こんな調子で
文月 三
毎日暑い日がつづく。
ビールにハイボールに冷や酒を飲んでは、
腹を出してうたた寝ばかりしているから、
体がしゃきっとしない。
毎年この季節になると、
少しけだるい調子で過ごすこととなる。
そんな調子をふりはらおうと、
仕事が終わるとランニングをしている。
この頃は桜枝町から県庁の前を抜けて、
国道に沿って丹波島橋の手前まで行く。
そこから川沿いの道を戻ってゆく。
風が気持ちよく、里山のむこうに夕焼けが見えれば
きれいだなとぜいたくな気分になれる。
ふたたび県庁の前を通り、妻科から立町を抜けて
西之門町を上がって戻る。
こまつやさんの前を過ぎるとき、
窓越しに慎也さんと目が合えば、
手をあげて挨拶をする。
そのときに決まって、ポテトサラダで
ワインを飲みたい思いにかられるが、
今月はまだお金がないからとがまんをする。
シャワーを浴びて汗を流したら、
体も気持ちもさっぱりと軽くなり、
ハイボールを飲みながら酒の肴を支度する。
馴染みのおでん屋の女将さんに
たくさんのニラをいただいた。
卵を割ってニラ玉を作り、
実家の母にもらったサラダを並べて
さて、ゆっくりと今夜の酒を酌む。
この晩は、しらかば錦で仕込まれた、
十九の純米酒を酌んだ。
かわいた感じの酸のある味わいは、
冷やでも旨いし少し温めても好い。
暑い日の燗酒は、冷房で冷えた体を
ほっとさせてくれるやわらかさがある。
ピスタチオの殻をむき、つまみながら
締めの一杯を酌んでいれば、
酔いに気持ちも落ち着いて、
ときどき足取り乱れたひとときを
繰り返しても、
このくらいの暮らしのほどほどぐあいが
良いのかなという気分になってくる。
占いでは今週は、リラックスした、
過剰でない躍動感が感じられるとあった。
遠からず当たっているかと思う。