元気そうでなにより

へこりと

2011年12月25日 17:10

師走 九

久しぶりの友だちが訪ねてきてくれた。
元気そうな姿を見て安心をする。
春の初め、大きな病気になったのだった。
手術ができず、ずっと薬で治療をしていた。
副作用で抜けた髪の毛も黒々のびていた。
だいぶ体調が良くなったという。
薬の投与も控えめになり、病院での診察も
月に一回ほどになったという。
このごろは晩酌もするようになったといい、
思いのほか早い回復がうれしい。
それにしても効くだけあって、薬代の高いのにはおどろいたという。
聞いたらたしかにぶったまげるような金額で、
補助の申請を出してずいぶん減ったものの、
それでも決して安いといえる額ではない。
病気になるということは、経済的にも精神的にも
つくづくしんどいこととわかる。
今年はほんとに我慢の年だったという。
病気になったと話したときの、元気のなかった顔を思い出し、
ほんとにとうなずいた。
顔を会わせぬこと久しくても、みんな変わらずにいると思い込んでいる。
会って話を伺えば、知らぬ間に波風のりこえていたと知り、
寡黙なつよさに頭が下がる。
心配をかけてすまなかったと、帰り際一升瓶を渡された。
信州新町まで出かけたからと、尾澤さんの十九を買ってきてくれた。
体力のつくご馳走をおごらなければいけないのは
こちらの方なのにと恐縮する。
年が明けたら旨いものでも食べに行こうと約束した。