冬の痛みに。

へこりと

2025年01月24日 12:34


睦月 4

年明けて寒い日が続いている。朝の気温が氷点下の日が続き、
目覚めて布団から這い出るのが、まことに難儀なことだった。
それでもありがたいのは、長野市街地は今のところ大雪に
見舞われていないことだった。
降ってもうっすらと道路に積もる程度で、天気が回復すれば
すぐに融けてくれるから雪かきの手間がないのだった。
夜中から早朝にさんさんと雪が降ると、自宅の向かいのお宅の
奥さんと隣のお宅の奥さんは、五時前からせっせと雪かきを
始める。がりがりと雪かきの音で目が覚めて、慌てて二日酔いの
寝ぼけた頭で外に出れば、すっかり目の前の路地の雪が両脇に
片付けられている。お二人とも高齢だから、こちらが率先して
しなきゃいけないのにと、そのたびに恐縮していたのだった。
この頃は雪かきの音が聞こえても、すっかり慣れて、二度寝を
決め込んでいる有様だった。
冬場につらいのは、体が不調をきたすことだった。生まれつき、
左の膝の骨の裏側にかすかなひびがある。
中学生のときにバスケをやっていて、高校では陸上をやっていた。
練習に明け暮れて疲れがたまると痛みが出て医者通いをしていた。
この歳になって激しい運動をしているわけでもないのに、寒さ厳しい
折りはじんじんと痛くなるのだった。
三十年余り前に交通事故にあって、あごの骨を骨折してチタンの
プレートで繋いである。寒くなるとそこにも痛みが出て、口を動かす
のがつらい。持病の坐骨神経痛も冬場になると痛みが増す。
仕事を終えた夕方、熱い湯にゆっくり浸かり温めると痛みが幾分和らぐ
ものの、朝になればもとの痛みが戻っている。
先日、布団をたたもうとかがんだら、腰の左側にずきっと
痛みが走った。あまりの痛さにそのまま動けなくなって再び布団に
突っ伏した。持病の坐骨神経痛の痛さなどかわいいものと思えるほどで、
そんな日に限って仕事の予定が入っているのだった。
痛みをこらえて仕事をしていたら、脂汗が出てくる。なんとかこなして
友だちの営む整骨院へ行こうと思ったものの、とてもじゃないが痛すぎて
動けない。翌日仕事を休んで翌々日に伺ったら、あ~、ぎっくり腰だねえ
と言われた。
治療をしてもらいながら、しばらくはおとなしくしててくださいと、
くぎを刺されてしまった。
馴染みの飲み屋へ行くことも出来ず、しょんぼりと家飲みの日が続くの
だった。

冬の雨腰の痛みはまだ続き。