御開帳がおわり

へこりと

2015年06月02日 13:31

水無月 1

5月31日、二か月つづいた善光寺の御開帳が終わった。
世の中に、こんなに信心深い人がいるのかと、
連日の混雑ぶりを眺めていた。
6月初日、お参りに伺ったら、
なごりの観光客の姿はあるものの、
うってかわって、いつもの静かな境内なのだった。
朝ごはんを食べてから、ロードレーサーのペダルをこいで、
スーパー銭湯のぶらっとへ出かける。
駐車場から飯綱山を望いだら、緑が夏の気配になっている。
ひとり用の露天風呂に浸かっていれば、目の前の高架を、
北陸新幹線が行き来する。
一時間、ゆっくり汗を流して、
ひと気のない住宅街を抜けて帰った。
昼どき、門前の、蕎麦屋の元屋へおじゃました。
ようやく、ゆっくり昼酒のできる日常にもどって、ほっとする。
入り口わきの入れ込みで、鰊と山菜のお浸しと、
きのこおろしと天ぷらで、エビス二本にお銚子二本。
もりで締めて、こまつやさんへ河岸を変え、
ポテトサラダで白と赤を一杯ずつ。
近所で贅沢を楽しんでから、善光寺で、
御宝庫へ還る御本尊を見送った。
中央通りを下りて行けば、ビルのむこうに、夏の雲が沸いている。
植木商店の軒先では、風鈴の軽やかな音が響いている。
角を曲がって歩いていったら、
東京堂の入り口が開いていたから、覗いてみた。
子供のころ、さんざん世話になった模型屋は、
このごろ、娘さん夫婦が跡をついで営んでいるという。
なつかしい模型を前に、しばし思い出話の相手をしていただいた。
本屋に寄って帰り道を行けば、昼下がりの陽がビルに照り返す。
麦実るこの季節、麦酒もますます美味しくいただける。
夜、元屋の店長と、御開帳ご苦労さんの打ち上げをしたのに、
昼間の酒が効きすぎて、早々につぶれて記憶がない。