信州酒Trapの開催
卯月 十二
長野市民新聞をひろげたら、
見覚えのある、うさんくさい顔がならんでいた。
世話になっている、飲み屋と酒屋のご主人がたで、
ツラ付き合わせて、なにやらよからぬ相談をしている。
このかたたちに会わなければ、旨い酒も知らず、
夜の町で散財することもなく、
健全な日々をおくれたのにとうらめしい。
記事に目をとおせば、
地酒の飲み歩きを楽しんでもらうイベント、
信州酒Trap(トラップ)を開くとある。
お蔵さんと酒屋さんと飲み屋さんが企画して、
長野駅前の五店が参加する。
それぞれの店に、
ふたつのお蔵さんの酒を二種類ずつ用意して、
飲み歩いてもらうという。
別料金で料理も出る。蔵人さんもお越しになるから、
くわしい酒の話も聞けるのだった。
携わる酒屋の新崎さんと峰村さんは、
若いながら、日本酒の普及に熱心で、
お蔵さんからの信頼も厚い。
飲み屋は、いいださんにひ魯ひ魯さんに、
みちのかさんにまんちさんに優羽さん。
料理の味の好さは、身をもってさんざん知っている。
利ける銘柄はといえば、
北光正宗に岩清水に松尾、北信流に豊賀に十九に積善、
聖山に澤の花に信濃鶴と、
若手の蔵人の醸す銘酒がそろう。
例にもれず、日本酒の需要にもきびしいものがある。
そんな中、長野の日本酒の好さを知ってもらう取り組みは、
呑兵衛の身として、応援をしなくてはいけない。
酒Trapの開催は、六月八日の午後一時から六時。
前売り券は千円で、
五月八日から酒屋さん、飲み屋さんで販売するという。
たくさんのかたに来ていただきたいのだった。