ワイン週間

へこりと

2013年05月30日 12:27

皐月 十三

飲み会のかえり、
同行したふたりと締めの一杯をと、
こすげさんに立ち寄った。
松尾に豊賀に幻舞に聖山に棚田に北光正宗、
十九に積善と、近隣の地元の日本酒があるから
鴨わさをつまみに酌んだ。
互いのグラスを交換して比べれば、
それぞれ好みはあるものの、
出来の好さにはずれがない。
飲み屋に行けばこの頃は、全国の名の知れた
銘柄を容易に口にできるようになった。
堂々と渡りあっていけるお蔵さんが
長野に増えたのはよろこばしいことだった。
最近は、日本酒とともに長野のワインもおもしろい。
いつぞや、友だちの結婚式に招かれたことがある。
足を運んだ山の上のレストランのオーナーは
ワイナリーも経営されていて、
何度か飲んでも口に合わず、
それっきりになっていた。
ところが披露宴で出された赤と白、
ひさしぶりに口にしたら、
ずいぶん味わい深くなっていて、
たまげたということがあった。
名の知れたおおきなワイナリーに加え、
個人のかたのちいさなワイナリーも増えてきて、
たまたま買ったり友だちからいただいたり、
家飲みの宴の席に持参してもらったり、
飲む機会にめぐまれれば、そのたび味の好さが
印象にのこるようになった。
先日近所の酒屋で、
安曇野ワイナリーの赤と白をもとめた。
ラベルには、
長野県原産地呼称管理委員会認定の
赤いシールが貼ってある。
原産地と品質を保証する制度は、
なにかと話題の多かった以前の知事さんが
日本で初めて作ったものだった。
これだけはりっぱな功績だったなあと
ぽつり酒屋の旦那がつぶやいた。
来月は、飲食店や酒屋の有志のみなさんが、
長野のワインに親しんでもらうイベントを行なうという。
ひととき通じてたくさんのかたがたが
あたらしい飲み手になってくれれば好い。
毎日がイベントのように酔っぱらっている身は、
すこし控えめにしなくてはいけないのだった。