ひと冬養生

へこりと

2014年12月20日 11:20

師走 五

整骨院を営んでいる友だちがいて、
ここ二週間ほど世話になっている。
先月の末に左のひざを痛めた。
湿布を貼っておけば大丈夫と、たかをくくっていたら、
腫れも引かずに痛みも増してきた。
診てもらったら、お皿と靭帯を痛めてるねえ。
これは時間がかかるねえと、さっぱりと言われてしまった。
朝の七時に伺って、電気を当ててマッサージをしてもらい、
薬を塗って包帯を巻いてもらう。寒さがきびしくなって、
常連のおじいさんやおばあさんも来るのがおそい。
仕事前、待たずに診てもらうのはありがたいことだった。
毎朝通ってくる中学生がいて、
部活で怪我した足を治療してもらっている。
あのころは、すぐに治ったものだったなあ。
病気をしても怪我をしても、治るのがおそくなった。
つくづく寄る年なみには勝てないのだった。
師走のなか日、空気がぐんと冷え込んで、ざんざんと雪が降った。
早朝、となりの家の奥さんの雪かきの音にあおられて、
布団から這い出た。窓から見上げれば、
冴えばえとした空に、くっきりするどい有明の月が浮かんでいた。
雪かきをつづけていたら、すこしひざが重たくなってくる。
おまけに、知らずにかばっていたせいか、
ふくらはぎと腰も張ってきてなさけない。
ひと冬養生かなの気分になった。
毎年師走になると、忘年会つづきの散財つづきになる。
怪我もしているしと言い聞かせて、
今月は自重しているのだった。
折よく、近所のかたに大根をたくさんいただいた。
ほどなく別のかたから里芋をたくさんいただいた。
毎日煮てはつまみにして、家飲みをしている。
そうはいっても、来週から月末に、四つ予定が入っている。
酔ってころんで怪我を悪化させぬよう、
よくよく気を付けなくてはいけないのだった。