3月11日に
2013年03月12日
へこりと at 14:11 | Comments(0)
弥生 五
今年の三月十一日は、冴えかえったつめたい風の吹く日になった。
二時半をまわったころ善光寺さんへ行った。
本堂に入れば、すでにお坊さんたちの祈りの声がひびきわたり、
たくさんの人がお参りに来ていた。
観光客に近所のおじいさんにおばあさん、
学校帰りの女子高校生に、
お父さんとお母さんといっしょのちっちゃな男の子、
みんなが手を合わせ、二年前のこの日のかたがたの
御冥福を祈る。
いつもより長い時間手を合わせてお参りさせていただいた。
境内を出てからそのまま通りを南へくだってゆく。
仕事仲間の友だちがこのたび仕事場を引っ越した。
あたらしい仕事場のレセプションに招かれていたのだった。
長い間、にぎやかな斜めの通りのビルのひと角で仕事をしていた。
あたらしい仕事場は、おおきな銀行の本店近く、
写真館のはす向かいの場所だった。
おめでとう、友だち夫婦に声をかけて、ビールとワインを飲みながら
チェロとピアノの生演奏の演出を楽しませてもらう。
おおきな通りから一本それた道沿いで、
陽あたりのいい路地の、静かな佇まいが好い。
学校帰りの小学生たちが、むかいの駐車場でたわむれている。
子供の姿は気持ちがなごむから、毎日眺められるのも好いことだった。
奥さんにまかせたという内装のあつらえは、シンプルな清潔感があり、
訪ねてきたかたがゆっくりくつろげるとうかがえる。
ひと息落ちついたら、あらためて祝いの宴をやらなくてはいけない。
五時をすぎ、友だち夫婦に挨拶をしてから、
東口の、馴染みの飲み屋のいいださんへと向かった。
今夜は東北の酒を飲まなくてはいけない。
旬の蛍烏賊をつまみながら、石巻の墨廼江を酌んだ。
二年前、北上川からの濁流でおおきな被害を受けたお蔵さんの銘柄は
すこしかための旨みが感じられ、宮城の酒らしいきめのこまかさがある。
酔ったいきおいでメールを送った友だちからは、
今日は子供といっしょに普通にすごして、
普通なことはなんて幸せなんだろうと感じた一日だったと返事がきた。
ほんとうに。酔っぱらってばかりいないで、
もっと今日一日の幸せに感謝をしなければいけないと、
今朝、二日酔いのだるさ抱えて反省した。

今年の三月十一日は、冴えかえったつめたい風の吹く日になった。
二時半をまわったころ善光寺さんへ行った。
本堂に入れば、すでにお坊さんたちの祈りの声がひびきわたり、
たくさんの人がお参りに来ていた。
観光客に近所のおじいさんにおばあさん、
学校帰りの女子高校生に、
お父さんとお母さんといっしょのちっちゃな男の子、
みんなが手を合わせ、二年前のこの日のかたがたの
御冥福を祈る。
いつもより長い時間手を合わせてお参りさせていただいた。
境内を出てからそのまま通りを南へくだってゆく。
仕事仲間の友だちがこのたび仕事場を引っ越した。
あたらしい仕事場のレセプションに招かれていたのだった。
長い間、にぎやかな斜めの通りのビルのひと角で仕事をしていた。
あたらしい仕事場は、おおきな銀行の本店近く、
写真館のはす向かいの場所だった。
おめでとう、友だち夫婦に声をかけて、ビールとワインを飲みながら
チェロとピアノの生演奏の演出を楽しませてもらう。
おおきな通りから一本それた道沿いで、
陽あたりのいい路地の、静かな佇まいが好い。
学校帰りの小学生たちが、むかいの駐車場でたわむれている。
子供の姿は気持ちがなごむから、毎日眺められるのも好いことだった。
奥さんにまかせたという内装のあつらえは、シンプルな清潔感があり、
訪ねてきたかたがゆっくりくつろげるとうかがえる。
ひと息落ちついたら、あらためて祝いの宴をやらなくてはいけない。
五時をすぎ、友だち夫婦に挨拶をしてから、
東口の、馴染みの飲み屋のいいださんへと向かった。
今夜は東北の酒を飲まなくてはいけない。
旬の蛍烏賊をつまみながら、石巻の墨廼江を酌んだ。
二年前、北上川からの濁流でおおきな被害を受けたお蔵さんの銘柄は
すこしかための旨みが感じられ、宮城の酒らしいきめのこまかさがある。
酔ったいきおいでメールを送った友だちからは、
今日は子供といっしょに普通にすごして、
普通なことはなんて幸せなんだろうと感じた一日だったと返事がきた。
ほんとうに。酔っぱらってばかりいないで、
もっと今日一日の幸せに感謝をしなければいけないと、
今朝、二日酔いのだるさ抱えて反省した。
