大きなものを抱えていても
2011年02月18日
へこりと at 13:19 | Comments(0)
如月 十
美容師になったとき、駅前の大きな美容室に勤めていた。
あきらかに自分のキャラクターとそぐわない
ずいぶんあか抜けた店で、今から思うと
よくもまあ勤めさせてもらったとふりかえる。
昨年の秋に、世話になった先輩や同僚の方々と
OB会で久しぶりの再会をした。
今も店に残っている人に、独立して店を立ち上げた人、
主婦となり、家庭を守る人に、全然畑違いの仕事に就いて
がんばっている人もいた。
昔を思い出しながら、良い時間を過ごさせていただいた。
駅前をぶらぶら散歩していたら名前を呼ばれた。
振り返ったら、世話になった先輩がいた。
今、駅前で店を構えて仕事をしているという。
また遊びに来てくださいと声をかけてくれたのだった。
しばらくしてから、髪を切ってもらおうかと思い立ち、
どら焼きを手土産に、レコード屋のビルの二階にある
店まで足を運んだ。
白い扉を開けて、挨拶をして、鏡の前に座って
髪を切ってもらう。
以前大きな病気をされた方だった。
余命いくばくもなく、そんな状況にまでなったのに
負けることなく、今もばりばり仕事をしている。
病気をしたら、日々の暮らしへの向き方が
穏やかに前向きになったという。
つらいと思わず受け入れる。それができるようになったという。
先輩は、子供が二人いて、女の子と男の子、
女手ひとつで育てている。
女の子は料理を作るのが好きで、この春から
東京の料理学校へ進学するという。
家で料理を作っていても、たいてい彼氏に食べさせると言って
持って行ってしまうから、こちらの口にはあまり入らないと笑う。
男の子は、高校受験を控えていて、お母さんも気が気じゃない。
ときどき子供たちの話し声を耳にすれば
子供なりきに親の気持ちを考えてくれていて
成長しているのを感じるという。
仕事のこと、家庭のこと、口に出る言葉を聞いていれば
気合いを入れて前を向いているのが伝わってくる。
仕事への取り組み方はちがうものの、
こちらもがんばろうと元気をもらった。
はさみを動かす手さばきを見ていたら
毛束をはさんで、はさみを斜めに入れて切ってゆく。
この人は、むかしから
はさみを斜めに入れるのが好きだったなと
教わっていたころを思い出し、
ずいぶんと懐かしい。
美容師になったとき、駅前の大きな美容室に勤めていた。
あきらかに自分のキャラクターとそぐわない
ずいぶんあか抜けた店で、今から思うと
よくもまあ勤めさせてもらったとふりかえる。
昨年の秋に、世話になった先輩や同僚の方々と
OB会で久しぶりの再会をした。
今も店に残っている人に、独立して店を立ち上げた人、
主婦となり、家庭を守る人に、全然畑違いの仕事に就いて
がんばっている人もいた。
昔を思い出しながら、良い時間を過ごさせていただいた。
駅前をぶらぶら散歩していたら名前を呼ばれた。
振り返ったら、世話になった先輩がいた。
今、駅前で店を構えて仕事をしているという。
また遊びに来てくださいと声をかけてくれたのだった。
しばらくしてから、髪を切ってもらおうかと思い立ち、
どら焼きを手土産に、レコード屋のビルの二階にある
店まで足を運んだ。
白い扉を開けて、挨拶をして、鏡の前に座って
髪を切ってもらう。
以前大きな病気をされた方だった。
余命いくばくもなく、そんな状況にまでなったのに
負けることなく、今もばりばり仕事をしている。
病気をしたら、日々の暮らしへの向き方が
穏やかに前向きになったという。
つらいと思わず受け入れる。それができるようになったという。
先輩は、子供が二人いて、女の子と男の子、
女手ひとつで育てている。
女の子は料理を作るのが好きで、この春から
東京の料理学校へ進学するという。
家で料理を作っていても、たいてい彼氏に食べさせると言って
持って行ってしまうから、こちらの口にはあまり入らないと笑う。
男の子は、高校受験を控えていて、お母さんも気が気じゃない。
ときどき子供たちの話し声を耳にすれば
子供なりきに親の気持ちを考えてくれていて
成長しているのを感じるという。
仕事のこと、家庭のこと、口に出る言葉を聞いていれば
気合いを入れて前を向いているのが伝わってくる。
仕事への取り組み方はちがうものの、
こちらもがんばろうと元気をもらった。
はさみを動かす手さばきを見ていたら
毛束をはさんで、はさみを斜めに入れて切ってゆく。
この人は、むかしから
はさみを斜めに入れるのが好きだったなと
教わっていたころを思い出し、
ずいぶんと懐かしい。