新年になって

へこりと

2022年01月04日 11:21

睦月 1

大晦日、紅白歌合戦を観て、雪降る中、
氏神さんに、一年のお礼のお参りに行った。
境内で、居合わせた近所のかたがたと
談笑していると、
善光寺から、おごそかに鐘の音が聞こえてくる。
明けて、寅の春。
氏神さんでそのままお参りをして、
二年参りのお客でにぎわう、善光寺でお参りをして
今年が始まった。
元日の朝は清々と参拝日和となった。
朝から客がぞろぞろと、善光寺へ向かっていた。
早々にお参りを済ませた身は、
さっぱりと朝風呂に浸かってから、
元旦恒例の実業団駅伝を観ながら、
夕べのおせちの残りを突っつきながら、一献傾けた。
翌二日、箱根駅伝を観ながらサッポロビールを
飲んでいたら、
山登りの5区が始まるところで、玄関のチャイムが
鳴る。
飲み仲間のかたがたと、新年最初の宴なのだった。
今年もよろしくお願いします。
毎度馴染みの顔ぶれと杯を交わし、
まずはめでたい。
翌三日は、前夜持ち込んでもらったつまみと酒で
箱根駅伝の復路の走りを観た。
このごろは、選手の名前が流れると、
佐久長聖やら長野日大やら、
長野県出身の選手を数多く見かけるようになり、
応援してしまう。
熱い吐息を吐きながら力走する走者に、
メンバーに選ばれず、給水係として、
選手に水を渡し、声をかける仲間に、
それぞれが、ひたむきな想いで二日間を
闘っている。
毎年観るたびに涙が出そうになるのだった。
四十年も昔、同じ年のころを振り返れば、
一心に打ち込むことなど何もなく、
ただただ怠惰な日々をかさねていた。
そのまま持ち直すこともせず、この歳まで
来てしまったなあ。
今年も暮らしへの不安は尽きないけれど、
せめて余計なことは考えず、
ささやかな決まりごとをくずさぬよう
暮らしていきたいことだった。

初春に吐く息つよき走者かな。