男は黙ってサッポロビール
水無月 2
毎日ビールを飲んでいる。
サッポロビールが気に入りで、いつも黒ラベル、
ときどきエビス、みたいに買っている。
それは大人を旅する不思議なエレベーター、
で始まる黒ラベルのCMは、
妻夫木聡が、
毎回いろんなゲストと、黒ラベルを飲みながら語り合う。
このたび本になったというから買ってみたのだった。
故中村勘三郎から中村俊輔まで、12人のかたの
生きてきた上の思いが語られている。
大人になったと思ったのは、ビールをうまいと感じたとき。
うむ、それは言える。
仕事も大事だけど、休みも大事。
休んで飲んでばかりいるなあ・・・
大人になると、自分も他人も許せるようになる。
自分はかなり許しちゃってるが、他人にはまだ心が狭いぞ。
生きざまとは、恥を恐れないこと。
たしかに、恥をかいて学んだことはたくさんある。
スガシカオは、焼肉屋で、なんかエプロンみたいなのを
抵抗なくかけられたら大人だと思うといい、
あれはかっこわるいしねとうなづける。
しばられないために、やることはちゃんとやる。
地に足付けて、気持ちを軽くということか。
斉藤和義は、大人とは、
サンマの内臓を食える人しかイメージがないといい、
そこかよ!と突っ込みそうになる。
大人になったら、もっと強くなれると思ったのになれなかった。
ほんとに。弱いままずるずる年をかさねてしまった。
恥ずかしいという気持ちのある人が品のある人だと思う。
品、大事だよなあ。足りないなあ。
責任をもって、
自分のためだけじゃない生き方をするのが大人。
そこはぜんぜんだめでしたとうしろめたい・・・
多くのかたが出会いが大切だと語っていて、
良い出会いがあっての今だから、
若いころに戻りたいとは思わないという。
子供のころは、よもや、こんな駄目なおっさんになるとは
夢にも思わなかった。
もうすこしまともに歩きたかった気持ちもあるが、
あらためて見つめれば、けっこう幸せなこの歳と思う。
それもこれも、ほんとに良い縁があるからこそ。
乾杯をもっと美味しくサッポロ。
次の乾杯が待ち遠しいのだった。