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店をかまえていると

2013年06月22日

 へこりと at 16:55 | Comments(0)
水無月 九

今年も仕事場のうらに、
わんさかどくだみが咲いた。
清楚な風情が好きだから、
抜いて飾ってある。
毎日髪を切って暮らしている。
祖母が昭和のはじめに開いた店だった。
母のあとを継いで三代目。
三代目はごくつぶしという言葉を聞いたことがある。
まったくです。おおきくうなづきたい。
老若男女、常連のかたがたを相手に
日々の飲み代を稼がせていただいている。
古い町での商いだから、ながらく通ってくださる、
お年寄りのお客さんもいる。
髪を切りながらのひとときに、
年上のかたがたの在りっぷりを見せていただいて、
良きにつけ悪しきにつけ、
歳の重ねかたを学ばせてもらうのは
ありがたいことだった。
ときどき意表をついたお客さんが
やってくることもある。
先日はじめて訪ねてきたおばさんは、
椅子に座るなり、千円負けろと値切ってきた。
私は他の人より髪がすくないからというものの、
どう見ても、歳のわりには量が多かった。
店に入るなり、ここは気がわるいといって、
お経を唱えながら歩きまわったおばあさんもいた。
あやしい水を売りつけられそうになったり、
宗教に入れと、しつこくせがまれたこともあった。
自宅で髪を染めてきて、シャンプーだけしてくれと
髪をべったりさせたまま訪ねてきたおばさんもいる。
その頭で町なかを歩いてきたのかとびびった。
場末のちいさな仕事場にいても、
世の中いろんなかたがいると、
よくよくわかるのだった。
ひさしぶりに近所の九十八歳のおばあさんが
髪を切りに来てくれた。
祖母の代からのお客さんで、
さすがにその歳になり、目も見えなくなって
足もともおぼつかない。
こちらからうかがいますといっても、
ここへ来れば気分転換になるからと
いつも息子さんの車やタクシーに乗ってやってくる。
ありがたいことと思う。

店をかまえていると



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