満月の夜に
2014年01月17日
へこりと at 16:30 | Comments(0)
睦月 六
飲み仲間の女性に、
フリーのライターをしているかたがいる。
新聞や雑誌に記事を書くかたわら、
男のかたと共同で、ちいさな本屋を営んでいる。
昨年から、この本屋のおふたりが、
満月盛り場という、
満月の日に酒を飲むという企画をはじめた。
毎月あちこちの飲食店の場を借りて、
ワインの味を楽しむという催しだった。
一月十六日、新年最初の満月盛り場は、
町内にある、老舗の蕎麦屋の北野家さんと相成った。
北野家さんは、それまで昼のみの営業だったのを、
一昨年の夏から、
息子さんふたりが中心となって、夜の営業も始めた。
長男が料理を担当して、次男が蕎麦と酒を担当する。
長男の作る酒の肴は、何を食べてもはずれがなく、
刺身にいたっては、
へたな居酒屋など足元にも及ばない。
次男の打つ蕎麦は、
細打ちの、
かどが立った出来ばえで、のどごしが好い。
旨き味のために、
いつも好い粉を求めることに余念がない。
日本酒は、友だちの酒屋の峯村君が卸している。
北信濃の、若き杜氏が醸す銘酒を六種類。
歩いて三十秒の場所で、ぜいたくが出来るのだった。
夜、店に向かえば、
折り好く、神社の木々のすきまから、
まあるい月が顔を出す。
この日、峯村君が持ってきたのは、
フランスで活躍する、日本人の醸造家四人のワインと、
白ワインに似た酸のある、地元の北光正宗と十九と、
JALのファーストクラスで提供されている、
伯楽星の純米大吟醸で、
なんともすてきなラインナップとなった。
ワンプレートの料理をつまみにワイングラスを傾ければ、
どれも好い味わいで、すぐにグラスが空く。
次の一杯をとお願いすれば、景気好く注いでくれるから、
酒屋はやっぱそう来なくっちゃと、
峯村君の粋な振るまいがうれしい。
北野家さんに、峯村酒店。
こういう企画を通じて、がんばっている若手のかたが、
いろんなかたに知られるのは、なによりのことだった。
帰るころにはすっかり出来上がって、
月を見上げることもなくつぶれた。

飲み仲間の女性に、
フリーのライターをしているかたがいる。
新聞や雑誌に記事を書くかたわら、
男のかたと共同で、ちいさな本屋を営んでいる。
昨年から、この本屋のおふたりが、
満月盛り場という、
満月の日に酒を飲むという企画をはじめた。
毎月あちこちの飲食店の場を借りて、
ワインの味を楽しむという催しだった。
一月十六日、新年最初の満月盛り場は、
町内にある、老舗の蕎麦屋の北野家さんと相成った。
北野家さんは、それまで昼のみの営業だったのを、
一昨年の夏から、
息子さんふたりが中心となって、夜の営業も始めた。
長男が料理を担当して、次男が蕎麦と酒を担当する。
長男の作る酒の肴は、何を食べてもはずれがなく、
刺身にいたっては、
へたな居酒屋など足元にも及ばない。
次男の打つ蕎麦は、
細打ちの、
かどが立った出来ばえで、のどごしが好い。
旨き味のために、
いつも好い粉を求めることに余念がない。
日本酒は、友だちの酒屋の峯村君が卸している。
北信濃の、若き杜氏が醸す銘酒を六種類。
歩いて三十秒の場所で、ぜいたくが出来るのだった。
夜、店に向かえば、
折り好く、神社の木々のすきまから、
まあるい月が顔を出す。
この日、峯村君が持ってきたのは、
フランスで活躍する、日本人の醸造家四人のワインと、
白ワインに似た酸のある、地元の北光正宗と十九と、
JALのファーストクラスで提供されている、
伯楽星の純米大吟醸で、
なんともすてきなラインナップとなった。
ワンプレートの料理をつまみにワイングラスを傾ければ、
どれも好い味わいで、すぐにグラスが空く。
次の一杯をとお願いすれば、景気好く注いでくれるから、
酒屋はやっぱそう来なくっちゃと、
峯村君の粋な振るまいがうれしい。
北野家さんに、峯村酒店。
こういう企画を通じて、がんばっている若手のかたが、
いろんなかたに知られるのは、なによりのことだった。
帰るころにはすっかり出来上がって、
月を見上げることもなくつぶれた。
