをして、
にっこり笑う。ちっちゃい弟は、
そのたびよそ見をするから、ほらほらもう一回、
何度も撮りなおしていた。
蕾がおおきくなれば、開花のときを早々に待ち、
咲いてしまえば散りどきが気にかかる。
毎年、春は気持ちが落ちつかない。
週末、天気の様子があやしい。
月曜日まで花見の予定を立てていた。
持ちこたえてくれますよう、
空の案配を気にしているのだった。

城山公園の桜が満開になった。
昼間、おばさんの群れや、
ちいさい子を連れたおかあさんたちが上がって行き、
陽が落ちたころに、会社帰りのおじさんたちが、
足早にすぎてゆく。
出向いてみれば、たくさんの人が訪れて、
車も列を成している。
野球場あとの、公園の桜の枝ぶりも伸びて、
見ばえ好く咲いている。
花粉が舞って、うすぼんやりした空気のむこう、
里山の桜も染まっていた。
桜の下でにぎやかに酌み交わす団体に、
静かにビールを飲んでいる女同士、
酔ったおじさんが、トイレはどこかと探している。
花見小屋も満席で、
スーツ姿のおじさんお兄さんお姉さんが
宴の席に興じている。
暗闇の桜の下では、
若いカップルが町の灯を見下ろしながら、
肩を並べて座っていた。
桜の艶気にそそのかされる春は、うらやましいことだった。
通り沿いの屋台にも人が集まっていて、
テキ屋のお兄さんもいそがしい。
近くの女子高の生徒がふたり、
道ばたに腰かけてたこ焼きを食べている。
規則のきびしい学校だから、
見つかったら怒られると心配になった。
おかあさんが、桜をバックに子供の写真を撮っている。
こっちむいてといえば、お姉ちゃんはピースをして、
にっこり笑う。ちっちゃい弟は、
そのたびよそ見をするから、ほらほらもう一回、
何度も撮りなおしていた。
蕾がおおきくなれば、開花のときを早々に待ち、
咲いてしまえば散りどきが気にかかる。
毎年、春は気持ちが落ちつかない。
週末、天気の様子があやしい。
月曜日まで花見の予定を立てていた。
持ちこたえてくれますよう、
空の案配を気にしているのだった。