同級生たちと

へこりと

2019年07月26日 09:46

文月 4

高校の同級生たちと酌み交わした。
全部で6人集まって、乾杯をする。
卒業しておよそ40年。
みんな、すっかりくたびれたおじさんになっている。
さいごに同級会をしたのが30年前だった。
あゆざわとか、いなばとか、おおはしくんとか、
かぶらぎとか、しみずとか、せきねとか。
順ぐりに同級生の顔を思い浮かべると、
消息不明の友だちが、なかなか多い。
卒業名簿など、とうの昔に無くしているから、
同級会を開きたくても連絡先がわからない。
フェイスブックで検索すれば、
引っかかってくるかもと言われても、
苗字は覚えていても、下の名前がおぼつかない。
困ったことなのだった。
組織で働く友だちたちは、
あと何年かすれば定年退職になる。
その後の人生をどうするか思案の最中という。
山あいで暮らす友だちは、
退職したら、もう働き口は探さない。
農作業に精を出すという。
そもそも高校を卒業したときに、
生まれ育った村のお役に立ちたいと、
役場に勤めたのだった。それが平成の大合併で、
村が長野市に吸い込まれてしまった。
長らく、顔見知りばかりの
村の人の世話をしていたのが、
あちこちに移動することになり、
勝手のちがう忙しさに、振り回されることとなる。
人間関係のしがらみもあって、
ずいぶんストレスも抱えた。
この先は、家族が食べていける分の、
米を作って野菜を育て、
村の暮らしに落ち着きたいという。
すっかり禿げ上がったつるつる頭に、
しみじみと気苦労がうかがえたのだった。
みなそれぞれに、
大きな会社で、理不尽なことを我慢したり、
自ら会社を立ち上げて、大勢の社員を養ったり、
四苦八苦頑張っている。
ものぐさな日銭かせぎの身には、
とうてい出来ないことと、頭が下がる思いだった。
とこどき、こうしてお互いの近況話を肴に一献。
近々の再会を言い合ったのだった。