上田の花火

へこりと

2016年08月06日 16:03

葉月 2

ときどき、電車に乗って上田へ出かけている。
9年前、住んでいるかたと飲み友だちになって、
足を運ぶようになったのだった。
ちいさな城下町の、穏やかな風情が好い。
酒肴の好い蕎麦屋があって、ひいきにしたい飲み屋もできた。
縁のできたかたがたには、飲み屋の混在する袋町の、
好い店に連れて行っていただいたこともある。
夏の上田はまつりがつづく。
祇園祭で、通りを勇ましく練り歩く神輿の列を拝み、
上田わっしょいで、通りを回って踊る老若男女の列を眺めた。
8月5日、今年も千曲川河川敷の花火大会に出かけた。
花火好きの友だちがいて、毎年夏になると、
カメラと三脚を抱えて、あちこちの花火を撮りに行っている。
夕方、駅前のここからさんで、
一杯ひっかけてから土手を上がっていけば、
打ち上げ場所のほぼ正面に、
三脚を立ててカメラを構える姿を見つけた。
上田の花火はテンポが好い。
並んで見上げていれば、
つぎからつぎへと首が疲れるくらいに高く上がり、
大輪の花の乱舞に、見物客から歓声が沸く。
今年はことのほかに花火師さんの気合が感じられ、
いつも以上の迫力なのだった。
ことに、青木煙火さんのスターマインは、
真田丸の曲に乗って、
赤い花がたてによこに大きく、
圧巻の出来ばえに涙が出そうになるほどだった。
さいごのスターマインまで見届けると、
いやあ見事だったと口に出た。
友だちは先日、長岡の花火を観てきたという。
ところが風下に流れてくる煙に邪魔されて、
好い写真が撮れなかったのだった。
そのもやもやが、今夜の花火で消し飛んだとうれしそうにいう。
やっぱり上田は好いなあ。。
駅前の東都庵さんで、花火の余韻に浸りながら、
馬刺しをつまみに酌み合ったのだった。