学ぶことで
2013年12月08日
へこりと at 10:31 | Comments(0)
師走 二
友だちが訪ねてきた。中学校の同級生で、
今年亡くなった、お母さんの法事で帰省してきたという。
クラスでいちばん頭が良かった人で、
長野でいちばんの高校を卒業してから、
関西でいちばんの大学へ入ったのに、
途中でやめてしまった。
今は、遠くの町で、
おおきな予備校の先生をしているのだった。
高校生に、
英語に数学、化学に物理に小論文を教えているといい、
学んだことのかけらも覚えていない身とは、
やっぱり頭の出来がちがうと、あらためて感心をする。
夜、馴染みのおでん屋で、一献酌み交わす。
おおきな予備校の授業は、
受験のための丸暗記ばかりをやっていて、
先生がたも、いかに儲けるか、
そのことばかりに夢中になっているという。
以前、べつの予備校に勤めていた知り合いがいる。
毎月六人、
あたらしい生徒を勧誘してくるノルマがあって、
それは大変だったとこぼしていた。
子供のすくないご時世に、
教育商売にも拍車がかかるのだった。
たとえばH2O、化学記号を覚えるにしても、
それを発見するために、一生をささげた人がいる。
そういうことをいっしょに伝えることで、
学ぶことの楽しさをしってもらいたい。
丸暗記で、はい、おしまいじゃつまらないという。
たしかに。
若いかたがたに、ちょっと気の利いた言葉をのこすのも、
年長者の役割と思う。
おおきな組織で自由はままならないものの、
その味は大切なことと、杯をかさねながら聞き入った。
年のかさねかたが大事と、このごろつくづく思う。
親に友だちに、年上のお知り合い。
あるいは飲み屋のご主人や常連さんなど、
暮らしにかかわる心得は、たいてい世間から教わった。
学校を卒業してからのほうが、
むしろほんとの授業だったと今だからわかる。
赤点ばかりの積みかさねになったことだけ、
学生のころと変わらずになさけないのだった。

、
友だちが訪ねてきた。中学校の同級生で、
今年亡くなった、お母さんの法事で帰省してきたという。
クラスでいちばん頭が良かった人で、
長野でいちばんの高校を卒業してから、
関西でいちばんの大学へ入ったのに、
途中でやめてしまった。
今は、遠くの町で、
おおきな予備校の先生をしているのだった。
高校生に、
英語に数学、化学に物理に小論文を教えているといい、
学んだことのかけらも覚えていない身とは、
やっぱり頭の出来がちがうと、あらためて感心をする。
夜、馴染みのおでん屋で、一献酌み交わす。
おおきな予備校の授業は、
受験のための丸暗記ばかりをやっていて、
先生がたも、いかに儲けるか、
そのことばかりに夢中になっているという。
以前、べつの予備校に勤めていた知り合いがいる。
毎月六人、
あたらしい生徒を勧誘してくるノルマがあって、
それは大変だったとこぼしていた。
子供のすくないご時世に、
教育商売にも拍車がかかるのだった。
たとえばH2O、化学記号を覚えるにしても、
それを発見するために、一生をささげた人がいる。
そういうことをいっしょに伝えることで、
学ぶことの楽しさをしってもらいたい。
丸暗記で、はい、おしまいじゃつまらないという。
たしかに。
若いかたがたに、ちょっと気の利いた言葉をのこすのも、
年長者の役割と思う。
おおきな組織で自由はままならないものの、
その味は大切なことと、杯をかさねながら聞き入った。
年のかさねかたが大事と、このごろつくづく思う。
親に友だちに、年上のお知り合い。
あるいは飲み屋のご主人や常連さんなど、
暮らしにかかわる心得は、たいてい世間から教わった。
学校を卒業してからのほうが、
むしろほんとの授業だったと今だからわかる。
赤点ばかりの積みかさねになったことだけ、
学生のころと変わらずになさけないのだった。

、