お酒雑感

へこりと

2013年01月13日 17:03

睦月 五

伯楽星の新酒が好い。
特別純米の澄んだ酸味と旨みの味わいは
冷やでも燗でも飲み飽きせずいける。
気に入りの宮城のお蔵さんの出来映えが
今年もうれしいことだった。
冷えこんでいる毎日、ふところ具合も冷えびえとしているから
ふらふら散財せぬように、
こたつで丸くなりながら燗酒ばかりを酌んでいる。
年明け前は、ひんぱんに夜の町を徘徊しては
体と財布に無理をかけてじくじくと後悔ばかりしていた。
家でおとなしくしていると、それだけで清く正しい気分になれるのは
晩酌で深ぶか酔っているくせにおめでたいことだった。
世話になっている酒屋さんは、
常々のところが一軒と、ときどきのところが一軒。
どちらも跡継ぎの息子さんが
知られていない小さなお蔵さんに目をかけて
旨き酒をもとめる酒徒へと伝えているのだった。
付き合っていくうちに、造り手のお蔵さんと、売り手の酒屋さんの
心持ちの絡み具合の善さが旨い味と成るとわかる。
酒屋さんの中には、せっかくの銘柄を冷蔵庫にも入れずに
なおざりに扱っていたり、
他の酒屋さんが主力にしている銘柄に、尻馬よろしく
後追いで手を出してばかりいるところもある。
どれほどの銘柄揃っていても、世話になっている酒屋さんに比べると
お蔵さんや同業者へのおこがましさがちらついて、足を運べないのだった。
顔なじみの若い杜氏さんのブログを覗いたら、
年明け早々、頭痛に胃痛に肩こり腰痛、
最高のコンディションで仕込みをしていますと書いてあった。
ありがたいことです。
酔いのいきおいでよけいな酒の講釈言わぬよう、
今年はよくよく感謝して酌まなければいけない気持ちになる。。