外飲み家飲み

へこりと

2011年12月19日 17:53

師走 六

薬屋の若旦那と久しぶりの一献をした。
若旦那の馴染みの長七は、
御主人夫婦がふたりで切り盛りをしている。
エビスで乾杯をして、お通しのぶり大根をほおばれば、
肉厚のぶりに、出汁がしっかり染みていて旨い。
青葉のお浸し、刺身の盛り合わせとつづき、
若旦那は芋焼酎のお湯割りを、こちらは日本酒に手をのばす。
冷蔵庫には越後の銘柄が並び、
男山、笹祝、鶴齢と杯をかさねた。
ときどきこうして旨き酒と肴のひとときすごせば
明日もがんばりましょうという気になる。
歳を重ねていくあいだに、いくつかそんな店と知り合えたのも
ありがたいことだった。
気持ちを持て余せば、足を運び深酔いすることもあった。
年が変わったら、訪れる日少なくしても、
ていねいな酔いのひとときすごすようこころがけたい。
家で晩酌をするときは手をかけることをしない。
ビールが前菜で、日本酒が主食のヨッパの身は、
寒い日がつづけば、毎日湯豆腐だけでかまわない。
素食のさっぱり加減こそ、家飲みのぜいたくと
面倒くさがりのいいわけに決めている。
ありがたいのは、ときどき頂き物をすることで、
今朝もとなりの湯本さんに、かれいの竜田揚げを頂いた。
神社の裏の岩崎さんは、自家製のミートソースを持ってきてくれる。
パスタを茹でて食べてねと言われるのに、
そのまま豆腐にのせてつまみにしている。
蕎麦屋の元屋の店長が、おでんを作ったからと持ってきてくれた。
箸休めのたくあんもくれたから、
よく気をまわしてくれることと感謝した。
今夜はおでんで開運の燗酒を酌むこととなる。
無濾過の純米、熱めの燗具合がなかなかによろしい。