暮らしつづけて

へこりと

2017年06月21日 15:18

水無月 5

毎朝、氏神さんにお参りをして、今日の無事を願っている。
ラヂオ体操をしてから、ランニングに出る日もあれば、
ひとまわり散歩をする日もある。
この季節、界隈の緑に、ほんとに癒されている。
生まれてからこんにちまで、
大学の4年間、離れていた時を除けば、
ずっとこの界隈に暮らしている。
すっかり見慣れた景色なのに、いまさらながらに
好いところと思ってしまうのだった。
先日、長野商業高校の先にある、
里島発電所まで散歩をした。
その奥に、春、カタクリが群生する林があって、
柔らかく冴えた緑に、しばし癒された。
そういえばと思いつく。
昨年の秋、
上松の昌禅寺へ、初めて紅葉を眺めに出かけた。
この時期の境内の塩梅はどんなものかと
出かけてみたのだった。
降りそうな気配の空を眺めながら、
広い通りを上がっていく。
長野高校の五差路をすぎたら、一本左側の道を行く。
道端で、犬を連れたお姉さんと、
白髪のおじいさんが立ち話をしていた。
すれちがいざま、KDDIは応対がわるくてと聞こえてきた。
かつてauを使っていた身には、それは少々覚えがある。
ひさしぶりの昌禅寺に着くと、
秋、赤や朱に見事な色づきを見せていたもみじは、
すっかり爽やかな緑になって、境内をおおっていた。
ご家族の声が聞こえる庫裏の前を通って、
高い杉木立の向こうに行くと、
広い敷地に檀家さんのお墓がずらっと並んでいた。
りっぱなお寺さんだなあ。
感心しながら行き来して、境内の緑を楽しんだのだった。
緑の季節が染み入ってくると、
なんだか人恋しい気持ちになってくる。
だから、紛らわすために毎晩酔っぱらってばかりいる。
いたし方のないことと言い訳ぶっているのだった。