朝の眺めに
2014年04月09日
へこりと at 18:09 | Comments(0)
卯月 四
なごりの雪が降ったあと、おだやかな日がつづく。
路地を行く女子中学生たちの笑い声に、
朝の風も光る。
氏神さんの階段を上がってたしかめれば、
桜が開いていた。
春本番になるのだった。
すっかり準備の整った花見小屋は、週末開店となる。
ガラスに貼られたチラシには、
料理のコースは三千五百円から五千五百円。
いささか高いと思ってしまうのは、
日ごろ、なじみの店に出向いては、
手ごろな値段で、
旨い酒と肴を頂いているせいかもしれない。
見下ろした女学校のグラウンドでは、
陸上部の生徒が練習をしていた。
朝の陽射しに、白いジャージがまぶしく映える。
気象台の前を通りすぎれば、
開花宣言ももうすぐのことだった。
ま新しい制服の、
女学校の中学生や高校生が坂道を上がってくる。
登校する小学校の列に、
ぴかぴかのランドセルが重たそうなちびっ子もいる。
美術館の入り口には、
山下清展のポスターが貼ってあり、
白いランニング姿の、芦屋 雁之助を思いだした。
横断歩道では、旗を持ったおじさんが、
おはようと声をかけながら、子供たちを誘導している。
返事を返す元気な子もいれば、
眠たそうな顔をして通りすぎる子もいる。
あたたかくなり、善光寺の境内にも人の数が増えた。
この頃は外人さんの姿も多くなり、
震災の影響が薄れたせいかと目を向ける。
桜が満開になればこの界隈も、
昼夜問わずにぎやかな日がつづく。
桜の季節は思いのほかにみじかい。
咲くたびに、
陽気の好さがつづくようにと願うのだった。
ひとまわり、近所の様子を眺めてきたら、
早々に、目と鼻がぐずぐずになってきた。
三十年、花粉だけが春の悩みになっている。

なごりの雪が降ったあと、おだやかな日がつづく。
路地を行く女子中学生たちの笑い声に、
朝の風も光る。
氏神さんの階段を上がってたしかめれば、
桜が開いていた。
春本番になるのだった。
すっかり準備の整った花見小屋は、週末開店となる。
ガラスに貼られたチラシには、
料理のコースは三千五百円から五千五百円。
いささか高いと思ってしまうのは、
日ごろ、なじみの店に出向いては、
手ごろな値段で、
旨い酒と肴を頂いているせいかもしれない。
見下ろした女学校のグラウンドでは、
陸上部の生徒が練習をしていた。
朝の陽射しに、白いジャージがまぶしく映える。
気象台の前を通りすぎれば、
開花宣言ももうすぐのことだった。
ま新しい制服の、
女学校の中学生や高校生が坂道を上がってくる。
登校する小学校の列に、
ぴかぴかのランドセルが重たそうなちびっ子もいる。
美術館の入り口には、
山下清展のポスターが貼ってあり、
白いランニング姿の、芦屋 雁之助を思いだした。
横断歩道では、旗を持ったおじさんが、
おはようと声をかけながら、子供たちを誘導している。
返事を返す元気な子もいれば、
眠たそうな顔をして通りすぎる子もいる。
あたたかくなり、善光寺の境内にも人の数が増えた。
この頃は外人さんの姿も多くなり、
震災の影響が薄れたせいかと目を向ける。
桜が満開になればこの界隈も、
昼夜問わずにぎやかな日がつづく。
桜の季節は思いのほかにみじかい。
咲くたびに、
陽気の好さがつづくようにと願うのだった。
ひとまわり、近所の様子を眺めてきたら、
早々に、目と鼻がぐずぐずになってきた。
三十年、花粉だけが春の悩みになっている。