この先の歩きかたを

へこりと

2011年12月04日 16:45

師走 一

酔ってころんだ。
顔に傷をつけてしまい、会う人みんなに
どうしたのですかと聞かれるはめになる。
そのたびに、酔っ払ってころんじゃいましてと答えれば、
そろいもそろって、
ああ、やっぱりという顔で笑ってうなづかれるから
なさけない。
酒飲みの父はこの歳のころ、酔ってころんでをくりかえし
立てつづけにけがをしていた。
親子はよくよくわるいところばかり似るものだから
気をつけなくてはいけない。
浮ついて過ごした一年のつけをもらったとずいぶんへこんだ。
パソコンの調子がわるくて日記を更新せずにいたら
気にかけて連絡をくれた友だちがいた。
ささやかな日ごろの縁がありがたい。
パソコンを開くと、ついだらだらとひまつぶしをしてしまう。
しばらく離れていたら、散漫な時間を過ごすことなく
静かな気持ちになって好い。
年が明ければ、ひとつ区切りの歳の年になる。
日々こうして静かな気持ちで過ごせるよう、
引いた構えで隠居のように暮らしたい。
生業をこつこつこなし、
親しい人との縁を、ほどよい距離でつづけてゆく。
迎える朝に手を合わせ、身近な景色の流れを眺め、
会えない人の無事を願う。
冷えこんだ朝、善光寺の鐘の音に、布団から這い出した。
ぶらり歩いて眺めれば、遠く菅平の空が冬の色を成していた。
風通しよく飄々と。
師走の月からこころがけたい。