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遺伝つくづく

2013年01月25日

 へこりと at 12:17 | Comments(2)
睦月 九

母から電話がかかってきた。
お父さんがたいへんなのとひそひそ声でいう。
かかり付けのお医者で健康診断をしたら
白血球の数が異常に多くなっている、
日をおいて、もう一度くわしく調べると言われたという。
御年八十二歳になる父は、毎日煙草を切らすことなく
欠かさず五合の酒を酌んでいる。
それでもときどきお医者で診てもらえば、いたって健康そのもので、
そんな調子で自信を持っていたから、再検査と言われたのは
本人にしてみれば深刻なことだった。
歳を考えれば、おかしいとこが見つかっても不思議はないのに、
今夜は酒も飲まずに、こたつでちんやり落ち込んでいるという。
若いときから酒道まっしぐらの人だった。
毎日の午前様はあたりまえで、いつも母の怒りを買っていた。
飲みすぎてころんで、額を割ったり歯を折ったり、
階段から落ちて腕を骨折したりしては心配をかけていた。
いちばんあぶなかったのは、
雪の降る晩に、県庁前の川に落ちて意識をなくしたときで
通りかかったわんこと飼い主のかたが見つけてくれなければ
今ごろ三十三回忌の法要をしていることになっていた。
さすがにそのときは本人も申し訳ないとあやまって、
もう酒はやめると言っていたくせに、
病院から退院してしばらくしたら、もとの生活に逆戻り、
母の小言をどこ吹く風とかわしながら、今日まで杯をかさねている。
しばらくして、様子をうかがいに実家へ顔を出したら、
なんのことはない、ごきげんな様子で酔っている。
聞けば風邪のひきはじめが原因で、薬を飲んでおとなしくしていたら
すっかりいつもの調子に戻ったという。
台所の母に声をかければ、おおげさにおちこんじゃって。
心配したり風邪をうつされたりこっちはたまったもんじゃない。
今夜だってずいぶん飲んだのよと文句をこぼす。
たしかに、かたわらの頂き物の久保田の一升瓶がずいぶんと空いていた。
元気になったのはなによりのこと、それにしてもとふり返る。
親のなさけないところばかりそっくり受け継いでいると
今さらながらに実感するのだった。

遺伝つくづく




この記事へのコメント
へこりとさんは川に落ちてないだけまだマシですね(なのか?)
でも、ちょいちょい細かい怪我をされている気が(^^ゞ
気を付けて下さいね・・・って、お互い様ですね。
今日はご一緒できないとのことですが、またどこかで一献よろしくお願いします(^^)/
Posted by さすらいの酒飲み at 2013年01月25日 12:37
ほんとに、ふり返れば親父と
同じしくじりしてますわ。
いい加減気をつけねば^^;
またやりましょう^^
Posted by へこりとへこりと at 2013年01月25日 15:00
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