縁あってこそ
師走 十
クリスマスの日、飲み会をした。
顔馴染みがぽちらぽちらと集まって、にぎやかな宴になる。
男七人、そのうち六人が結婚をしくじっていてかなしい。
六人の離婚歴を合わせれば、全部で九回。
人数よりも回数が多いのは、
ダブルのしくじりをした人が三人いて、ますますかなしい。
結婚していたころの思い出話をつまみに酌み交わせば、
テーブルの上につぎつぎと徳利がならぶ。
ふと我にかえり、なんでせっかくのクリスマスの夜に
こんなさみしい面子で集まっているのかと気がついて、
男やもめのわびしさにしょぼんとなる。
仕事仲間の友だちがいる。
この人も二十歳代のときに結婚をしくじっていた。
それからずっとひとり身でいたものの、
厄年の歳に女性がらみの大きな厄に巻き込まれ、
今思い出しても、あれはほんとに気の毒だった。
その友だちが、このたび結婚をしたという。
お相手はずいぶん年下の方で、
以前から付き合っていたのは知ってたものの、
前触れなしの報告におどろいた。
入籍したのは、十一月二十三日。
えびす講の花火の日というのもなかなか粋で好い。
気持ちの浮き沈みに、見失ったり見つけたり。
切れる縁があればつながる縁もあり、先行き見えない縁もある。
今年も我が身や身近な方々に、
人の絡みの成り行きを見ることとなった。
年明け最初の仕事は、結婚祝いを買いに行くこと。
正月酒に酔って忘れないようにしたい。