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上田の祇園祭

2024年07月30日

 へこりと at 08:50 | Comments(0)

文月 7

先日、善光寺近くの弥栄神社の祇園祭が行われた。
神様の身代わりという少年が乗った、お先乗りの馬を先頭に、
日本舞踊の踊り手さんを乗せた、まわりの町々の大きな屋台
が町を練り歩く。今年の梅雨どきは、最近では珍しく
連日雨の日で、当日、なんとか持ちこたえてくださいと
空の様子をうかがっていたら、願いむなしく、
開始直後から、降ってきてしまったのだった。
お先乗りに付き添っていた、羽織袴のおじさんたちも
ずぶぬれで帰って来て、気の毒なことだった。
その週末、上田の祇園祭が行われた。
市内の二十四の町から四十の神輿が繰り出して市街地を
練り歩く。どの町の神輿も立派できらびやかで、
見ごたえがあるのだった。
上田駅構内の蕎麦屋、ちくまがわで、浅漬けとポテトサラダ
でサッポロの赤星と地酒の和田龍を酌んでから外へ出ると、
まだ明るい夕刻どき、祭り見物の人たちが、ぞくぞくと
通りを上がっていく。
法被姿のおじさんおばさんに子供たちが、それぞれの
出発場所へ向かう姿が見られ、眺めているこちらもわくわく
してきた。友だちと、馴染みの寿司屋の萬寿のご主人夫婦の
いる本町の出発場所に行くと、みんな、揃いの真っ白な
法被すがたが清々と決まっている。小学校二年生の、萬寿の
ひとり娘のなおちゃんも、お母さんに髪を結ってもらい、
ちょっぴり化粧もして、なおちゃん、かっこいいねと
声をかけたら、はにかんだように笑う。
五時半になり、神輿が一斉に動き出すと、ふだん静かな
市街地の通りがあっというまに盛り上がる。
せいやせいや!わっしょいわっしょい!威勢のいい掛け声が
交差して、上田の夜が熱くなる。
眺めていると、どこの町の神輿の担ぎ手にも、若い男の子と
女の子の姿がある。地元の信州大学繊維学部の子供たちと
察しがついた。おじさんおばさんに混ざって、きらきらと
爽やかな熱気を振りまいているのだった。
市街地の中央交差点で、それぞれの神輿の過ぎるのを眺めて
いたら、赤い法被の集団が、せいやせいやとやって来た。
大手町のかたたちで、法被の背中には真田家由来の六文銭が
白く抜いてある。上田の町は六文銭。
マンホールの蓋にも、コンビニの壁にも、どこへ行っても
目にするのだった。駅前の真田幸村公の銅像も、
今夜の賑わいをにっこりと、見つめておられることだった。

縦横に連なる神輿盛夏の夜。

上田の祇園祭



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