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良酒のとき

2013年12月20日

 へこりと at 15:19 | Comments(0)
師走 七

馴染みの飲み屋の、
べじた坊の石垣さんからメールが届く。
井の頭の新酒がすばらしいです。
味見に来てくださいとのお誘いだった。
先日、木曽に暮らす友だちから、
地元の木曽路のしぼりたてをいただいた。
冷やでも燗でも美味しくて、
こちらも、味見をしてもらいたいと思っていた。
好いタイミングと、
飲み残しの一升瓶をぶら下げて出かけた。
井の頭は伊那市の駅ちかく、
漆戸醸造さんの銘柄で、
新酒には、みふゆ月と、美しい名前がつけられていた。
アルコールが十八度の原酒ながら、
重みを感じさせない旨みが、きれいに切れる。
つづいて、小布施は高沢酒造さんの、
豊賀の新酒を利かせていただいた。こちらは、
天女のしずくと、色めいたサブネームがついている。
米をあまり磨いていない原酒なのに、
きめの細かい味わいで、雑味がない。
この頃はこうして酌むたびに、
長野の酒も好くなったなあとしみじみ思ってしまう。
カウンターのとなりでは、
顔見知りの二十代の男の子が、旨そうに酌んでいて、
今の若い子は、こうしてはじめから、
旨い酒を飲めるのだから幸せと眺めた。
日本酒の味を覚えたのは、
越後の久保田が話題になりはじめた頃だった。
いくつか、県外の旨い地酒を飲む機会があり、
それならば、
地元にも旨い地酒はないものかと目をむけた。
ところがその頃は、
ちいさなお蔵の地酒を扱う店がなく、
容易に手に入るのは、
真澄に七笑に雲山くらいなものだった。
雲山の吟醸を飲んだときのことは、
今でも忘れたくても忘れない。次の日、
戦艦大和級の二日酔いに襲われたのだった。
頭痛に吐き気、一日中、頭の中でキンキン鐘が鳴り、
めまいのようにくらくらする。
なんどもトイレに駆け込んで、
地酒ならなんでもいいわけじゃないと、
つくづく教わったできごとだった。
それから、あちこち近隣に出かけては、
ちいさなお蔵の銘柄を、買って飲むことをくりかえした。
しかしどれを飲んでも、
県外の名の知れた地酒に比べると、味がやぼったい。
口にするたびに、そんな印象を抱いていたのに、
ここ数年、代がかわって、
若いかたが造りに携わるようになってから、
好き味を醸すお蔵さんが、あちこち増えてきた。
冴えない味のときを知っているだけに、
この変わりようは努力の賜物とわかり、
ほんとに素晴らしいことと思えるのだった。
寒い最中、
お蔵のかたがたは、今日も造りに精を出している。
想いを馳せて酌まなくてはいけない。

良酒のとき



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